エイト「いっぱい食べてくれよ
ケン、お前とハルカの好きなモノにしたから、遠慮しないでくれよな」






「ありがとうございます」







今井「このパスタ、めっちゃ旨い!」







「パスタは、ケンもハルカも好きだからな
・・・ん?」




ハルカ「・・・」




「あれ?あんまりだったかな・・・?」





「あっ、いえ
何だろう?最近あまり、食欲なくて
特に匂いの強いものは」





エイト「ほぅ・・・」←ピンと来た1


エリ(これは)←ピンと来た2


ヒロ(もしかすると)←ピンと来た3


今井(ダイエットか、する必要なかろうに)←残念な人







ケン「大丈夫か?」






ハルカ「うん、大丈夫よ
ちょっと疲れているのかしら?忙しかったし」







エイト「ケン、仕事は大丈夫か?
この前は、かなりつらそうにしていたが」






「最近、会話術の本とか読んでて、何とか明るく・・・」






「無理するなって」






「いや、でも・・・」







「お前の良さは、すぐに伝わるさ
気付かない上司なんて、こんな事言うのもアレだが、しょうもない奴だ」







「・・・」 







「直に伝わるさ、焦るなって
なあ、ハルカ」







「えっ?」







「いっぱい良いとこあるよな?気付かない上司なんて、しょうもないよな?」








「あっ、まあ・・・そうかな?」








「早く大事なモノを手に入れたいのも分かるけど、焦りは禁物だぞ」






今井「優秀な人物とは、短期的ではなく長期的に物事が見られる人間だ
その中で最速で結果を出すんだ、仕事もプライベートも」







エイト「おっ、珍しく良い事言う(笑)」








「社長ですから」







ケン「二人とも、ありがとうございます」









「分かったら、今日は日曜だから明日病院に二人で行って来い」








(むっ、病院・・・?)←残念な人








ハルカ「いや、何でもないと・・・」







エリ「どうだろうね?もしかするとだよ」







ヒロ「確かに、今日の感じを見ているとそんな感じがする」






ケン「と言うのは?」







エイト「ケン、親になるかもな(笑)」








「えっ!?」







エリ「つわりじゃないのぉ?
あれだけ好きだったネギやにんにく、食べられないなんて」







ハルカ「ははっ、まさか・・・」







ヒロ「もし、そうだったら、どっちが良いんですか?男の子と女の子」






顔を見合わせる二人







楽しそうな、奥様方二人








そして







今井(なるほど、つわりだったのか
てっきり、ダイエットかと思ったぜ
しょうがねぇな)







「もしもし、今井です
今日って、産婦人科の先生って手が空いています?
あっ、そうっすか
じゃあ、今から俺の友達が行きます」




エイト「行動が速い(笑)」







「速い方が良いと思って
うちの会社の車回すから、行って来い」







「おっ、おう」













続く
~そして~






エリ「いらっしゃ~い」







ハルカ「こんにちは、今日はありがとうございますね」






ケン「よぉ」






「出たなぁ、新社会人(笑)
早く上がって」






レイナ「こんちは」






ハルカ「うそ!?もう、こんなに大きくなったんですか?」






「そうよぉ」






ケン「あっ、これ
つまらないものですが」






レイナ「何だぁ、ちゅまらないもんか」





ハルカ「あはは、そうね~、何でこの人つまらないもの持って来たんだろうね、面白いもの持って来ればいいのにね~」







エリ「そういうことじゃないから(笑)
も~う、誰に似たのかしら」






((パパではないな))






エイト「中に御上がり下さいませ~
今、料理も出来るから」






今井「こんにちは!」






コタロー「こんちは!!」







ヒロ「親子揃って、声が大きいからぁ
恥ずかしいから、止めてよぉ」






「何でだよ?挨拶は大きい方が良いだろう
なあ、コタロー」






「わからん!」






「ははっ、今井達も早く上がって」






「はい、レイナちゃんにお土産」






「おぉ~」







エリ「いつもいつも、高そうなオモチャを
申し訳ないわね」






「気にすんな、子どもと言えばオモチャと相場が決まっている」






「逆に迷惑だったら、言って下さいねぇ」




ヒソヒソ







ケン「やべぇな、子どもがいる家はそういうのが良かったのかな?」







ハルカ「いや、あたしも分からない」








エイト「ん?ケンとハルカも、早く上がってね」









〈リビング〉







今井「どうだね、仕事は?順調かね」






ケン「うるせー、頑張っているわ!」






ヒロ「慣れないと、大変でしょ」






「いや、まあ頑張るしかないし」







ハルカ「・・・」




エリ「どうしたの?ハルカ」





「いや、何でもないです」





今井「ははぁん、ハルちゃんも俺と一緒で、エイトさんが作っている料理の匂いに反応したな」






「ハルカさんはあなたと違って、意地汚くないの!」






ケン「でも、本当に美味しそうな匂いがする
休みの日なのに、返って気を遣わせちゃったかな?」 





エリ「何か、ケンとハルカの為にって、張り切っていたけど
ああいうの好きだから、良いんじゃない?」






「俺の為ではなかったか・・・」





「何であなたの為なのよ(笑)」






ハルカ「・・・・・・」






何だろう・・・






エイトさんの料理、好きなハズなのに







今日は何か、食べれなさそうだわ













続く
〈とあるご飯屋〉




ハルカ「ケン!」




ケン「すまない、少し遅れたな」





「別にいいよ、お仕事だったんでしょ?
それに・・・」





「・・・?」





「学生時代は、もっと待たされたし(笑)」





「確かに・・・いつもすみません」





「お仕事、大変?」





「まあな」






「分かんないことだらけだと、何聞いたら良いか分からないしね
ただでさえ、口数少ないのに」






「・・・・・・」





「あれ?どうしたの」





「あっ、いや何でもない
何、食おうかな?」





(ただでさえ、口数少ない・・・か
暗いとか口数少ないとか、最近そんなのばっかだな)





〈数十分後〉





(今日はいつもに増して、あまり食べないわね
疲れているのかしら?
まあ、私もなんだけど)





「今度、エイトさん家に行くのか」




「そうよ、何かお子さん見せてくれるって」





「ふ~ん」





(いけない・・・こういう感じだから、暗いとか口数少ないとか、言われるんだ)






「あれか・・・あのくらいが一番可愛い時期とか言うよな
大きくなれば、反抗期とかも来るし」






「そうね」






「しかしあれだな・・・何て言えば良いのか・・・・・・、エリもすっかりお母さんだな
そりゃそうか、二人も子どもがいるわけだし」






「どうしたの?」






「ん?何が」





「やけに、今日は饒舌ね」





「俺は生まれ変わるんだ
大人の会話術が出来る一流のビジネスマンにな」





「ふ~ん
何か、らしくないけど」





「・・・」






はぁ~、仕事の事しか目に無いのね





いつになったら、ゴールイン出来ることやら






「まあ、頑張って一流のビジネスマンになって下さい」






「・・・早く仕事が出来るようになって、幸せにさせたい奴がいるんだ」





「えっ?」





「幸せになるために、今が踏ん張り時なんだ
早く幸せにさせたいんだ」





「・・・そう」





「・・・」



「・・・」






二人の間に流れる沈黙






いつもなら、男の寡黙さに嫌になる女も






この時ばかりは、心地良い沈黙となっていた





〈数日後〉




何か、最近調子悪いな




ハードスケジュールと結婚ばかり頭にあったからかな?






「・・・あれ?アカネちゃん」





アカネ「はい?」





「シャンプー変えた?」






「あぁ、そうですね
よく分かりましたね~」







「何かね」















続く