産業界に肯定的な
フジサンケイグループ。
ですら、
下記のごとく。
みなさん、
疑いの目
を持ちましょう。
当院の
90歳代から
100歳代の患者さん達の中で、
現在も過去にも、
サプリメントや水素水を
摂取された方は、
アミノ酸サプリメントを
使用されている
93歳の男性一人だけでした。
産経ニュースより。
【産経抄】
水に流せない
「水素水」の偽り
飲料水が日本でビジネスになった歴史は存外古い。「水道の水で産湯を使い」とは江戸っ子の水自慢である。神田上水や玉川上水が暮らしを潤した17世紀半ばには、「水売り」と呼ばれる商売が成り立ったらしい。
▼使われずに堀や川へ注ぐ水道水を、舟でもらい受けて郊外の人に売る。元手のかからない、うまい商法である。水質管理もうるさかった。上水道で洗濯や水浴びをする不届き者を「水番屋」が取り締まり、汚れを見つければ水門を閉じて市中への流れを止めた(『お江戸でござる』ワニブックス)。
▼水清ければ魚棲(す)まず。息苦しい世を渡るには人品の適度な濁りというか、いいかげんさも必要だと先人は言った。のどを潤す水はそうもいかない。命の源をよりおいしく、より安全に飲もうとするのが人類の知恵というものだろう。
▼著名人が愛用して話題を呼んだ「水素水」に、疑問符がついている。開封時の水素濃度が、包装に表示された数値を下回る商品があるという。水素の検出されない「水」もあるようで、国民生活センターが注意を呼びかけている。
▼老化を促す悪玉活性酸素の除去やダイエット効果など、「効く」「効かない」の実証は科学に委ねるとして、過剰なうたい文句には気をつけたい。健康志向の世の中は、信用のおける「水売り」ばかりだともかぎらない。無味無臭の相手に疑いの目を持ち、鼻を利かせるのが消費者の自衛策だろう。
▼地球上で淡水の割合は3%しかない。その大半は南極大陸などの氷で、人が使える水は0・01%前後という。「湯水のごとく」には遠い、貴重な資源である。
看板を偽った「水」があるなら市場から退場を願おう。飲み手の寿命が縮むことはないとして、水に流せる話でもない。