昨日の20時頃には
日経平均先物は
既にマイナス圏
さて
今回の想定外の利上げに
圧力をかけ
結果として
市場の大混乱を誘導した政治屋は
以下の通り
水曜日 朝6時
シンガポールの日経平均先物
以下の通り
マイナス圏で推移
ロイターより
焦点:世界株安
米経済見通しより
キャリートレード
巻き戻しの影響大
ここ数日の世界的な株安は
米経済見通しの急激な変化よりも、
借り入れを駆使して高いリターンを狙う
「キャリートレード」の巻き戻し
の影響が大きいとアナリストは見ている。
世界同時株安の引き金となったのは
2日発表の7月米国雇用統計が
予想を下回ったことだが、
日経平均株価(.N225)が5日に
1987年の「ブラックマンデー」
翌日を超える
大幅な下げに見舞われたことは
雇用統計だけで説明できないという。
影響が大きかったと見られるのが
キャリートレードの急激な巻き戻し。
キャリートレードは
日本円やスイスフランなど
低金利の通貨で調達した資金を
高利回りの資産に投資する手法。
円は対ドルで1カ月前に付けた
38年ぶりの安値から11%も急騰し、
投資家は不意を突かれた。
ブルーベイ・アセット・マネジメントの
マーク・ダウディング最高投資責任者は
「当社の見立てによると、
この(売りの)多くはポジションの手じまいによるものだ。
端緒となったのは外為と円で、
多数のマクロファンドが想定と異なる相場の流れに直面し、
損切り注文が発動された」
と説明。
「われわれの見解では、
(米経済の)
ハードランディングを示すデータはない」
と述べた。
アジアを拠点とする投資家の1人は、
システマティックなアプローチを駆使する
あるヘッジファンドが、
アルゴリズムのシグナルに基づいて
株式を売り始めたと述べた。
先週に日銀が
想定外の利上げ
を決めたことで
金融引き締めが
さらに続くとの観測が高まり、
株式が売られ始めたという。
株安の裏付けとなるポジションの変化など
具体的な数字を入手するのは難しいが、
米ハイテク株は
キャリートレードで調達した資金を使って
ポジションが集中的に組まれていたため、
今回の株安で下げが
最も大きくなったと見られる。
日本の長年にわたる
超低金利政策に支えられた
キャリートレードは
円の借り入れブームを引き起こした。
国際決済銀行(BIS)のデータによると、
2021年末以降、
国境を越えた円の借り入れは
7420億ドル増加した。
ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの
欧州担当マクロストラテジー責任者、
ティム・グラフ氏は
「これは円キャリーと日本株の巻き戻しだ。
われわれのポジショニング指標によると、
投資家は日本株に対してオーバーウエートで、
円に対してアンダーウエートだったが、
もはやそうではなくなった」
と述べた。
最近の週次データによると、
投機筋は対円の弱気ポジションを
大幅に圧縮している。
円のネットショートポジションは
4月に7年ぶりの高水準の
145億2600万ドルを記録したが、
足元では6億1000万ドルと
1月以来で最小となった。
ソシエテ・ジェネラルの
チーフ通貨ストラテジストの
キット・ジャクス氏は
「世界最大の
キャリートレード
を
巻き戻すのだから、
ある程度影響が出るのは仕方がない」
と述べた。
<ヘッジファンドに打撃>
投資家の間からは
ヘッジファンドのポジション調整によって
相場の振れが大きくなったとの指摘が出ている。
ヘッジファンドは通常、
資金を借り入れて投資を行っているためだ。
銀行はヘッジファンドに投資資金を貸し出す。
これによりヘッジファンドは
より高いリターンを手に入れるが、
損失が大きく膨らむ可能性もある。
ゴールドマン・サックスが
2日に顧客に送ったメモによると、
ヘッジファンドの借り入れ総額は
6月と7月に減少したが、
それでも過去5年間の最高水準に近い。
ゴールドマンの別のノートからは、
5日のアジア市場の終値時点で、
日本に焦点を当てた
ヘッジファンドは
過去3営業日でリターンが
マイナス7.6%になった
ことも分かる。
アナリストは、
ポジション巻き戻しで
短期的な痛みが生じる余地がある
としつつ、
市場の動揺は限定的だと見ている。
市場が予想する米国の今年末までの利下げ幅は
120ベーシスポイント(bp)強で、
先週初めの約50bpから拡大。
また
9月の50bpの
大幅な利下げが完全に織り込まれている。
しかし
今後のデータが
米経済のハードランディング回避の
可能性を示すなら、
こうした予想は
行き過ぎかもしれない。
ブルーベイのダウディング氏は
「今の時点で予想を
根本的に見直すのは
完全に間違っていると思う。
それは単に相場の動きに合った
筋立てを作るだけのことだ」
と述べた。