厳しい冬でした。
いや、
こんなに厳しい冬は初めて。
救済どころか、
全く歯が立たないことも。
勝率100%達成
はいつの日か❓
河北新報より。
介護員の手にぬくもり
/日本ALS協会宮城県支部役員
和川はつみさん
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
を発症した夫
(次男さん、
2011年11月に61歳で死去)は、
呼吸器を着けて
自宅で20年以上
療養生活を送りました。
ALSは
運動神経が侵されることで
全身の筋肉が衰えていく難病です。
筋力が無いため
冬場は体温を保持するのが
とても大変でした。
1~3月は体温が33度台。
夜中に32度台まで下がり、
顔が蒼白(そうはく)になった
こともありました。
ストーブとエアコンが
24時間欠かせず、
暖房費が
月4万~5万円になったことも。
湯たんぽやカイロも
使ってみましたが、
夫は自らは体を動かせなかったため
部分的に低温やけどをしてしまい、
いろいろ失敗もありました。
体温が低いと
意識がぼんやりしてしまう
ようで、
何度か冬を越すうちに、
夫から
「僕は冬になると冬眠します」
なんて冗談も出ていましたね。
日本ALS協会宮城県支部は
毎年4月、
榴岡公園(仙台市宮城野区)などで
花見を行っています。
患者や家族、
担当のヘルパー(訪問介護員)
さんたちが
50人ほど集まって、
「この冬もよく頑張ったね」
と再会を喜び合うのです。
夫は毎日朝から
夕方まで
訪問介護サービスを
利用していました。
寒い外からうちに来たばかりの
ヘルパーさんの冷えた手が
体に触れた時も、
その手から人のぬくもりを感じ、
夫は
「ヘルパーさんの手は温かい。
魔法の手だ」
といつも思っていました。
介護保険制度が整ったことで、
利用者と家族の権利が強くなりました。
一方、
福祉業界は担い手が少なくなっています。
ヘルパーは介護のプロ。
利用者も介護を受けるプロとして、
互いにもっと立場を
尊重し合えるよう
努力することが大切だと考えています。