①スピリチュアリスト

教義の要約


揺るぎない信仰とは

人類のあらゆる時代において

理性と向かい合うことが

できるものです


神は永遠で

不変で

非物質的で

唯一で

全能で

主権的で

公正で

善である


神は宇宙を創造し

宇宙は生物と無生物

物質と非物質

この全ての存在を

包含しています


物質的な存在は

目に見える世界

すなわち

身体的な世界を構成し


非物質的な存在は

目に見えない世界

すなわち

霊の世界を構成しています


霊界は正常で

ナチュラルな

永遠の世界であり


他の全ての前に存在し

他の全てを存続させています


霊界は

この本質を変えることは

ありません


身体の世界は

二次的なものに過ぎず

消滅したり

存在しなかったりします


霊魂は一時的には滅びやすく

物質的な包みを身にまとい


死によってそれが破壊されると

再び自由を取り戻すのです


身体を持つ様々な種類の

生き物の中で


神は一定の発達を遂げた

霊の受け皿に


人間という種を選んだのです


魂は受肉した霊であり

身体はその包容物に過ぎません


人間には

三つのものがあります


ひとつは

動物と同じ生命原理によって

動かされる身体


またもうひとつは

非物質的存在である

身体に受肉した魂


そして

魂と身体を結びつける

物質と精神の間のリンクです


人間はこのように

ふたつの性質を持っています


身体によって

本能を持つ

動物の世界に参加し


魂によって

霊の世界に参加します


肉体と精神を結びつける

リンクまたはダブル

(ペリスピリット)


半物質的な

包みのようなものです


死とは

人間の二つの包みのうち

最も粗い

物質的身体の破壊です


しかし霊はもう一つの包み

すなわち霊魂を保持しています


この霊魂は

通常の状態では

私たちには見えませんが


霊が時々見えるように

有形にすることさえできる

霊魂の体を構成しています


したがって霊は


私たちの思考によってのみ

考えられる抽象的で

未定義の存在ではなく


ある条件下では

視覚・聴覚・触覚により

認識可能な

現実的に

存在しているのです


霊は異なるクラスに属し

力・知性・知識・道徳の

いずれにおいても

互いに等しくはありません


最高クラスの霊は

その優れた純度と知識


神への近さ

善を愛する心によって


それ以下クラスの霊とは

区別されています


他のクラスは

この完全性からは

ますます遠ざかります


低位の魂は

人間のほとんどの

情念・憎しみ・妬み・嫉妬

プライドなどに傾き

悪を楽しみます


その中には

善くも悪くもなく

むしろいじわるで

厄介なものもあります


しばしばいたずら好きで

理屈っぽいのです


めまいするほど

愚かな霊とは

分類されることもあります


霊魂は永久に

同じ秩序には

属していません


すべての霊は

霊長類の

様々な段階を経て


完全なものになるように

運命づけられているのです


この向上は

ある者には

償いとして


またある者には

使命として課されます


それは魂の

受肉によって

もたらされます


物質的な生活は

彼らが


絶対的な

完成に達するまで

何度も何度も

受けなければならない

試練であり


これは一種の

浄化フィルターです


新しい転生のたびに

多かれ少なかれ

浄化されたものが

出てくるのです


身体を離れると

魂は元来た霊の世界に

再び入り


そこから

長短の時間を経て

また新しい物質的な

存在に入ります


その間その状態は

幽霊のものでズ


霊は何度も何度も

転生しなければならないのです


ですから私たちはみな

何度も存在したことになります


この地上でも

他の世界でも

多かれ少なかれ

他の存在を持っているのです


②スピリチュアリスト

教義の要約

へ続く




アラン・カルデック

霊の書より抜粋