チャネリングを解剖する

○その6


(五)…超神霊との交流による霊言

神界の最高位にあられる超神霊と交流をもって、それをことばとしてだすのが、この五番目の霊言であるが、では、超神霊と交流をもつということはどのようなことなのか。それを理解するためには、電話の回線(電話などの信号が通る回線)について考えていただければ早いと思う。

わたしたちが日常使っている電話であるが、その回線は、現代ではひじょうに遠距離までのび、伝送能力には驚くべきものがある。

日本からアメリカだろうと、フランスだろうと、決められた番号を押しさえすればすぐに電話はかかり、しかも音声は、直接会って話しているのと同じほどに鮮明だ。

この電話の伝送能力の向上ということについては、多重通信用の光ファイバーケーブルや通信衛星、無線のマイクロ波方式などが大きく貢献しているはずだが、超神霊からもたらされる神界通信とは、いってみれば光ファイバーなどによる多重通信と似たようなものである。

多重通信とは、一通信線につき多数の電話を伝送するシステムであるが、超神霊からもたらされる通信もこれと同じように、そのひとことのなかに無数のことば、意味がこめられている。したがって、超神霊からの多重通信が流れてきた場合、そのひとこと、ふたことにこめられた、何百、何千、何万ということばの意味を即座につかみとるということは、人間にはとてもできない。

人間の精神世界の構造では、超神霊からの多重通信を、一度にすべてキャッチするということは不可能なのである。

これに対して、一般の霊と人間との交信にあっては、電話回線でいえば、電話機一機に一対の銅線が直結しているような単純なものであるから、それをキャッチすることは容易なことであるのだ。

わたしは、毎年、年頭に超神霊からの神示をいただくということをさきほどもちょっと書いたが、これは、この項でお話ししている超神霊との交流による霊言というかたちで行われる。つまり、わたしは、超神霊からの多重通信を受けとるわけであるが、それを、わたしはつぎのようなやり方で自分のものとしている。

まず、元旦、わたしは日神会のご守護神.超神霊に神示をおねがいする。すると、わたしの精神世界めがけて、超神霊のエネルギーが一度にドーッと流れてきて、それはひとつのかたまりとなって、わたしの精神世界のなかにインプットされる。

たとえていえば、わたしの胸のなかに超神霊世界からのレーザーディスクがなげこまれたようなものである。

つぎにわたしは、自分の精神世界にインプットされた超神霊のエネルギーのかたまりをことば、文字というかたちに変換し、さらに、そのなかの代表的なひとつのことばのみを超意識から潜在意識、顕在意識へとひきだして、それを自分の口をつかって音声化する。そして、わたしは、自分の口をつかって音声化された短いことばを、神示として受けとるのである。

これが、わたしの年頭の神事でもあるが、では、わたしの精神世界にインプットされながらも、ことばとして表現されなかった超神霊のエネルギーののこりはどうなるのか。

それは、その年一年間をとおして、そのとき、そのときに応じて、わたしに対して新しい神の知恵、神示としてもたらされるのである。


要するに、わたしは、年のはじめに超神霊からまとめて一度に何百、何千、何万という神言をいただくのである。しかしながら、人間であるわたしには、その神言のすべてを一度に解明することはできないし、また、その必要もない。年頭に超神霊からいただいた神言は代表的なもので、わたしに対する、その後の一年間の指導、アドバイスのことばとしてまとめてあり、それがもっとも必要とされるときに、自然にわたしの精神世界に理解されるのだ。超神霊との交流とは、このようなものである。