今回は熊野大神が一番最初に降臨した元宮・神倉神社のゴトビキ岩や、巨大な梛の御神木など自然の雄大さを感じる熊野の聖地、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)です
その創建の年代は不詳ですが、元宮の神倉神社にあるゴトビキ岩に熊野大神が降臨したところから熊野は始まったとされ、景行天皇の時代に真新しいお宮を造営してこちらに遷座して“新宮”と号した、これが現在の熊野速玉大社です
元宮がある神倉山は神武天皇が登拝したことが日本書紀に記されており、元はこの自然に神を見出す自然信仰から始まっています
それから神話の神、御祭神の熊野速玉大神と熊野夫須美大神が祀られていったと思われます
平安時代には熊野本宮大社と同じく上四社・中四社・下四社にそれぞれ四殿ずつ、計十二殿が作られ、さらに仏教が入った事で祀られているそれぞれの神に本地仏が当てられました
そのため熊野信仰には“熊野観心十界曼荼羅”という曼荼羅図があり、速玉大社では曼荼羅の絵解きも行われています
他にも熊野牛王符という烏文字の札も知られていますね
こちらは護符としてだけでなく、誓約書としても用いられており、熊野三山でそれぞれ意匠が異なります
こちらの神社で特に注目するのは国内最大とされる御神木の梛の大樹で、古来から道中の安全を祈ってこの梛の葉を懐に納めてお参りしていたそうです
また、この梛の木はこの新宮市の“市の木”となっており、平和のシンボルともされています
⚫︎社号標
それでは御朱印です
⚫︎熊野速玉大社
伺った時はもう夕方だったので神倉神社に行けなかったのが心残りですね
また伺いたいです
◆熊野速玉大社ホームページ◆
『熊野三山』
◆熊野本宮大社熊野川の湯が湧く聖地
◆熊野那智大社日本一の滝を祀る神社