$あっちゃんの眠れぬ夜のひとりごと


「先生 過去5年間を振り返っていかがでしょうか」
「そうですね、ようやくインコースが打てるようになりました」


会場は笑いにつつまれました。

大学時代に所属していた研究会(ゼミ)が、今年で5周年を迎え、
週末、同期が働くニューオータニでパーティをしました。
僕はここの1期生として、3年間死ぬほどお世話になりました。
人工知能や認知科学の研究会でした。

教授は今年51歳、現役の草野球選手です。
平日は学部生と徹底的に向き合い、
週末は朝から野球、1番センターとして試合に出場し、
今シーズン腰痛や肉離れと闘いながらも、
打率3割をキープする、素晴らしい野球選手です。

ある時期、野球の研究で企業から研究費を調達したときは、
「プロの野球選手」と呼ばれていましたw
(実際にプロ野球と共同で研究をしたこともありました)

コーチング、デザイン、議論、身体、お笑い、
余暇、文房具、音楽、小悪魔w・・・

そんな教授のもとに集まった学生の研究ドメインは多種多様でした。
教授はいつも「俺が研究にしてやる」といい、
学部生である僕らと徹底的に向き合ってくれて、
言葉や意識を丁寧に時間を掛けて吸い上げて、
いつも新しい気付きを与えてくれました。
本当に濃密な時間でした。

研究会で教授やメンバーと
ありえないほどの数の模造紙(巨ポ)を使って、
ペンのインクが無くなるまで書きまくって、
喉がかれるまで議論した研究室での日々が、
今の自分に大きく影響を与えてくれたことを、
今になって実感しています。

たくさん迷惑をかけ、心配をかけ、
時に失礼な態度を取ってしまい、
困らせたり、怒らせてしまったこともありました。

しかし、僕は教授のことを誰よりも尊敬し、崇拝していました。
一言一句聞き逃すまいと、教授の言葉1つ1つをメモして、
自分のモノにしようと努めていました。

尤も、このブログを2008年からずっと続けているのは、
間違いなく教授から学んだ「外化」が、
自分の認知活動を促してくれると、本気で信じ続けているからです。


そんな教授への一番の恩返しは、
今後もメタ認知をし続け、
前回よりもさらに成長した姿を見せることだと僕は思っています。
改めて気合入れ直して、またがんばろうと思います。



最後に、
サプライズで結婚のお祝いをしてくれた仲間。
感謝の気持ちを直接伝えられなくてごめんなさい。
すごく嬉しかったです。ありがとうございました!


学部生に「当時の授業内容はどんな感じでしたか?」的な質問をされたけど、うまく答えられませんでした。

泊まり込みで論文書いたり、
研究発表用のポスター作ったり、
いろいろおもしろい道具作ったりしたけど、
どれも中身はよく覚えていません。

結局、最後残ったのは
一緒になって必死にもがき苦しんだ、かけがえのない仲間達だけでした。
きっと、これからもそうなんだと思います。
これはきれいごとではなく、僕にとって新しい気付きです。

戦うフィールドは違うけど、
同じ研究会で学んだ仲間として、これからも高め合っていけたらと思います。



シュワッチ○(%)o