認知症イコール絶望ではない。
では、絶望にさせる原因は❓
毎日新聞より。
「話す犬を、放す」
認知症の母持ち
「今だから撮れた」
熊谷まどか監督
の熊谷まどか監督
=大阪市北区で、長尾真希子撮影
「レビー小体型認知症」を発症し、飼い犬の幻視に悩まされる母(田島令子)と売れない女優の娘(つみきみほ)が織り成す葛藤の日々を描くコメディー「話す犬を、放す」がテアトル梅田で公開中だ。
幻視・幻覚などの症状が出るという「レビー小体型認知症」。初の長編オリジナル作品で、自身も同症状の80代の母を持つ熊谷まどか監督(48)=堺市出身、写真=は、「今だからこそ書けて、撮れた作品。母と娘のつながり、人と人とのつながりの大切さを感じてもらえれば」と胸を張る。
物語の着想は、2年前、母が「道端でサルが踊っている」と電話してきたことがきっかけ。
「踊るサルを想像すると、思わず笑ってしまった。母の老いに直面し、母娘の立場が逆転したことを実感した。幸い、母は初期段階で診断がついたので、投薬で症状の進行が収まっている。認知症イコール絶望ではない。いわゆる闘病モノではないが、作品が病気について、知るきっかけになれば」