「夏休みの宿題理論」とは、
着手を早めることの優位性を解いた内容です。
「ゴールから逆算しなさい」と、言われたことのある人は多いと思います。
積み上げ式ではいつまでたってもゴールにたどり着けないこと、
みなさん、一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。
ただ、ゴールが見えないまま、
ゴールが抽象的すぎてぼんやりしている時に、
きっちり逆算することはできません。
そんな時は着手を早めることをゴールにすることをお勧めします。
実際に手をつけてみてから、ゴールまでの距離を正しく図る方法です。
具体例で説明します。
夏休みの宿題として「将来の夢について」のレポートを課されたAさんとBさん。
Aさんは、7/20にもらった宿題を忘れて夏休みを思い切り満喫しました。
旅行に行って、キャンプに行って、映画見て、買い物行って、、、
8月の4週目にようやく宿題に着手し、最後ギリギリで提出しました。
Bさんは、7/20にもらった宿題に対し、一度真剣に考えした。
自分の将来の夢について紙に書き出してみました。
でも、なかなか筆が進みませんでした。
諦めて思い切り遊ぶことにしました。Aさんと同じく
旅行に行って、キャンプに行って、映画見て、買い物行って、、、
8月の4週目に改めて宿題に着手し、最後ギリギリで提出しました。
どちらのアプトプットの方が質が高くなるか?という話です。
皆さんは、どちらだと思いますか?
セミナーでアンケートをとると、
大抵「Bさん」という回答が多いです。
無論、答えはBさんです。
理由はAさんに比べて
入ってくる情報量が変わったからです。
それは着手が早かったからです。
その後同じように旅行に行って、同じ映画を見ても、入ってくる情報量が変わります。
将来のことを少しでも考えたBさんは、同じ旅行先に行ったとしても、旅行会社を比較するようになったり、航空会社を調べてみるようになったり、旅行先の地方で暮らすのも悪くないかもなと想像したり、、、同じ映画を見ても、映画に出てくるスタッフロールを見て「映画作るスタッフって、こんなにたくさんあるんだ」「知ってる会社も関わっていたのか」など。Aさんに比べて入ってくる情報量が増えるからです。
これを僕は夏休みの宿題理論と呼びます。
この理論を仕事に応用すると、
仕事の作業スピードアップを図るのではなく、
「着手を早めること」が大切だということに気付きます。
着手時にすぐに完成しなくてもいい。
完成は締め切りギリギリでもいい。
着手から完成までのプロセスを最大限活用するために、
とにかく着手を早くするのです。
すると、必然的にゴールも明確に見えてきます。