ブロワーモーター&レジスター交換【3回目】 | 第三管区・内水面保安部

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まー、海無いんでね...。

モビ号のセルモーターが直ったと思ったら、立て続けに相棒のヒーターがトラブった。
4年前にも同じトラブルでブロワーモーターとブロワーレジスターを交換している。

今回動かなくなる少し前、ヒーターの風量ダイヤルを風量1(Lo)にした時にブロワーモーターが回らず、2→3と強くすると回り出して、風量1に戻せばそのまま回り続けるということが何度かあった。

最近になって、朝の暖気運転中にヒーターを風量1にしておき、10分ほどして乗り込んだところ焦げ臭さを感じて風量MAXしか動かなくなったので、またレジスターが切れたと判った。



トラブってから直すまでの数日間は、エンジンが暖まるまではシートヒーター、暖まってからは風量MAXで何とか凌いだものの、やはりヒーターの風量調節ができないのは不便。



最初はレジスターのみ交換しようと思ったが、ブロワーモーターに原因があった場合、またすぐにレジスターが切れると考え、今回も純正OEMのブロワーモーターと純正レジスターを用意して同時交換することにした。



既にレジスターを外した後の写真↓だけど、ブロワーモーター&レジスターの交換作業は終始イナバウアーちっくな姿勢を強いられるのでかなりキツイ。

ブロワーモーターを取り外すには、ペダルブラケットを固定している12mmボルト×3、12mmナット×4、ブレーキペダルとマスターバックを繋いでいるピンを外し、ペダルをフリーにしておく必要がある。



レジスターはカプラーを外して、↓②部分のロックを解除して右回し。
ブロワーモーターも同様にカプラーを外し、3ヵ所の8mmボルト(トルクス/マイナス)を取り外したら、↓①部分のロックを手前に浮かせながら右回しで取り外す。



↓レジスターを摘出。



摘出したレジスターのカバーを外して原因を確認。

レジスターは3種類の太さと長さが違うニクロム線がコイル状に巻きつけてあり、太く長いニクロム線コイルが最も抵抗が大きく風量1、逆に細く短いコイルが最も抵抗が小さく風量3、中間の太さ・長さのコイルが風量2となっている。
最大風量4(MAX)は抵抗を介していないため、抵抗に繋がる線が溶断した場合、風量MAXは作動するが1→2→3のコントロールは不能になる。



本来なら赤い点線部分↓が繋がっているが、やはり今回も同じところの溶断だった。

溶断の原因は、ブロワーモーターの回転が重くなり、定格以上に負荷が掛かることでモーターに大きな電流が流れて過負荷(オーバーロード)となる。電圧一定で過負荷(オーバーロード)が発生すると、過電流(許容値以上の電流が流れること)により抵抗の損失(発熱)が大きくなり、レジスターの強制空冷が追いつかず溶断...といったところが考えられる。


ヒーターユニットからブロワーモーターを取り外した後は、ペダルブラケットを右側にずらせて、知恵の輪を解くようにクラッチペダルとの干渉を避けながら摘出。



㊧↓摘出したブロワーモーター
 4年でこんなに汚れるとは...
㊨↓新しいブロワーモーター



取り付け時もブロワーモーターとクラッチペダルの干渉を避けながらヒーターユニットへセット。



レジスターを固定してカプラーを繋いだら交換完了。



ダイヤル1→2→3の風量調節は元どおり復旧。

直ってから気付いたことだけど、回転が重くなったブロワーモーターを風量MAXで無理やり動かしていた時と比べ、電圧の下がり方が少なくなった。



ブロワーモーター交換前は、夜間ライトを点灯した状態で信号待ちしている時には12V程度まで下がっていたが、ブロワーモーター交換後の正常な状態では12.4~12.5V付近で安定。
ブロワーモーターの不具合は、併せて電圧計からも読み取れるのではないか?




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