「泣かせる」と思いきや「縦読みの勝利宣言」!…秋葉原のマックとバーキンの垂れ幕が話題に
テンプル
2020/01/31 22:58
「泣かせる」と思いきや「縦読みの勝利宣言」!…秋葉原のマックとバーキンの垂れ幕が話題に
まいどなニュース
2020/01/31 18:45
全国展開するハンバーガー・チェーン「マクドナルド」と「バーガーキング」による東京・秋葉原の店頭でのコール&レスポンス的な店頭の垂れ幕がSNSで話題になっている。閉店するマクドナルド店舗が別れを告げる垂れ幕のメッセージに対し、2軒隣にあるバーガーキングの店舗が感動的な「贈る言葉」を垂れ幕に記している…「ええ話や」と思いきや、そこには驚くべき「隠しメッセージ」があるというのだ。さっそく現地からリポートする。
JR秋葉原駅の昭和通り口の改札を出て右手にあるマクドナルド秋葉原昭和通り店の店頭には、「22年間のご愛顧ありがとうございました。」として、31日午後6時をもって閉店する旨のメッセージが垂れ幕で店頭に掲げられた。「See you」の文言と共に、同チェーンのマスコットであるドナルド・マクドナルドが右手をあげて別れを告げる後姿も目を引く。
一方、立食の寿司店を1軒挟んで左隣のバーガーキング秋葉原昭和通り店の店頭にも「22年間たくさんのハッピーをありがとう。」として同様のデザインの垂れ幕が掲げられた。マクドナルドの「See you」に対して同じ英語で「Thank you」と返し、ドナルドの位置と同じ構図で、男性スタッフが帽子を取って頭を下げ、ライバル店に敬意を表する姿も描かれている。
バーガーキングのメッセージは次の通り。
◇ ◇
私たちの2軒隣のマクドナルドさんが今日で最終日を迎えます。
たがいに良きライバルとして、アキバを愛する仲間として、ちかくにいたからこそ、私たちも頑張ることができました。マクドナルドさんのいないこれからを思うと寂しさでいっぱいです。どうかみなさん、勝手なお願いですが、今日は彼のところへ行ってください。ずっと背中を追い続けたチャレンジャーの私たちから、スマイルを込めて、お疲れ様でした。
◇ ◇
当初、ツイッターには「感動する」といった投稿があったが、バーガーキング側の垂れ幕に書かれた上記の文章の左端を縦に読むと「私たちの勝チ」となることをツイッター投稿者が指摘。この、どんでん返しに「感動…と思いきや、怖っ!」「いい話だなぁーって思ってコメ見てたら縦読み縦読み言ってるからみたら鳥肌たった」「泣ける話だと思ったら…ヒッ」といった投稿が続いた。
一方で「やっぱバーキン(バーガーキングの略称)好きだわ」「さすが『広告でお互いグーパンチするアメリカ育ちだな』と感心しました」「バーキン、下向いて笑い堪えてる説」「これはいろんな意味でバーガーキングの勝ちだわw」と肯定的にとらえるコメントも見られた。
こうしたSNSのやりとりを知ってか、双方の店頭では互いの垂れ幕をスマホやカメラで撮影する人たちが数多く見られた。現場で話を聞くと、2人連れの男性は「ほら、『私たちの勝チ』だろ」「ウケる!」とユーモアを受け取り、カップルの若い女性は「バーキン、便乗してんじゃん」と否定的な見解を示す。シニア層の男女は「何ですか、コレ?」と立ち止まって垂れ幕に見入っていた。
ちなみに、バーガーキングでは「マクドナルドさんとの楽しかった思い出を、語り合うなら…」として、同店限定で1月31日から2月6日までの期間、マクドナルド秋葉原昭和通り店のレシート持参者に「バーガーキングのアラビカ種100%のブレンドコーヒー(S)を無料プレゼント」と垂れ幕の左下に告知。ツイッターでは、すかさず「わざわざアラビカ種100%とか書いてマクドコーヒーを軽く煽ってるのもポイント高いな」というツッコミも見られた。
アキバを舞台に、わずか10歩ほどの距離間で勃発した大手バーガーチェーンの静かなバトル(?)に、日頃、交わることのないプロレス団体間の駆け引き的な要素も感じた。純粋なリスペクトとブラックな挑発がない混ぜになった複雑な感情。その全てを飲み込んだ世界が秋葉原の小さな一角で展開された一日だった。
(まいどなニュース/デイリースポーツ・北村 泰介)
憧れのオッドアイの白猫は警戒心の塊…「心開いてくれるまで頑張ろう」懸命のお世話が通じて本当の家族に
まいどなニュース
2020/01/31 12:55
東京都に住むりえさんは、オッドアイの白猫に憧れていて、いつか飼いたいと思っていた。あまりいないと聞いたのだが、初めて参加した譲渡会で運命的な出会いを果たす。ただ、その白猫は、まったく人なれしていなくて、ケージの隅で怯えていた。
オッドアイの猫に憧れて
りえさんは、九州に住んでいた時、ロシアンブルーのぴっちちゃんという純血種の猫を飼っていたが、10歳で早くに亡くなってしまったので、次に飼う猫は保護猫にしようと決めていた。もう1匹、ちょこくんという黒猫を拾って飼っていたが、多頭で飼ってみたいとも思っていた。
以前は犬派だったが、猫ブームが始まるずっと前から猫が好きになり、いろんな猫グッズを集めていた。しかし、そうこうするうちに本物の猫が飼いたくなり、ぴっちちゃんを飼ったのが猫との暮らしの始まりだった。2010年10月下旬にちょこくんという黒猫の子猫を保護して飼うことになり、2016年に家を建てた時には、キャットステップとキャットウォークを備え付けたという。
りえさんは、シルバーの台座にオッドアイの猫のモチーフがついている指輪を持っているのだが、魅惑的なオッドアイの猫にあこがれていて、いつか飼いたいと思っていた。
「保護団体に問い合わせても、『たまにオッドアイの子がいますが、めったにいません』と言われたんです。でも、2017年1月、初めて譲渡会に行ってみると、まるでそれが運命であったかのようにオッドアイの子に出会ったんです」
大変かもしれない、でも・・・
オッドアイの猫は、山梨県の動物愛護指導センターから引き出された子で、埼玉県の保護団体が保護していた。もともとは野良猫で、誰かが子猫の時に保護して持ち込んだのだという。
「引き出された当時は、目やにがひどくて、被毛も汚れていて、警戒心の塊のような猫だったと聞いています」
まだ人になれるように訓練中だったが、はじめて譲渡会に連れてきたのだという。ずっと屋根付きのケージの奥に引っ込んだまま、縮こまって絶対に出てこない感じだった。怯えていて、顔は可愛いが人気がなかった。
「『もし譲渡しても大変ですよ』と言われたのですが、オッドアイの子が良かったのと、お互い初めて参加した譲渡会で出会ったことに運命を感じました。同じケージの中で育ったというきなこちゃんというシャムミックスの猫と一緒に譲渡を希望したんです」
人見知りの猫、心を開く
りえさんは、オッドアイの猫は真っ白なので「マシュマロ」と名付けた。マシュマロには兄弟がいたが、みんな里親さんが決まって、マシュマロだけが残っていた。ただ、「兄弟もなかなか人に懐かなかったけれど、みんなちゃんと懐いたので大丈夫、いつでも相談に乗ります」と言われたので心強かった。
保護団体の人は、「今、マシュマロが落ち着ける場所は唯一ケージの中だけなので、とにかくケージの中でいっぱいなでてあげてください」と教えてくれた。不思議なことに、マシュマロちゃんはケージの中でごはんを食べている時だけはなでさせてくれたので、りえさんはいっぱいなでるようにした。
「マシュマロが認めてくれるまで何としても頑張らないと、と思っていました」
先住猫のちょこくんは、最初は怒っていたが、数日後には怒らなくなり、「今日もいる、まだいる、ずっといるのか」とでも言っているようだった。
りえさんは、最初はケージの中でマシュマロちゃんにごはんをあげていた。マシュマロちゃんがごはんを食べている時だけがなでられるチャンスだと思い、ひたすらなでた。マシュマロちゃんはケージの外でのびのび動きたかったようで、外に出すと、家具の下など逃げ込める場所を確保しつつ、キャットウォークで遊ぶようになった。いまでも抱っこはさせてくれないが、お腹を見せてさすってくれと要求するほど、りえさんに甘えるようになった。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)