文中にもありますが、
筆頭著者はカリフォルニア工科大学。
California Institute of Technology
の
- Division of Biology
- & Biological Engineering
- 所属。
大学世界ランキングの1位常連が
カルテック(Caltech)です。
MITは無茶苦茶有名ですが、
カルテックの方が少数精鋭。
例えば、
開業医レベルで、
彼らと同等の議論ができる医者が
この日本にいますかね❓
学問とは そう言うものです。
ダレでも勉強すれば、
できるようには
なりません
ライフハッカーより。
パーキンソン病に
「腸内細菌」が関与か
パーキンソン病患者の多くが、その診断を受けるしばらく前から、消化器症状(便秘など)を訴えています。
しかしつい最近まで、この変性疾患と治療法の研究の重点は、脳で何が起きるかを理解することに置かれていました。
2016年12月初頭に、学術誌『Cell』に掲載された研究報告によると、カリフォルニア工科大学の研究者たちが、個人の腸内細菌のタイプと数の変化が、パーキンソン病を発症するかどうかの判定材料になるかもしれないことを発見したそうです。
この疾患に関する新たな理解によって、より優れた治療法が見つかるかもしれません。
以前からの腸内細菌──腸の内部に生息する細菌の群れ──の研究で、パーキンソン病患者の細菌は、そうでない人の細菌と様相が著しく異なることはわかっていました。
しかし、パーキンソン病にどの細菌がどう関与しているのかは明らかではありませんでした。
それを解明するために、研究者らは、パーキンソン病患者と健常者の両方から腸内細菌を採取して、無菌状態で育てられ、またα-シヌクレインというヒトのタンパク質を過剰発現させるように遺伝子改変されたマウスに移植したのです。
α-シヌクレインの蓄積は、
変性疾患の特長です。
その結果、パーキンソン病患者の腸内細菌を移植されたマウスに、健常者の腸内細菌を移植されたマウスよりも、より多くの運動制御の障害(パーキンソン病の一般的な症状)が見られました。
研究者が、腸内細菌の関与によって、マウスのパーキンソン病が悪化するのを認識したのはこれが初めてです。
パーキンソン病に関与する腸内細菌のうち、具体的にどの細菌がこれらの症状に関連しているのか、そしてどういう仕組みで関連しているかは、依然明確ではありませんが、この研究によって、たしかに細菌が関与しているというエビデンスが示されました。
「この研究は、細菌叢研究のなかでも際立ったものです」と言うのは、この研究に関与していない、スタンフォード医科大学で微生物学と免疫学を教えるJustin Sonnenburg教授です。
この実験は、細菌がパーキンソン病の原因となり得ることを、少なくともマウスモデルにおいては、明確に示していると言います。
しかし、その区別は重要だとSonnenburg教授は警告します。これは、マウスを使った研究のすべてに言えることですが、マウス実験の結果がそのまま人間の健康に当てはまるとは限らないのです。
そしてもし、人間の患者もこれらの細菌によって同様の影響を受けたとしても、そこにどのような仕組みで関与しているのかはまったくわかっていません。
パーキンソン病に関わる重要要素が他にもあり、解明を待っている可能性もあります。
研究者らは、今後も、パーキンソン病患者の腸内細菌の分析を続け、どの細菌が関与しているのかを突き止めるとしています。
それが特定されれば──そして、それらの細菌が、本当にこの研究の示すとおり、パーキンソン病に不可欠と判明すれば──特定の善玉菌や食事を摂取することで治療や予防ができる日が来るでしょう。