日本人のノーベル賞は昨年、大阪大の坂口志文特任教授が生理学・医学賞を、京都大・北川進特別教授が化学賞を受賞しており、個人では米国籍取得者を含め31人目。化学賞は2年連続10人目となる。 
(硤合氏の研究内容については、東京大学生産技術研究所 石井和之研究室の記述を参考にした)

 

賞年/賞/ 氏名/業績

2026 化学賞
硤合憲三(そあい・けんそう)東京理科大学名誉教授 「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒反応」の発見

2025 化学賞
北川進(きたがわ・すすむ)京都大学特別教授 極小の穴が無数に開いた「多孔性配位高分子」を開発
2025 生理学・医学賞
坂口志文(さかぐち・しもん)大阪大学特任教授 免疫細胞の暴走を止めるブレーキ役となる「制御性T細胞」を発見。制御性T細胞の働きを抑制(ブレーキを解除)することで、がんの新たな治療法につながると期待される。

2024 平和賞
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協) 被爆者の立場から、核兵器廃絶を求め国内外で活動。核兵器禁止条約の成立を求める署名活動を2016年に開始、条約の交渉会議や採択の場に被爆者を派遣し、条約実現の推進力となった。

2021 物理学賞
真鍋淑郎(まなべ・しゅくろう)=米国籍 米プリンストン大上席研究員 二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響する予測モデルを発表

2019 化学賞
吉野彰(よしの・あきら) 旭化成名誉フェロー リチウムイオン電池の発明

2018 生理学・医学賞
本庶佑(ほんじょ・たすく) 京都大学特別教授 がんの免疫療法の開発

2017 文学賞
カズオ・イシグロ = 英国籍 作家 感情に強く訴える小説群

2016 生理学・医学賞
大隅良典(おおすみ・よしのり) 東京工業大学栄誉教授 細胞内で不要なたんぱく質を分解、リサイクルする「オートファジー(自食作用)」の仕組みを解明

2015 物理学賞
梶田隆章(かじた・たかあき) 東京大学宇宙線研究所所長 業績:素粒子ニュートリノの振動を発見した功績
2015 生理学・医学賞
大村智(おおむら・さとし) 北里大学特別栄誉教授 業績:寄生虫による感染症の治療薬開発に貢献

2014 物理学賞
赤崎勇(あかさき・いさむ) 名城大学教授、名古屋大学名誉教授 業績:青色発光ダイオード(LED)の開発に貢献
天野浩(あまの・ひろし) 名古屋大学教授 業績:同上
中村修二(なかむら・しゅうじ)=米国籍 米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授 業績:同上

2012 生理学・医学賞
山中伸弥(やまなか・しんや) 京都大学iPS細胞研究所長・教授(受賞時) 業績:さまざまな組織の細胞になる能力がある「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発

2010 化学賞
根岸英一 (ねぎし・えいいち) 米パデュー大学特別教授(受賞時) 業績:「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」に成功
鈴木章 (すずき・あきら) 北海道大学名誉教授(受賞時) 業績:同上

2008 物理学賞
南部陽一郎 (なんぶ・よういちろう)=米国籍 米シカゴ大学名誉教授 業績:「自発的対称性の破れ」の発見
小林誠 (こばやし・まこと) 高エネルギー加速器研究機構名誉教授(受賞時) 業績:「CP対称性の破れ」を理論的に説明した「小林・益川理論」を提唱
益川敏英 (ますかわ・としひで) 京都大学名誉教授(受賞時) 業績:同上
2008 化学賞
下村脩 (しもむら・おさむ) 米ボストン大学名誉教授(受賞時) 業績:「緑色蛍光タンパク質(GFP)」の発見・開発

2002 化学賞
田中耕一 (たなか・こういち) 島津製作所フェロー(受賞時) 業績:生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発
2002 物理学賞
小柴昌俊 (こしば・まさとし) 東京大学名誉教授(受賞時) 業績:岐阜県に建設された素粒子観測装置、カミオカンデで素粒子ニュートリノを世界で初めて観測

2001 化学賞
野依良治 (のより・りょうじ) 名古屋大学理学部教授(受賞時) 業績:ルテニウム錯体触媒による不斉合成反応の研究

2000 化学賞
白川英樹 (しらかわ・ひでき) 筑波大学名誉教授(受賞時) 業績:電気を通すプラスチック、ポリアセチレンの発見

1994 文学賞
大江健三郎 (おおえ・けんざぶろう) 作家 業績:『個人的な体験』(1964)などの作品を通じ、現実と神話が密接に凝縮された想像の世界をつくりだし、現代における人間の様相を衝撃的に描いた

1987 生理学・医学賞
利根川進 (とねがわ・すすむ) 米マサチューセッツ工科大学教授(受賞時) 業績:「抗体の多様性生成の遺伝的原理」の発見

1981 化学賞
福井謙一 (ふくい・けんいち) 京都大学工学部教授(受賞時) 業績:化学反応と分子の電子状態に関する「フロンティア電子理論」を樹立

1974 平和賞
佐藤栄作 (さとう・えいさく) 元首相 業績:非核三原則を提唱するなど太平洋地域の平和に貢献

1973 物理学賞
江崎玲於奈(えさき・れおな) 米IBMワトソン研究所主任研究員(受賞時) 業績:半導体におけるトンネル現象の実験的発見

1968 文学賞
川端康成 (かわばた・やすなり) 作家 業績:代表作『伊豆の踊子』(1927)や『雪国』(1935-1937)を通じ、微細な感受性をもって日本人の心の神髄を表現した

1965 物理学賞
朝永振一郎 (ともなが・しんいちろう) 東京教育大学教授(受賞時) 業績:水素原子のスペクトルの観測データと予測値のずれの解決に超多時間理論が有効であると考え、これを発展させた「繰り込み理論」を完成

1949 物理学賞
湯川秀樹 (ゆかわ・ひでき) 京都大学理学部教授(受賞時) 業績:原子核の陽子と中性子を結びつける粒子、中間子の実在を理論的に予言した

 

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