Syunです。
昨日の夜かえってきたSさん、いきなり
「Syunくんいままでありがとう。私、早くここを出ないと・・・」
って荷物をまとめようとするから慌てたよ。
「まあ落ち着いて。座って。何があったの」
俺がきくとSさん
「夫が・・・探偵をつけてるみたいなの」
って申し訳なさそうに言った。
「なんだそんなこと! 俺、探偵なんて怖くないよ。言ったでしょ。慰謝料の用意はできてるって」
「それじゃだめ。私、ちゃんと離婚したいの。だからあいつに弱みを見せたくない。
財産分与もしっかり受け取りたい。
Syunくんに慰謝料だけ払わせて元の生活に戻るなんて絶対に嫌」
「戻らなければいい。俺、離婚なんていつでもいい。Sさんが一緒にいてくれれば・・・」
言いながら俺、情けないことに泣いていた。
Sさんも泣きながら言った。
「Syunくん。私、言ったでしょ。
ぜんぶキレイになったら告白するって。今もその気持ち、変わらないよ。
でも、キレイになるまで待っててとは言えない。
離婚って・・・想像してたよりずっと難しそう。何年かかるかわからないの」
俺はもうなんて言ったらいいかわからなくて無言だった。
「必ず幸せにするって言ったのに、ごめん。私のこと忘れていいよ。幸せになって」
「違う! Sさんとじゃないと、俺、幸せになれない!!!
だから、俺も秋田に行く!!!」
Sさんが目を丸くした。
俺も、自分の口から飛び出た言葉にびっくりしてた。
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カバーには俺の先輩が撮った写真を使ってます。
花の写真を撮るのが趣味なんだって。無料でダウンロードし放題。良かったら使ってあげてね。
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