一億総活躍社会。
ダレでも、
介護の分野へ・・・
だなんて❓
介護の世界を甘く見てはなりません。
中日新聞より。
認知症を演じて追体験
福井で介護福祉士
・俳優の菅原さんが体験講座
認知症のお年寄りを演じて、その心中などを想像することで、コミュニケーションを深められたら-。
そんな思いを込めた演劇の体験型講座を各地で開いている演劇人がいる。
福井市内で行われた講座の様子をのぞいてみた。
講師を務めたのは、介護福祉士の資格を持ち、劇作家平田オリザさんが主宰する劇団「青年団」の俳優でもある菅原直樹さん(34)。
宇都宮市で生まれ育ち、桜美林大(東京都)で演劇を学んだ後、千葉県の特別養護老人ホーム(特養)などで勤務した。
現在は岡山県奈義町でまちづくりに関わる仕事をしながら、お年寄りが舞台に立つ演劇作品を作っている。
高校生のころに認知症の祖母と同居したことや、特養で勤務した経験が作品に影響しており、演劇を通じてお年寄りとの接し方やコミュニケーションのあり方を考える講座(ワークショップ)を二〇一四年から全国で開いている。
昨年の開催数は百回ほどに上った。
こうした菅原さんの活動を知ったNPO法人福井芸術・文化フォーラム(福井市)が、仕事や家庭で介護に関わっている人らを対象に「コミュニケーションを深める糸口になれば」と企画。
二十一日にフェニックス・プラザで開かれた講座には介護や演劇に関心がある市民十一人が参加した。
周囲の人を困惑させることもある認知症の人の言動や振る舞いをどう受け止めるべきか。
菅原さんは「できるだけ受け入れたほうがいいのでは。正そうとすると、認知症の人は傷つく。論理や理屈にこだわるより、感情に寄り添う関わり方をしたほうがいいのでは」と話し、介護する人が俳優のように演じることを提案。
参加者が認知症のお年寄りと福祉施設の職員などの役に分かれ、それぞれの立場を演じながら、会話を成立させるためにはどんな言葉を発すべきかを一緒に考えていった。
菅原さんは「お年寄りを落ち着かせたい場合には、その人の思い出や人生の歩み、個性を知ることで(会話などの)ヒントがあるかも」とアドバイス。
「認知症の人を受け入れる演技をすることで、介護をする人とされる人が楽しい時間を過ごすことも大切では。介護はしんどく、つらいことの連続だが、考え方を変えることで楽しくなることもあるのではないか」と呼び掛けた。
金沢市から参加した主婦西田珠代さん(47)は、認知症だった義母と五年ほど同居し、介護した経験がある。
「認知症の人を受け入れることの大事さを再確認した」と納得した様子。
福井市西学園三の主婦真柄由佳さん(46)は「(言動などを)否定されてイライラするのは、認知症の人に限ったことではない。演じてみることで分かった」と話した。