9日から11日まで行われた日本最大のITの専門展「2012 Japan IT Week 春」で、Twitter Japanのビジネスデベロップメントディレクター・牧野友衛氏が講演し、同社のこれまでの製品展開や、パートナー戦略の展望について語った内容が、ネット上で話題となっている。
注目されたのは、2011年10月に調査会社の米Nielsenが発表した「視聴率とソーシャルの関係」をテーマにした調査において、ソーシャルメディア上の口コミが9%増えると、視聴率が1%上がったと紹介した部分。INTERNET Watchが氏の講演内容を記事にすると、Twitter上では
「昨年から言っておりますが、これからほんとTwitterは面白くなるって!」
「ニコニコ動画もそうだけど、日本人はみんなで突っ込みながらメディアを視聴するのが大好きだからなぁ」
「当然ながら、(アニメがあるからTwitterの利用が増えるという)逆も言えると思う。先週のナウシカではアニメとtwitterユーザーの親和性の高さを痛感しました」
などの意見がアップされた。インターネット大手掲示板・2ちゃんねる「ビジネスnews+」板でも「【ネット/放送】Twitterの活用進むテレビ局、理由は『ソーシャルと視聴率の相関性』」としてスレッドが立てられ、テレビとTwitterの関係について議論が展開された。そこでは、
「面白いテレビを見てツイートする事はあっても
ツイートしていてテレビを見る事は無い
この違いは重要 」
という指摘があるほか、
「twitterって会話しにくいところがガンなんだよな
そこがもうちょっと何とかなれば・・」
「とりあえず、テレビ局各局は公式のハッシュタグの衆知をするところから始めようね。
今のところ統一されてなくて、同じ番組を見ていてもみんなバラバラのタグ付けてる」(原文ママ)
と、テレビを視聴しながらのTwitterのユーザビリティにもどかしさを感じるユーザーもいる様子。とはいえ、牧野氏も指摘するとおり、テレビ番組中に募集したツイートを紹介する取り組みなどは確かに増えてきている。今後もますますテレビ側によるSNSの活用が加速しそうだ。
(R25編集部)
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