郡山駅前陸上部のメンバーではないのだけどイエローというバーで働くたけしくんが「俺の故郷で去年からマラソン大会やってるんです。そこで走りたい」と言うのです。
その大会こそ昨日参加して来た「富岡復興ロードレース」。
意気に感じたメンバー総勢6人で走って来ました。

 
富岡町は原発事故の影響モロ受けた地域。
国道288号線を走ると突然警備員が立つ姿が目に入りバリケードされ「ここより帰還困難区域」
の表示が。
「スクリーニング」の看板もいくつかあった。
富岡町内に入ると手入れされてない草が伸び放題の土地がいたるところにある。
もちろん除染は済んだのだろうがそれ以降は手つかずの状態。
その光景は震災の翌年に訪れた浪江のよう…
そうか。ここはまだまだ復興半ばなのだと思い知る。
 
台風が近づく生憎の天気だが小雨なのでカンカン照りよりは走りやすい。
コースはスタートとゴールが凄まじい坂!予想以上の難コース。
途中海が見え何だか泣きそうになる。「海だぁ」とはしゃぐ気持ちと「こいつは何人の命を飲み込んだのか」という憤り。
護岸工事や未舗装路があったりとここでも復興途中を感じてしまう。
沿道には少ないけれど地元の人が声を出して応援してくれる。
ホントに声を出してない人がいないほど「頑張れぇ」「ファイトぉ」が続く。しかも雨の中。
「郡山シティーマラソンは沿道に人が大勢いるけど声出しての声援て少ないよね?それと比べて人数は少ないけど…」と言ったところで仲間の1人が「全然富岡の方が熱いっス。富岡の方が走ってて嬉しいっス」
と言ってくれた。
 
「富岡町へようこそ」
その気持ちは参加賞にも現れていた。
今治タオルとクッキーの詰め合わせ。そのクッキーは地元の名店らしくとても美味しい。

そしてゴール後はトン汁とおにぎり!そしてバナナとポカリスエット。
ここまでしてもらって申し訳ないぐらいなのに大会のゲストが高橋尚子。
Qちゃんはスタート前にマイクを持ちアドバイスしたり一緒に走ったりハイタッチしたりと八面六臂の活躍。仙台の時とは違うQちゃんが見れました。
 
帰り道
営業していないローソンがありました。
「このローソンは目印みたいなコンビニでここに来ると帰って来たなって思ってたものです」とたけしくん。

いつか
このローソンが再開する日が来ることを
そして富岡町に少しでも多くの人が戻って来ることを
祈ります。
 
 
富岡町 ありがとう
最高でした。



陸上部のマドンナ愛ちゃんと。
なんと8位!
靴紐が解けるアクシデントがなけれは5位だったはず。陸上部始まって以来の入賞のチャンスでした。