福岡市東区箱崎埠頭の倉庫壁面に文字書きをしてきました。
とにかく暑い死にそうでした。
最近、殆ど文字書きの仕事はありません。
前回書いたのは3年前、佐賀県のゴミ処理施設で書いたのが最後でした。
今は機械さえ買えば、文字を切ったり貼ったりで、見た目や安全性、耐久性を考えず取付すれば誰でも看板屋になれるのです。
そのおかげで、なんちゃって看板屋が増えクレームの対応が出来ず、困ってしまったお客さんからの問い合わせが多くなってきました。
安心して頼める看板屋を選ぶには、以前施工した看板の写真や現場に行って確かめられる事と、使用する材料、用途、耐久年数など、明確に説明できるところにお願いしましょう。
(写真は見せるが、実は別の看板屋が作った写真だったりする事もありますのでご注意!)
看板屋にも、得意な分野と不得意な分野がありますので、自分が作りたい看板が出来るか聞いてからお願いする事も大事だと思います。
特に最近、自分の所では何も出来ないブローカー(ピンはね業者)が多くなってきました。
下請けの看板屋が安定していないので、そのつど材料が違い次に頼むときにお客さんが困ってしまいます。
さらに、値段を叩くので看板屋も材料を削るしかありません。
建築もそうなんですが、出来上がった時の見た目は綺麗でも、2年もすると色あせてきたり、剥がれてきたりとすぐにボロがでてきます。
折角つくる看板ですから、詳しく説明出来る経験豊富な看板屋を選びましょう
長くなりましたが、文字書きは看板屋の基本です。
文字を書く事によって、文字の特徴やバランスが分かってきます。私は小学校1年から高校3年まで書道を習っていたので書くことには慣れています。
これはロゴマークなどトレースするときにも役にたちますが、文字を書けない人にトレースを頼むと手直しが大変で・・・。
因みに、私の書道家の名前(雅号)は「岳石(がくせき)」といいます。
今回の仕事は、1段目マークが1.6M×1・6M、2段目1文字1.2M×1.2M、長さ約16Mとかなり大型の文字書きでした。
この暑さの事も考えて、2日の予定をしていましたが、仕事が詰まってきたので師匠ら2人に応援にきてもらい、1日で終われせることにしました。
まずは原寸原稿を位置あわせ。
ここで位置を間違えると大変な事になります。
建築現場に行くと「看板屋さんはすぐに終わるからいいね~。」とよく言われますが、この大きな壁面の寸法を正確に測り、写真にはめ込み再確認に、隣の建物の影にならないよう計算して位置決めをしたりと結構前の段階で手間かけているんですよ~。
色んなやり方がありますが、今回は原稿の裏から鉛筆でなぞっているので、それを表から傷がつかない硬いものでなぞれば壁に文字の形がつきます。
こんな感じです。
それをペンキで書くだけの作業なんですが、誰にでもできそうでなかなか難しい仕事です。
ペンキが垂れないようとにかく集中、集中、手中!
この暑さで切れてしましますが手中です。
(はまると休憩ナシで一日中やっても苦になりません。)
3本の筆を使い分け書き上げていきます。
マーク部分はこんな感じに仕上がっています。
天気が良過ぎて、ペンキがすぐに固まってしまうので、まめに筆を洗いながら作業を進めました。
予定より時間がかかりましたが、朝9時から取り掛かり夕方6時半に作業終了。
久しぶりの文字書きは、師匠とも5年ぶりの作業で世間話をしながら結構楽しかったです。
師匠、ありがとうございました。
最後は熱中症でダウンしてしまいました。
この暑さの中で1日中作業をするのは大変でしす。
建築現場などで朝から晩まで毎日作業されている方たちは大変だと思います。
フラッと来る前に、休憩しましょう!
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