小学校入学前、私は「あー、地獄が始まるんだなー!」と思っていた。
でも実際に小学校に入学すると、すごく楽しい毎日!
なんてことはなく、うん、普通に地獄。
別に勉強が苦手なわけでもない。
特にいじめられたこともない。
友達が多かったわけではないけど、ゼロだったわけでもない。
でも地獄。
とにかく「学校」がきらいだったから地獄。
これといった理由は本当になくて、単純にソリが合わなかったんだと思う。
体の方は相変わらずで、筋ジストロフィーの兆候はなく、
内気なタイプに多い「運動が苦手な子」という認識をされていた。
背は高い方。
でも食が細くて痩せがちだった記憶がある。
夏はよく日に焼けていたので母から「ゴボウみたい」と言われていた。
「ゴボウか。まんざらでもないな」と思っていた。
家では元気に過ごしていたけど、学校での私は静かだった。
私が学校で声を出す機会は、先生と話す時か、国語の音読か、
音楽の合唱くらいしかなかった。
それでも授業は真面目に一生懸命聞いていた。
忘れ物以外で先生から叱られた記憶はない。
良くも悪くも目立つことのない、手のかからない児童だったと思う。
叱られた、というか、なじられた記憶はある。
私はハーモニカが上手く吹けなかった。
今ならそれは筋ジストロフィーの症状だと分かるけど、
その頃はまだ「運動が苦手な大人しい児童」なだけだったので、
「誰でも」「当たり前に」吹くことのできるハーモニカを吹けないのは、
先生の目には「努力を怠って、ふざけている」としか映らなかったのだろう。
日頃の私の生活態度を見れば、怠けたりふざけたりするわけないのだけれど、
見る目のない先生で残念だった。
先生「なんで吹かれへんの!」
私「・・・(それが分かったら吹けてる、と思っている)」
先生「(近くにいた男子に)A君、ちょっと吹いて」
A君、ハーモニカ吹く。しっかり音が出る。
先生「(私に)ほら!!」
私「・・・(知らんがな、と思っている)」
先生「吹けるでしょ!?」
私「・・・(クソババアやな、と思っている)」
この先生に2年間お世話になって、
世の中には圧をかけてくる大人がいると知れたので、勉強になった。
そのことには今でも感謝しているので、何らかの法律が変わった際には、
是非、角材などでぶん殴りに行きたいと思っている。
暴力で一掃したい思い出のあの人は何人かいるけど、
一掃したいリストの中で女性は、この先生だけだ。
ちなみに私は、人に暴力をふるったことはない。
しかし心の中のバイオレンスは自由でありたいと思っているタイプなので、
心の中では様々なバールのようなものが活躍している。