変わると思いました
金の切れ目が縁の切れ目、とは
まさにこのことです
私が交渉に出ると、管理組合の人も
事情を察してくれて、裁判を取り下げて
示談交渉を仄めかしてくれました
私はすぐに弁護士を立てて、今後起きるで
あろう、遺産相続の対策をお願いしました
また母の借金がどうなってるのか?
なにしろ母の持ち物から、金融関係の
クレジットカードが10何社も出てきて
とても素人の私では解決できません
そんな状況が母の入院と同時進行にやって
きたせいで、私自身、もう仕事どころでは
ありませんでした
勤めていたデパートには、当時出来たばかり
の介護休暇制度を申請して、とりあえず長期休むことにしました
入院中の母は、自分が長くない事をわかって
いました
胆管が癌でほとんど詰まっていたため、
もう抗がん剤治療も出来ず、ただ苦痛を
和らげる緩和ケアしか出来ませんでした
そんな母の為に病院では家族と過ごせるよう
に個室へ移り、私も病院で寝泊まりし、
昼間、家に帰り、家のことや雑務を
こなしてました
残された僅かな時間を穏やかに、誰もが
願って、母の食べたいものや希望したことは
出来る限り尽くしてあげよう、と思いました
もう、今更、母に借金のことや、新大久保の
土地の事を問いただしても、寿命が伸びる
わけでもない
幸い必要な物は、弁護士さんが預かって
くれていました
でも、そう思っていたのは私だけで
再婚相手は母を必要以上に問ただし
病院から半分出入り禁止を言い渡されて
いました
1番酷かったのは、母に
遺言書を書け、自筆のサインだけを
ここにしろ!
中身は俺が書く!と言って病室で大暴れに
なり、母が半狂乱になってしまったことです
看護師さんから携帯電話に連絡我あり、
大変な事になってるので、すぐに病院へ
来てくれ、と
戻ると母は、さらに強い鎮静剤で寝て
いました
そして、せん妄も酷くなる一方でした
それでも娘さんが傍にいると、
穏やかになるから、ずっと居てください、と
もうこの頃には、完全に再婚相手と私は
敵対してましたし、看護師さん達も
事情を理解して再婚相手と病室で顔を
合わさないように配慮して下さいました
息子も同病院に入院してたので、体調を見て
精神科の主治医と一緒に母のお見舞いに
来てくれてました
とんでもない入院患者と家族ですが、
本当に、ここの病院では良くしてもらい
ました
でもこんな事があっても、母は自分の
お墓ではなく、相手のお墓に入る事を
望んでいました
相手のお墓には先妻が入ってるのに、
そこを選ぶとは
私は理解不能でしたが、それも母の人生
ですから
でもあとになって、これが母の出来る
最後の私への感謝だったのか?と気づき
ました
もし、母が(今は私名義のお墓)に入って
いたら、私と再婚相手やその子ども達と
付き合っていかなければならなかった
でしょう
母が向こうのお墓に入った事で、煩わしい
事がなくなったのですから
もちろん、法事には一切呼ばれませんが、
私は私でお墓参りをすれば済むことだ、と
割り切りました
まぁ、こんな病気になるとは、母も想像して
なかったと思いますが、今はこれで良かったと
思っています