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ベロニクのブログ

シンプルで美しいものが好きです。
日々、感じたこと、いいなって思ったことを綴ります。
写真、ヨーロッパ、京都、映画、本、音楽、古いものなどなど。

ベロニクのブログ      ゴッホの家



ベルギーのモンス(Mons)近郊のキュエム村にある、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの家。

ゴッホが画家になる前の1879年から1880年までの一年間を過ごしたそうです。

当時炭鉱地帯だったこの地へ伝道師として滞在、彼自身も貧困と苦悩にあえぎながら、伝道の合間に鉱夫たちの質素な生活を描き、画家としての礎を築いた場所です。



だいぶ前のことですが、このゴッホの家のペーパークラフトを持っていました。

今でもこんなふうに緑の中に建っているのを見て、なんだか安心しました。

家って、生き物のように思えることがあります。

この家は、きれいに改装され、皆に愛されて幸せそう。

だけど、昔を懐かしんでいるようにも見えます。


古くて屋根の線が歪んでるんです、まるでフリーハンドで描いた絵のように。

ベルギーの赤いレンガ造りの小さな家、とても愛らしいです。



ベロニクのブログ    Mons









おはようございます!

きのう、福井まで行ってきたのですが…

雪が積もりそうになったので、お昼を食べてすぐに戻ってきました^^;



ベロニクのブログ    若狭湾


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東映の映画のはじまりって日本海でしたよね。

波がザッパ~ンってくるの。


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お昼は海を眺めながら、若狭名物”鯖のへしこ”とキャベツのペペロンチーノを食べました。

”へしこ”は魚を糠漬けにしたもので、アンチョビーに少し似ています。

へしことオリーブオイルとキャベツの組み合わせ、なかなかいけます。


ベロニクのブログ    綾部辺りはすっかり吹雪








                   :..。o:,。*:..。o



ちょっと前まで、自分は『旅好き』、というわけではないと思っていました…

わざわざ旅行しなくても別にいい、という感じだったのかもしれません。

それが、去年の旅行ずくめの後、旅に慣れたのかな?

どういうわけかちょこちょこと、あちらこちらへ行くようになりました。

それは、たった30分の近場だったり、もっと遠くだったり。


考えてみると、私達の人生も旅のようなもの。

ということは、毎日が旅の連続?

だったら私も旅好きになりたい。


どうせ旅するなら楽しみましょう。

準備はほどほどでもいい、

荷物は少なめで。

いつもちょっとだけ冒険心を膨らませて。


Enjoy Your Trip!











ベロニクのブログ     Galeries St-Hubertの中にある映画館



ある土曜日、子どもが友達の家へ泊りに行くことになり…

思い立って、ボザールへ映画を観にぶらりと行ってみることにしました。



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20時15分から、イングマール・ベルイマンのLe visage、「顔」。

ベルイマンの作品は以前好きでDVDもたくさん観たけれど、これは知らないな~。


ボザールというのはThe Centre for Fine Arts 芸術センターというようなものですが、ボザールという愛称で皆に親しまれている場所です。

ブラッセル交響楽団の本拠地でもあり、コンサートや展覧会、ダンス、映画、演劇、文芸、建築に関するものなど、いろいろな催しが行われています。

あのアールヌーボー建築のオルタによって1928年に建てられました。



さて、時間ぎりぎりに飛び込んだのですが、お目当ての映画は…

コンサートホールのある建物とは違う別棟でひっそりと上映会があっていました。

入場料は2€。

入り口でチケットの半券を渡し、扉を開けてもらうと、そう小さくもない場内はすでに満席でした。

空いた席を見つけて座って周りを見渡すと、仕事帰りの人や、おじいちゃんおばあちゃん、たくさんの映画好きの地元の人たちでぎっしり…外国人は、私ひとりかも?


そして、気がついたこと…なんと映画はスウェーデン語、字幕はフランス語のみ!

あ、それで外国人がいないのか~、フランス語少しは読めるけど、大丈夫かな…?



                      ☆゚・:,。*



ところが…映画がはじまると、なんの問題もありませんでした。

1958年のベルイマンの白黒の映像は、映画館で見るとすごい迫力で、鳥肌モノでした。

まわりくどい説明は一切なく、表情のわずかな動きを見せたりするような、役者のすばらしい演技力で物語る…

言葉はあまり重要ではありませんでした。

この方は、悲観的なものを描きながら人生を肯定している人だなと思います。

ストレートにガツンとやられてしまいました。


ベルイマン作品の良さがやっとわかったような気がしました。

やはり、字幕を読んでいるとそれに気を取られてしまうのかもしれませんね。

そして、大画面を前提としてつくられたものは、映画館の大画面で観るのにかぎります。

ベルイマンはすごい監督です!



                      ☆゚・:,。*



帰りはすっかり暗く、車まで坂を登りながら星空を眺め、とってもいい気分。

週末のブラッセルの夜はなんて静かなんだろう。


それにしても、スウェーデンの巨匠とはいえ、古いモノクロ映画にあんなにたくさんの人たちが集まるなんて…

人間の内面を探る映画を観ていると、つらくなって目を覆いたくなることもあります。

そういう人間の愚かしさと向き合える人たちは、やはり人生の達人なのではないかしら。

ベルギーの映画通達と一緒の時間を共有できたことは、私にとって何よりの収穫でした。


ベルギー人やフランス人と日本人との大きな違いのひとつは、芸術との親密度です。

そういうものが根付いていった背景には、この皆に愛されるBozarのような場所があるんだなと思います。

少々古すぎるこの建物も市民の愛着の証だと考えれば、不思議と味があるように見えてきます。



そういえば、この間のアカデミー賞、モノクロ映画の”THE ARTIST”がさらっていきましたね。

フランス人監督の映画への思いを託した現代のモノクロサイレント、どんなふうに描かれているのでしょうね。

公開を楽しみにしています!
















おはようございます!

朝から天気がいいですね。

今日は、東大寺のお水取りの日、春を告げる行事のひとつです。

そろそろ温かくなりそうですね。


よい一週間をお過ごしください!



photo:01



きのう、ベルギーのゲント出身の友人宅でご馳走になったワッフル。

イチゴ・キウィ・パイン・バナナなどの色鮮やかなフルーツ、
チョコソース、蜂蜜、ホイップクリームなどなど…
テーブルの上に、ところ狭しと並べると、ちょっと賑やかなワッフルパーティになります。
ワッフルは息子さんたちが上手に焼いてくれました。


外側がカリッとしてしっかりした生地は、おばあちゃんのレシピ。
手に入らなかったけれど、ほんとうは生イーストを使うのだそうですよ。



『一枚目は温度が低くてうまく焼けないものだから大丈夫って、おばあちゃんがいつも言ってたわ。』


おばあちゃんと一緒にワッフルを焼いた大切な思い出が、美味しさの秘密なんですね。








ベロニクのブログ      ヴェーブ城




ベルギー東南部のアルデンヌ地方は、森や渓谷、丘陵などの広がる風光明媚な地域です。


すぐ東にドイツ・ルクセンブルグ、西にフランスと隣接しているため、ローマ時代より交通の要所でした。

また、戦略的理由からもたくさんの城や城砦(ナミュールやディナン)が建てられ、今もその姿を残しています。



ディナンから南東に8km、緑の丘陵地帯を車を走らせると、豊かな自然の中から突如現われるお城。

この城は、お話の中にある「お城」のイメージにぴったりのところです。

5つの尖塔のあるグレーの建物は、女性的で優美でおおらかな雰囲気。

長い年月を経て、この中世の淑女は辺りの自然にすっかり溶け込んでしまったように見えました。



到着してパーキングを探そうとしたのですが…

なんと、お城の前の門が完全に閉まっていました!

インターホンがあったので、とりあえずボタンを押してみることに…


『ボンジュール!』

若い女性の軽やかな声。

こんにちは。英語は話せますか?

まだ、フランス語を習ってはいたものの、聞き取りに自信のない私はドキドキしながら英語で言いました。

『ノン…ちょっとまってね…

今、英語を話せる人がいないんです。』(雰囲気からわかりました^^;)


え~~、どうしよう?

あの、今日は閉まっているんですか?

って、言ったけど英語わかんないんだよね。あはは…

『(笑い)ん~~?フフフ』

お互いすっかり困ってしまいました。

インターホンで言葉が通じないと、どうしようもないですよね。

やっぱり言葉でコミュニケーションがとれるって大事なことだなと実感。

だけど、顔は見えなくても、箱の向こうのお相手が愛嬌のある笑顔の持ち主であることは伝わってきました。



                      *:..。o○



彼女はとりあえずフランス語で伝えようと、親切な態度でゆっくり話しだしました。

『今日、明日、明後日の20・21・22日は閉館なんです。』



・・・・・!

不思議なことに、解らないはずのフランス語の意味が、すっと頭に入ってきました。

これが、私にとってなかなか難しかったフランス語を、初めて聞きとれた瞬間でした。



インターホンの向こうの彼女にお礼を言って、私達はヴェーブ城をあとにしました。

アルデンヌの午後の陽は城の屋根に眩しく反射し、丘をわたる風が心地よく吹いていました。







ヴェーブ城の情報はこちら

http://www.chateau-de-veves.be/fr/chateau.html