渡辺徹さんの 死因となった敗血症  患者や死者数増加 | フレイルも認知症も減らない日本

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ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安


免疫に異常をきたしたヒトは
世界中に何億人いるんでしょうか❓





読売新聞より


渡辺徹さんの
死因となった敗血症 
患者や死者数増加
…高齢者、がん患者、
糖尿病の人は注意


 敗血症は、感染症をきっかけに体の様々な臓器が機能しなくなり、全身の状態が急激に悪化する病気です。高齢者など、体を守る免疫の機能が低い人はリスクが高いため、高齢化に伴って患者数や死亡者数が増えています。

高齢者や糖尿病




 敗血症を引き起こすきっかけになるのは、細菌、ウイルス、カビなどによる感染です。肺炎球菌、病原性大腸菌、インフルエンザウイルスも含まれ、決して特別な病気ではありません。

 発症すると、炎症反応が全身に広がり、複数の臓器が正常に機能しなくなって死に至ることがあります。原因となる感染が起きる体の部位は、肺などの呼吸器と尿路など泌尿生殖器で、約半数を占めています。症状は、悪寒、震え、発熱、体の痛み、意識低下、息切れ、頻脈など多様で、これらが同時に起きます。

 リスクが高いのは、体を守る免疫の機能が低い人です。多くは高齢者ですが、1歳未満の子どもが発症するケースもあります。糖尿病などの持病を抱えている人や、手術直後やがん治療中の人も注意が必要です。

 千葉大などは2021年、成人患者約5000万人のデータを分析し、国内の患者数などの推計を初めて公表しました。




 10~17年の8年間に敗血症を発症した患者数は約200万人で、このうち36万人が死亡しました。同期間の年ごとの推移をみると、患者数は11万人から36万人に、死者数は2・5万人から6万人に増えました。高齢化が進んだためとみられ、この傾向は今後も続くと予想されています。

 患者が抱えていた持病は、がんが最多の35%で、高血圧26%、糖尿病22%、心不全18%が続きました。高血圧と糖尿病の患者の割合が大きく増えました。明るい人柄で人気だった俳優の渡辺徹さんが昨年11月、敗血症で亡くなりましたが、渡辺さんも糖尿病の持病があったと伝えられています。

 敗血症は、血圧の急低下などショック状態をもたらすことがあるため、治療は時間との勝負です。発症から1時間以内の開始が目標で、抗菌薬で感染症を抑えることが基本です。血管から外に水分が漏れていくので、生理食塩水などの点滴で血圧を維持します。人工呼吸器で呼吸を安定させることも大切です。

食事・睡眠しっかり

 一命を取り留めても、体調を戻すにはリハビリが必要です。個人差がありますが、身体機能や認知機能が数か月以上戻らない場合もあります。

 予防には、薬をしっかり飲むなどして持病の状態をコントロールすることが大切です。免疫力を高めるため、栄養や睡眠を十分に取り、感染症のワクチン接種を受けることも有効です。

 日本救急医学会、日本感染症学会、日本集中治療医学会の3学会は、インターネットサイト「敗血症.com」で、生活の中での注意点や取るべき対策などをまとめています。

 神戸大特命教授の井上茂亮さんは「診断や治療法の進歩で、急性期の死亡率は20%以下になりました。しかし再発率は高く、一命を取り留めても2年後までには約半数の方が亡くなります。食事や運動に気を使い、規則正しい生活を送って免疫力を高める努力が必要です」と話しています。