港町のイメージの唐津市ですが、東唐津の方は山や田んぼなどの農地が多く、ここに鏡山、別名領巾振山(ひれふりやま)という日本三大松原虹の松原と並んで唐津のシンボル的な場所があります。
この鏡神社はその鏡山の麓に鎮座する神社です。
鏡神社は地元の人達も内容は分からなくても昔からあるすごい神社という認識がある場所ですが、それもそのはず、平安時代の歌人紫式部がこの鏡神社、松浦宮を歌に詠み、さらに代表作の源氏物語にも登場しているからです。
紫式部本人はこの鏡神社に訪れた事はないのですが、紫式部の親友といえる人がこの肥前の松浦に住んでいたようで、手紙でこの鏡神社やその美しい風景を知り源氏物語に登場させたと言われています。
諸説ありますが、紫式部の百人一首に詠まれている歌
めぐりあいて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半の月かな
この歌は幼馴染の友達と久々の再会なのに慌しく終わってしまった悲しみを歌ったものですが、肥前に住む友達とこの友達は同一人物との説があります。
そんな紫式部縁の神社は一の宮と二の宮があり、一の宮には息長足姫命=神功皇后が、二の宮には藤原広嗣を祀ってあります。
神功皇后は三韓征伐で知られていますが、藤原広嗣は反逆者として左遷の後、反乱の主導者としてこの地で処刑されましたがその後様々な祟りがあり、この鏡神社に二の宮を建てその悪霊を鎮めているそうです。
この神社は私の母の故郷のかなり近くで、僕自身も赤ん坊の頃から知っている場所です。
が、今まで入ったことはほぼありませんでした(;^_^A
ちなみに前の文にある地元の人達は母の周りの人達です。笑
神社看板
昔は松浦宮と呼ばれていたこの神社を鏡神社と改称したのは空海と言われています。
あと鏡山山頂に元宮とも言える鏡山神社という神社もありますが、こちらは御朱印やってませんの貼り紙がありました。
それでは御朱印です。
ちなみに鏡山の別名・領巾振山は松浦の佐用姫伝説から来ています。
鏡山は台形になっていますが、その上の部分が宝当神社がある高島であるという言い伝えもありますよ!
宝当神社のブログはコチラ
うんちくとして、松浦というのは元々唐津を指す地名で、唐津の方が一部地域を指す地名だったそうです。
それからグルメ情報ですが、ここ浜玉町にたまご色のケーキ屋さんというロールケーキとシフォンケーキが特に美味しい有精卵を使ったケーキ屋さんがあります。
実家に帰省して祖父母の家に行く時には必ず買うほど美味しいです!
グルメ情報などでかなり有名になったので昔に比べてずいぶんと多くの車が停まっていました。