1.せいぜい1ファンにすぎない人物が、ただ自分が判定が間違っていると「思った」という理由で、大国の国家元首という地位を利用して国際競技団体のトップに《審判の判定を見直せ》と電話したら、判定の履行が猶予される。こんなことが罷り通るならスポーツ界のルールや審判の存在意義は失われ、文字通り無法地帯になりかねない。実際、一つ認めたら我も我もと要求が突きつけられそうな気配になっている。こんな驚くべき横紙破りを実行したばかりか、その事実を公然と認めたトランプはもちろんトンデモだが、それにあっさりと屈してルールを曲げたインファンティーノ会長はどうしようもない。トランプのために「FIFA平和賞」とやらを拵えた彼らしい。
2.こんな会長に対しては即刻罷免の動きが起こるべきだろうが、国際オリンピック委員会(IOC)に負けず劣らず腐敗が指摘されるFIFAにそんな自浄能力があるのか、要注目であろう。
そしてトランプは、イラン代表チームの入国に対する規制やソマリア人審判の入国禁止措置など(既報)、開催国にあるまじき数々の汚点をW杯に残した。
(BBC)https://www.bbc.com/japanese/articles/c932231p880o
(Goal)https://www.goal.com/.../england.../blt3bec24d2cb629a70
それにしてもFIFAはどの国家からも独立した国際競技団体のはずなのに、トランプが指名した者を含む保守派判事が多数を占める米連邦最高裁判所でさえが「司法の独立」のために示した最低限の矜持すら持ち合わせていないようだ。
(BBC)https://www.bbc.com/japanese/articles/cq51y5ge62no
(同上)https://www.bbc.com/japanese/articles/cdej4r35kd7o
関税戦争は行き詰まり、イランに対する戦争もグリーンランド併合論議も激しい抵抗・反発を受けて思うように進まず、「ジョン・F・ケネディ舞台芸術記念センター」に自己の名を加えたことも裁判官から拒絶されたトランプは、自己顕示に必死である。このような文字通りの《老害》に媚びるような外交は見苦しいと、日本も本気で考えなければならない。スターマー英首相のトランプに対する《媚び》も全く水泡に帰したではないか。