「友達のいないオフ」に参加したいたいけな私。
集合場所には、やたらと重そうなリュックサックを背負った加藤剛とセカンドバックのようなバックを持ったえなりかずきが。
話しかけたくはなかったけれど、話しかけないと人生の扉は開かないわけだから。
耐え難きを耐えて
「あ、あの友達のいないオフの方ですか? 私、スレ(スレッドの略で2ちゃんねるという巨大掲示板の細分化された細胞の一つなのです!)に書きこんだシカ(固定ハンドル名、2ちゃんねる上では本名を名乗らず仮の名前をつけるのです!)っていいます。」
えなり「ぼ、ぼく、江藤です。 よろしくですぅ」
加藤「俺、岩窟王。 よろしく」
簡易の自己紹介を終えて、@@という新宿では相当に安いという居酒屋に案内されたのです。
そこで繰り広げられるのは暗い暗い岩戸の中のお話と思いきや、自分たちの趣味(ガンダム)の話をしはじめて。
っていうか、おまえら2人は友達かよ!!的展開に驚いたのも束の間。
今度は三好清海入道のような男がテーブルに近付いて
「おー今日もやってるの!? あ、かわいい子だねえ」と私を指!差して言うのです。
てめえらみんなグル(友達)だったのか!! はめられたあああああ
逃げたい、この場から逃げ出したい・・・・
しかし小心者の私はそんなこともできず、ただひたすら携帯で2ちゃんねるのスレッドを見るのであります。
30分もそんなことをしてたら加藤剛がビールジョッキをドンッとおき。
「いい加減に携帯を打つのをやめろよ。 友達を作りたいんだったら話せよ」
あまりのショックでその後はよく覚えていません。
気付いたら私は新宿の雑踏の中で一人虚しく涙を流しながら、「プリクラを一緒に撮るオフ」のスレッドを見ていたのです。
つづく。
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