こんばんは。
いつもありがとうございます。

金曜日は妹も私も、病室に泊まりました。痛み止めを減らしたためか首の痛みが強くなり父は一睡も出来なかったのですが幸い、心配された決定的な気管の閉塞は起こらず、翌朝私が先に帰宅し、用事を済ませて、午後から妹に帰ってもらいました。

金曜日、朝からレントゲンと採血があると聞いてはいたのですが午後、首の痛みの増す父の為に前開きの肌着を持ってきてくれていた妹から“CTを撮りに言っていたらしく主治医が話があると言っているが何時くらいに病院にくるか?”とLINEが入りました。嫌な予感しかせず、急いで病院に行くと父がひと言「もうおわり」と言いました。前回のことがあるのでまさか主治医が本人に話をしたわけではないのでしょうが体調の変化と急な検査に異変を感じてのコメントだったのでしょう。

呼ばれていくと、血液検査の結果は全体的に改善しており一定の効果が見られるとの判断から抗生剤の継続を検討されていたようなのですが午後、なぜかこれまでしたことのない痰の吸引を自らナースコールをしてお願いしたあと、酸素が70台まで低下し、気胸の疑いでCT撮影。右の気管が誤嚥などで詰まってしまったために肺がしぼんでおり次、誤嚥などか起こるとそれだけで窒息死してしまう危険性があることが分かったとのこと。原発は9月からさほど増悪は見られませんでしたが画像からは胸水が貯まり始めていることが確認できました。がんが反回神経を巻き込む形となっている為唾液なども誤嚥してしまうことと頸椎転移による痛みと腫れで首を動かせず常によって右側に傾くような姿勢でいる事も右の気管に誤嚥が偏る原因となっているそうです。他にも何か説明されたかも知れませんがすべていまさら、、こうなってからこんなにたくさんの検査をされ細かな状況を知らされても、覚悟以外の何を出来るわけでもなく、そうですか、としか言葉が出ず、今日まで、苦しむ父をただ見守るしか出来ません。窒息状態となった場合、挿管などの処置は行わない、ということに同意しました。主治医はモルヒネのおかげで苦しさを緩和できている、今は減量しているが、今後は増量することもあります、と言うことも忘れませんでした。やっと逃れられると思ったのに。

一昨日からは高熱が下がらず、痛み止めは元の量に戻されました。やはり眠り続ける結果となりましたが、痛みがつよくなり薬のバランスがうまく行っているからか、他の薬剤を控えているためか以前ほど不穏な感じは出ていません。

昨夜も病室に泊まらせてもらい、父と一緒にいると、ふと、家でふたり、ごはんを食べていた日がずーっと遠い日のことのように思い出されました。先月、病院に駆け込んだときには想像もしなかったことです。

そんな中でも、よくしてくれる看護師さんの声掛けにニコーッとすることもあり、今一度、熱が下がり、元の状態まで持ち直してくれて、ほんの数日であっても穏やかな日々の中で別れたいと願ったり、苦しそうな様子にどうかもう楽にしてやって欲しいと願ったり。うなされる父も私も悪い夢から覚めないような、なんだかふわふわした毎日が続いています。

新しい週が穏やかな日々となりますように薔薇