免疫と認知症は
確実に関係がありますが
詳細は いまだに❓
はやく解明されたし‼️
プレスリリースより
肺炎球菌ワクチンを
接種している
高齢者では
認知症が2割以上少ない
~インフルエンザワクチンでは、
接種した人としなかった人の間で
認知症発症に差がない~
インフルエンザワクチン
または
肺炎球菌ワクチンを接種している高齢者では、
これらのワクチンを接種していない高齢者と比べて
認知症が少ないという研究結果が最近相次いでおり、
これら2つのワクチンが認知症予防に効果がある
のではないかと期待されています。
その一方で、
これら2つのワクチンは両方とも
高齢者に推奨されており、
両方のワクチンを接種している高齢者が大部分を占めます。
そのため、
インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの
どちらが認知症予防と関連するのかは不明でした。
新潟大学大学院医歯学総合研究科
国際保健学分野の齋藤孔良助教、
同大学の藤井雅寛名誉教授、
慶應義塾大学の佐藤豪竜専任講師、
千葉大学の近藤克則特任教授の研究グループは、
約1万人の高齢者を3年半追跡し、
肺炎球菌ワクチンを接種していた人では
接種しなかった人と比べ
認知症が23%少なかったことを明らかにしました。
その一方で、
インフルエンザワクチンでは、
接種した人と接種しなかった人の間で
認知症発症に差は認められませんでした。
Ⅰ.研究の背景
認知症の高齢者は世界中で増え続けており、
日本では、
要介護になる最多の原因が認知症です。
認知症予防には、
禁煙や運動、社会的つながりの維持が
効果的と考えられています。
しかしながら、
それらの予防法は、
人々の努力や健康への意識の高さに
大きく依存しています。
一方で、
インフルエンザ、肺炎球菌、
帯状疱疹等のワクチン接種を受けた高齢者では、
ワクチン接種を受けていない高齢者と比べて
認知症が少ないという報告が
最近相次いで報告されています。
認知症の減少と関係するという結果が
最も多く報告されているのは
インフルエンザワクチンです。
これらの研究は
アメリカ、イギリス及び台湾の高齢者を
対象にしています。
しかしながら、
これらの国々では、
多くの高齢者が
2 つのワクチンを接種しています。
そのため、
2 つのワクチンのどちらが
認知症の減少と関係しているのかが不明でした。
更に、
過去の研究のほぼ全てが
医療受診データを用いていたため、
教育年数やフレイル等、認知症と
深い関係にあるが
医療受診データに
記録されていない要素が
研究結果に影響している
可能性を否定できていませんでした。
そこで、
本研究グループは、
心臓病等の認知症のリスクを
上げる病気だけでなく、
社会経済的状況やフレイルが
認知症に影響している
可能性を取り除いた上で、
インフルエンザワクチンと
肺炎球菌ワクチンのどちらが
認知症減少と関係するのかを調べました。
Ⅱ.研究方法
2013 年に、
65 歳以上で要介護認定を受けていない
約 1 万人の高齢者を対象に、
認知症の発症に影響する可能性がある
年齢、性別、教育歴、婚姻状況、家族構成、喫煙、飲酒、
高、中、低強度の運動の頻度、BMI(30 以上か否か) 、
心臓病、高血圧、糖尿病、耳の病気、
呼吸器の病気、老年うつ、フレイル、肺炎
及びインフルエンザの罹患歴、
ワクチン接種歴、社会的つながり
(社会参加、社会的結束、相談できる人がいるか等)
について調査しました。
2016 年に、
肺炎球菌ワクチン及び
インフルエンザワクチン接種に関して調査し、
2016 年の調査後の 3 年半
または
6 年 5 か月にわたり、
認知症による要介護認定
(日常生活を送るためにサポートが必要)
を受けたか否かを追跡調査しました。
肺炎球菌ワクチンまたは
インフルエンザワクチン接種後に
認知症が減少したのかについては、
ワクチン接種以外の認知症発症に関係する
要因の影響を統計学的方法で取り除いた上で、
ワクチンを接種したグループと
接種していないグループの間で
認知症発症に差があるかを計算しました。
Ⅲ.研究の成果
3 年半の追跡期間では、
肺炎球菌ワクチンを接種した高齢者は、
接種しなかった高齢者と比べて
認知症が 23%減少していました。
インフルエンザワクチンを接種した人を除いても、
肺炎球菌ワクチンを接種した高齢者では、
接種しなかった高齢者と比べて
認知症が 55%減少してい
Ⅳ.今後の展開
今後は、
ワクチン接種が認知症予防に
効果があるのかについて、
無作為抽出試験等で検証する必要があります。
また、
ワクチン接種がどのようにして
免疫システムや脳神経に働きかけて
認知症を予防するのかについて
明らかにする必要があります。