福山史上最高の書籍が

ついに発売開始となりました。

 

『仕事の鬼100則』

 

企画がスタートしたのは1通のお問い合わせメールからでした。

 

 

 

いつか一緒に本づくりをしてみたいと思っていた

編集者さんからの連絡でした。

 

その編集者さんには、

2017年、僕から出版企画を送ったこともあり

ご丁寧にお断りの連絡を頂いておりました。

 

 

3年越しの企画の実現。

 

あの時、連絡をしておいて本当に良かったと思いました。

こうしてお仕事ご一緒させて頂けていることが夢のようです。

 

人の悩みの多くは人間関係によるものだと思っています。そんな中、「仕事ができるようになる」だけで、自分に自信を持つことができ、それで解決できる悩みも多く存在することを、僕は知っています。

 

悩めるビジネスパーソンに届いて欲しいという願いと共に、はじめにの文章を記載致します。

 

 

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全力ではなく脱力!

仕事のコツは、力を抜くことである。


本書を手にとってくれたあなたに、最初に贈りたい仕事のコツである。


「今の自分に満足できない」
そんなあなたに今必要なのはきっと脱力である。

 

 『仕事の鬼100則』と題した本書、かなりストイックな内容を期待した方には申し訳ない。


 しかし、事実、一流のビジネスパーソンたちは、脱力が上手い。適度な緊張感は必要だが、余計な力が入っていない。

 

 これは面白いことに、一流のアスリートにも共通している点だ。「ここぞ」という時以外は、自然体で脱力を心がけている。

というのも、いつも力が入っていると、肝心なところで力が抜けてしまう恐れがある。 


「準備一生、勝負一瞬」という言葉にある通り、勝負は一瞬でしかない。その一瞬に臨戦態勢をとり、高いパフォーマンスを発揮できるようにするのが、仕事のコツなのである。
 それが全てと言ってもいいだろう。

「コツ」の語源は「骨(コツ)」である。 
つまり、身のこなし方にこそ、技の本質が潜んでいるのだ。
考え方や心の持ち方はもちろん大事だが、頭と心だけでは仕事は前に進まない。頑張っても
身体がついていけない
元も子もない。フィジカル的な要素も重要なのだ。
私がこの真理を知ったのは、とある一冊の本との出会いだった。


「将来は社長になってお金持ちになる」
「社会人になったら爆発的に稼ぎ、家族に早く恩返ししよう」


 そのために必要なことを本気で絞り出し、したたかに準備をして、新卒入社直後は鼻息荒く仕事に打ち込むことにした。


しかし、私を待っていたのは、失敗だらけの日々だったのだ。
 同期入社の仲間は、私の頑張りを尻目に次々出世していった。私は一向に成果を出せないまま3年目を迎え、気がつくと私の上司は年下の後輩になっていた。


もうその頃には、コンプレックスと屈辱に苛まされ、正直、追い込まれていた。


頑張っても結果が出ない。頑張り方が正しいのかもわからない。同じ失敗を繰り返し、 上司から怒鳴られ続け、お客様からもクレームの電話とメールの嵐。


誰も助けてはくれなかった。先も見えず、私の辞書に「やりがい」という文字もなくなっていた。


 そんな精神状態であったにも関わらず、いつもタスクが終わらなかった。オフィスで寝泊りを繰り返した結果、頭が痛くなり、咳が止まらなくなり、体調不良となったが、そんなことを言い出せる気力もなかった。


 結果的に、疲れ果てて入院する破目になるが、仕事から解放されたことに少しほっとしたことを覚えている。


そして、私はベッドの上で、人生を変える運命的な出会いに恵まれた。


 それは、品川駅のブックエキスプレスで買った本に出会えたことである。その本に書かれていた一文が自分の人生を大きく変えた。
 

「営業マンの仕事とは、お客様の元に足を運ぶことである」
 この言葉に出会った瞬間、自然と力が抜けた。初めて脱力できた瞬間だった。

 

商品を売り、売上をつくることが営業の仕事だと思い込んでいたから、なおさらである。
 

 結果が出ていなかったし、自分を変えるしかなかった。売上を一旦忘れて、とにかくお客様の元に足を運んでみた。
 

来る日も来る日もお客様と会う約束をとり続け、気づいたら
月100件以上のアポイントが普通になっていた。
 

すると、面白いほど結果がついてきたのである。翌年、 歳でサイバーエージェントのグループ会社の取締役に抜擢され、独立後はEXITを 回繰り返し、上場企業の取締役に抜擢された。


たった 年で、一気に人生観が変わったのだ。
 それまでつまらなかった仕事が、大好きになった。仕事の種類や環境は変わっていない
のに、仕事ってこんなにも面白いのかと、毎日驚きの連続だった。


 仕事をすればするほど、お客さんに褒められて、いろんな方をご紹介いただけて、社内でもメンバーから感謝され、講演や出版の依頼をいただき、その度に感謝された。そこま
で頑張っているつもりはないのに、結果がついてくるようになっていたのである。


さて、私が成果を出すまでの話をしたが、どのように感じただろうか。
 

 一流の経営者たちも口を揃えて言うし、私自身の経験の中でも確信していて、あなたに伝えたいことがある。

絶対に結果を出す方法は、諦めずチャレンジを続けることしかないということだ。
 

もし、入院が決まった段階で結果を出すことを諦めていたら、人生を変える本には出会えなかった。精神的に辛い日々も逃げなくてよかったと、つくづく思う。


とはいえ、いつまで粘り続ければいいかわからない道は、不安だろう。皆が同じ苦労を する必要はない。

少なくとも私が見てきた失敗パターンは、後世に伝えて悪いことはない。


 あなたがより高貴な課題に取り組めるように、仕事術の地図を書いておきたい。そんな思いで筆をとった。
私が 年かけて発見した知見を、あなたには1日でマスターしていただきたい。容赦な く人生をショートカットして活躍してほしい、常々そう考えている。
 

私自身、前述の通り、 書籍を通じて先人たちの恩恵を受けてきた。次は私の番だと理解している。
 

もちろん、置かれている立場や状況、目指す目標や課題、業種業界が違う中で、全てのビジネスパーソンに共通する仕事術を示すのは、至難の業だ。


本書を通じて、私があなたにお願いしたいのは、自分を突き動かす一文を見つけてほしいということだ。これが私の唯一の願いである。
本書に書かれた文字数は約10万字、本書の企画から完成までに要した期間は6カ月。この本の中に著者の私と出版社の編集者の思いがぎっしりと詰まっている。


全てを読まなくてもいい、どの項目から読んでも大丈夫。内容を完全に理解しなくても大丈夫。とにかく、自分の人生をいい方向に変える、一文を見つけていただきたい。人生 を変えるためには「きっかけ」が必要だ。本書がそのお役に立てれば嬉しい。


本書で私が述べたことは、ビジネスの基本中の基本、基盤となりうるものだ。各界の成功者、超一流人はみな基本を忠実に実行している。

 

たとえば、米大リーグで活躍する超一流のプレーヤーは、日本人選手よりも基礎練習の反復を忠実に行なっている。守破離でいうところの「守」だ。圧倒的な成果は、突飛なメ
ソッドからではなく、基礎を貫いた先に得られるのだ。
 

本書は、あなたのビジネスパーソンとしての人生を成功させるヒント集だ。たった一つだけでもいい。信じてやってみてほしい。実行こそが答えを出す唯一の方法だから。


昨日の悩みをそのままにしていてはダメだ。
今日をきっかけに、あなたの行動で人生を大きく変えていこう。

福山 敦士

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