今回は肥前国の一之宮で嘉瀬川の岸に鎮座する神社、與止日女神社です
御祭神は與止日女命という、神功皇后の妹とも豊玉姫であるとも言われています
與止日女は他にも淀姫とも書き、九州北部には結構淀姫神社の名を見かけます
また別称として河上神社の名があり、その名の通り川が境内の隣に流れ、肥前国風土記に収録された説話から水神信仰から始まった神社と思われます
そして神威としては最高位の正一位の神階を持つ由緒ある社です
平安時代の肥前国では田島神社が航海神として崇敬され神階も與止日女神社より上で、肥前唯一の大社でしたが、遣唐使の廃止後は地位が低下、代わりに国衙(こくが)という政治の地方役所が近かったのもあって中世以降はこちらの地位が高まって肥前国一之宮となりました
田島神社は以前ブログに上げましたが、祖父の思い出がある神社なので良ければ見てください
田島神社⬅︎こちらからどうぞ!
場所は道の駅大和が近く、川上峡温泉や門前菓子の白玉饅頭もありますので、佐賀に来られる際にはぜひお泊りください
近くには幕末に佐賀藩を日本の西洋軍備最先端で佐賀の兵40人で他藩1000人に匹敵すると言わしめ、日本最初の反射炉を築くなど最先端科学技術を取り入れた佐賀十代藩主鍋島直正(閑叟)の墓もあります
ちなみに鹿児島の名君と知られた島津斉彬は母方の従兄弟にあたります
⚫︎社号標と鳥居
柱が下に行くほど太く、上の笠木と貫が細いずんぐりした印象がある肥前鳥居という形式です
境内の隣は嘉瀬川沿いになっています
それでは御朱印です
田島神社 2016年4月19日⬅︎肥前の大社だった神社
今までお伺いした社寺は下のリンクからどうぞ