それは動詞の性質によって異なります。


 英語の動詞は一般的に,be動詞やそれに性格の近い状態動詞と,動作を表す一般動詞に別けることができます。


 状態動詞か,動作動詞かによって続くものが違うというのが,その答えです。


 1:Tom was a member of my baseball club.(トムは私の野球クラブの一員だった)

 2:He became a famous baseball player.(彼は有名な野球選手になった)


 これらの文では,主語がどのような身分,地位にあったのかを説明しています。


 3:I was sick in bed yesterday.(私は昨日病気で寝ていた)

 4:Susie looked pale when she saw my face.(スージーは私の顔を見て青ざめているように見えた)


 これらの文では,主語の人がどのような状態にあったのかを説明しています。


 1,2と3,4をよく見てください。下線を引いた言葉の品詞が違っています。状態動詞はこのように,名詞か形容詞が続きます。このように,状態動詞に続く,主語の身分,地位,状態を表す言葉のことを補語といいます。Complimentの「C」から,1~4は,SVCの文章だと言われています。


 それに対して,動作動詞はちょっとやっかいです。


 5:Jimmy went to the park to play catch with his father.(ジミーは公園へ行って,父親とキャッチボールをした)


 動作動詞は,当然のことながら,動作の対象となるものが必要になります。でも,5の文には動作の対象となる語がありません。意味のかたまりごとに分けてみましょう。


 「ジミーは行った/公園へ/父親とキャッチボールをするために」


 となっていて,動作の対象が示されていないのです。どこへ,何のために…が続いていることに注意してください。


 では,次の文はどうでしょうか?


 6:Yesterdat I ate lunch with a friend of mine, Keiko.


 動作の対象ははっきりしています。何を食べたのかといえば,昼ごはんです。このような動作の対象となる語のことを,目的語といいます。Objectの「O」から,6の文はSVOMの文ということができます。


 5の文はSVMMとなりますが,伝えたい内容によって,M(副詞相当語句)の内容は変わりますから,それを全部いちいち分類していくことができないので,Mはとりあえず無視して,5の文をSVの文、6の文をSVOの文と呼ぶことにしたのです。


 ではSVだけで意味が通るのかといえば,そんなことはないはずです。自分がいつどこで誰と何をしたのか,会話というのはそういうことを伝え合って,お互いがもっている情報の差を埋めるために行う活動なのですから,いきなり「I went.」と言われても,どこへ行ったんだ? ということくらいは話をしていて,ふつうに気になるはずです。そういう情報を切り捨てて考えているから,5文型ってひょっとしたら嘘じゃないのか? という人が出てきたということなんです。


 ちょっと話が難しくなりましたが,直接働きかける物事が続く動詞を他動詞,そうではない動詞を自動詞といいます。日本語の「~を」「~に」にあたる語になる場合が多いのですが,英語と日本語ではやはりちょっとした違いがあります。


 I looked at the blackboard as my teacher told me to.


 こんな文があったとします。黒板を見たと言っているけど,動詞の後には前置詞のatがありますよね?


 そういう動詞のことを自動詞と呼ぶのです。何を言っているのかどんどんわからなくなってきたと思いますが,次の回で少し頭が整理されるかもしれません。