セルモーター交換してみたけど... | 第三管区・内水面保安部

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まー、海無いんでね...。

数日前、M:2号がイグニションを回してエンジン始動しようとしても、ジジジジジジ...と異音がするだけで、セルモーターが回らず乗り出せない状態になった。

ジジジジジジ...音はバッテリーの電圧不足が原因とかいう話もあったので、インジケータを確認した範囲では良好を示していたことと、サーキットテスターで電圧を調べても12Vあったので、バッテリーは直接的な原因ではないと判断。

そこで、昨年冬にセルモーターのピニオンギヤを引きずった(オーバーラン)ことがあったので、セルモーターを疑い交換を計画。



M号のセルモーターは、こんな↓奥深いところに鎮座している。
上から見た限り、セルモーターへは下からしかアクセスできそうになかったので、リジットラックに乗せて作業。



COPENは上から手探りで交換できたけど、こっちは無理。

先ずは下から覗いてセルモーターに繋がるカプラー類や固定ボルトへのアクセス、作業スペースを確認したところ、簡単には行きそうもなかったものの、乗りかかった船、行けるところまで進めてみよう!と気合い一発で作業開始。


先ずはセルモーター本体を固定している2本のボルトの取り外し。
下ボルトは17mmで、『下から見たとき』に向かって左側から、上ボルトは14mmで向かって右側から挿し込まれている。

これには持っている中で最も長いエクステンションバーとユニバーサルソケットを使わないとアクセスできず、さらに上ボルトにアクセスするには電動ファンを外し、可能な限り上側へ逃がして作業スペースを確保。

しかも、車体をリジットラックに乗せて寝転んだ姿勢での作業のため、思うように力を掛けられないことと、スペース的に片手での作業が多くなることで、本当に交換できるか?とさえ思えた。



固着したボルトを何とか取り外し、セルモーターに繋がっているカプラー1つと12mmボルトで繋がっている配線1本を外せばセルモーターを取り出せると思いきや、この2本の配線が信じられないほど短く、まったく余裕がない状態での取り外しに最も苦戦。

何れもセルモーター上部の両手が入らないスペースでの作業のため、カプラーのロックを外すにも片手でしか行えず、12mmボルトを外すにも片手で短いスパナを持ってようやく届く状態での作業だった。



セルモーターの取り外しだけで半日以上かかり、取り付け工程でも同じ状況を考えたら、暗くなる前に終わらせる自信が持てなくなったほど。
リフトアップできる環境があればこんなに苦戦はしなかっただろう...

交換する新しいセルモーターはリビルト品↓で安く済ませた。



新旧のセルモーター↓



セルモーターを取り外したところでフライホイールのリングギアをチェック。



少々錆びてはいたものの、ピニオンギアのオーバーランによるリングギアの損傷も見られず、フライホイール側は問題なさそうだった。



新旧のピニオンギアの状態



引きずり症状のあった元のセルモーターもピニオンギアへのダメージはごく僅かだった。



新しいセルモーターをセット後、取り外し時よりは比較的スムーズに配線接続。
電動ファンを戻してセルモーター本体の固定ボルトを締め込んで交換完了。



見た目にも新しくなり、エンジン始動に期待を込めてイグニッションON!
ジジジジジ....と、エンジンかからず。
どうやらセルモーターではなかったらしい。(T_T)
 
他にセルモーターのリレーも疑ったけど、この時点でドアロック・アンロックのアンサーバックでウィンカーの点滅がやけに弱々しかったので、LEDなのに?と、もう一度バッテリーを疑い10時間ほど充電。



ウィンカーの点滅光量が回復したので、イグニションONしてみたところ、やや重々しい音と共にエンジン始動!



今回の原因は電圧というより電流側にあった様子...
この際なので直ぐにPanasonic caosの60B19Lを注文。



今回、直接的な原因はセルモーターになかったが、ピニオンギアのオーバーランが出ていたこともあったので、早かれ遅かれセルモーターは交換しなければならない状況にあったということで、とりあえずはヨシとしたい。


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