まず
地方からはじまります
南日本新聞より
患者は激減
お医者さんは高齢化
…閉院する開業医が続出
10年で123カ所
鹿児島の地域医療が
崩壊の懸念
鹿児島県内で開業医の閉院が相次いでいる。
県医師会で
会員の開業医が10年間で123カ所減少。
医師の高齢化やスタッフ不足
診療報酬改定など多くの要因が挙がる。
人口減少も進み
「このままでは地域医療が維持できなくなる」
と関係者は頭を悩ませる。
「年齢や体力的に今だと思った」。
枕崎こどもクリニック(枕崎市)の
中園伸一院長(75)は話す。
昨夏
29年間続けた医院を今年2月末で閉院すると決めた。
10年前は1日60人ほど訪れた患者も
現在は半減。
「人口減少は予想していたが
思った以上に減り
増える見込みがない」
と声を落とす。
中園院長は閉院によって
小児の医療難民が増え
若い世代の転出が増える可能性を危惧する。
「赤字が続き収入の保証もない。
できれば存続させたかったが
採算が取れない」
県医師会によると
2015~24年に県内123の診療所が閉院し
減少率は10.8%。
医師会別では肝属郡医師会が
37.5%と最も高かった。
県医師会会員の開業医の平均年齢は64歳。
医師の高齢化や継承も課題となっている。
県医師会が25年2月に実施した調査では
今後の事業継承について55%が未定と回答した。
「診療報酬が上がらない中
人件費の上昇
患者数の低下で経営状況は悪化。
子どもに継承させていいのか不安」
「医療経営に未来があるのか」
などの声が上がったという。
物価や人件費高騰による赤字が続く中
多くの医師が訴えてきたのが診療報酬の改定だ。
全体の改定率は14年から6回連続マイナスで
経営に大きな影響が出ていた。
今年6月からの新改定率では
全体が2.22%と12年ぶりのプラス改定となった。
県医師会の大西浩之副会長は
「明るい話だが
物価上昇に追いついていない」と指摘。
「赤字幅は減っても厳しい状況は続くだろう」と話す。
人口減少や開業医の高齢化が進めば
閉院はさらに広がり
病院の再編・統合や機能分化などが求められる。
大西副会長は
「地域医療が継続できる方法を
行政や地域 各郡市医師会が協力して考える必要がある」
と語った。