今回は街中にありながら本殿に参拝するには鎖場の参道を登らなくてはならない珍しい境内の造りをした神社、大甕神社(おおみかじんじゃ)です
創建は社伝によると皇紀元年の紀元前660年といわれるほどの古社で、主祭神は健葉槌命と、地主神として甕星香々背男が祀られています
日本書紀によると、神代に鹿島神宮の武甕槌神と香取神宮の経津主神の二柱の神が降り立ち国津神や地上の草木石に至るまで従わせましたが、ここの地主神で星神の甕星香々背男だけはなかなか従わせる事ができずにいました
そんな中、御祭神の健葉槌命が二神に代わってこの大甕に使わされ、甕星香々背男の荒魂を宿魂石に封じて見事服従させることができたとされます
創建当初は大甕山の山頂に祀られていたそうですが、西暦1695年に水戸2代藩主で水戸黄門として有名な水戸光圀の命により甕星香々背男の磐座がある現在地に遷座されたそうです
この時に水戸藩より5石6斗8升6合の寄進を受けています
また、水戸藩の記録には「倭文神宮」と記されているそうで、この神社が昔から多くの人に崇敬されていた事が伺えます
こちらの境内はかなり特殊な造りになっていて、本殿は岩山の上に鎮座しており、この岩山全体が宿魂石という日本最古といわれるカンブリア紀の地層から出た岩だそうです
また拝殿は岩山の手前にありますが、岩山の反対方向に地主神が祀られる甕星香々背男社や社務所兼用の儀式殿があります
この宿魂石を御神体として祀っているようにも見える形になっています
ちなみに大鳥居から入ると儀式殿側に到着するため、拝殿には岩山を登るか回り込むかという形になります
すごく力を感じる大甕神社、伺うとなんだか感動してしまう場所です
⚫︎社号標と大鳥居
それでは御朱印です
◆大甕神社ホームページ◆