こんなにやさしい神さまがおられるだろうか… | からし種と空の鳥

からし種と空の鳥

日本キリスト教団 
西宮聖光教会のブログです。
兵庫県西宮市にある小さな教会です。

今日は水曜日なので、今週の日曜日の礼拝メッセージを載せさせていただきます。

 

 

今週は、「信教の自由を守る日」の礼拝でした。イエスさまが、全世界の国の民を救うために遣わされたことを改めて思い巡らしました。

 

 

 

「いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。このうちでもっとも大いなるものは、愛である」(コリント人への第一の手紙13章13節)

私たちの教会の年間聖句です。​​​​

 

 

2024年2月11日のメッセージ

「この群衆がかわいそうである

聖書:マルコによる福音書8章1~10節

(一部だけ載せます)

 

1 そのころ、また大ぜいの群衆が集まっていたが、何も食べるものがなかったので、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、

 

 

2 「この群衆がかわいそうである。もう三日間もわたしと一緒にいるのに、何も食べるものがない。

 

 

3 もし、彼らを空腹のまま家に帰らせるなら、途中で弱り切ってしまうであろう。それに、なかには遠くからきている者もある」。

 

 

4 弟子たちは答えた、「こんな荒野で、どこからパンを手に入れて、これらの人々にじゅうぶん食べさせることができましょうか」。

 

 

5 イエスが弟子たちに、「パンはいくつあるか」と尋ねられると、「七つあります」と答えた。

 

 

6 そこでイエスは群衆に地にすわるように命じられた。そして七つのパンを取り、感謝してこれをさき、人々に配るように弟子たちに渡されると、弟子たちはそれを群衆に配った。

 

 

8 彼らは食べて満腹した。そして残ったパンくずを集めると、七かごになった。

 

 

9 人々の数はおよそ四千人であった。

 

 

 

 

今日のお話は、二度目の「パンを増やす」奇跡物語です。最初は6章に出てきます。

 

 

なぜ、同じような話が二つも伝えられているのでしょう。この話を通して、神さまが何を伝えようとしてくださっているのかを考えてみたいと思います。

 

 

***

 

 

先の、イエスさまがパンを増やしてくだった時のお話です。

 

 

*マルコ6:35~44

35…弟子たちはイエスのもとにきて言った、「ここは寂しい所でもあり、もう時もおそくなりました。
 

 

36 みんなを解散させ、めいめいで何か食べる物を買いに、まわりの部落や村々へ行かせてください」。
 

37 イエスは答えて言われた、「あなたがたの手で食物をやりなさい」。

 

 

イエスさまにこう言われて途方にくれた弟子たちに代わって、イエスさまが五つあったパンを増やして五千人もの人のお腹を満たしてくださったのでした。

 

 

41 イエスは五つのパンと二ひきの魚とを手に取り、天を仰いでそれを祝福し、パンをさき、弟子たちにわたして配らせ、また、二ひきの魚もみんなにお分けになった。


42 みんなの者は食べて満腹した。44 パンを食べた者は男五千人であった。

 

 

イエスさまはこのあと、異邦人が多く住む地域にも旅をされました。前回読みました7章の異邦人の娘をいやす話などは、その時のお話です。

 

 

そのあとで、今回のお話が出てくるのです。

 

 

***

 

イエスさまについてきた「かわいそうな群衆」の中には、ユダヤ人社会から差別されていた異邦人もいたのだと思います。

 

 

*マルコ8:2~4

2 「この群衆がかわいそうである。もう三日間もわたしと一緒にいるのに、何も食べるものがない。

 

3 もし、彼らを空腹のまま家に帰らせるなら、途中で弱り切ってしまうであろう。それに、なかには遠くからきている者もある」。

 

4 弟子たちは答えた、「こんな荒野で、どこからパンを手に入れて、これらの人々にじゅうぶん食べさせることができましょうか」。

 

 

イエスさまのお気持ちとは裏腹に、弟子たちはクールです。先の、たった5つのパンで5,000人もの人が満腹した時のことをまるで覚えていないかのようです。

 

 

イエスさまは、今度は弟子に命じられるのではなく、自ら「こと」を進めます。

 

 

5 イエスが弟子たちに、「パンはいくつあるか」と尋ねられると、「七つあります」と答えた。

 

 

6 そこでイエスは群衆に地にすわるように命じられた。そして七つのパンを取り、感謝してこれをさき、人々に配るように弟子たちに渡されると、弟子たちはそれを群衆に配った。

 

 

8 彼らは食べて満腹した。そして残ったパンくずを集めると、七かごになった。

 

 

9 人々の数はおよそ四千人であった。

 

 

イエスさまは、前の時と同じようになさいました。でも、二つの話には微妙に違う点があります。

 

 

〈前回の話〉

*マルコ6:42.43

42 みんなの者は食べて満腹した。43 そこで、パンくずや魚の残りを集めると、十二のかごにいっぱいになった。

 

 

実は、原語(ギリシャ語)ではパンくずを入れた「かご」という言葉が違います。

 

 

前の時は食べ物を入れる固い小さなかご、今回は異邦人が使っていたといわれる柔らかい大きなかごを意味します。

 

 

さらに、パンの数とパンくずを入れたかごの数などが気になります。

 

 

すべてではありませんが、聖書の数字には「意味」が含まれていることがあります。

 

 

パンの数の5と7、パンくずを入れたかごの数の12と7、そして群衆の数の5,000と4,000。

 

 

数字に意味があるのかわかりませんが、少し「推測」してみましょう。

 

 

最初の「5」は人間の力を現す数字、と言われています。そして、「12」はイスラエル全部族の数です。それにちなんで、イエスさまもお弟子を12人選ばれました。

 

 

こうして考えると、最初の5つのパンで5,000人が満腹し、残ったパンくずが12かごというのは、ユダヤ人であるイスラエル全部族にイエスさまの恵みが行き渡ることを意味していると考えてもよいかと思います。

 

 

さて、今回はパンは7つもあります。

 

 

「7」は完全数であり「4(千人)」は神が創造した全世界を現すと言われます。

 

 

このお話は、イエスさまがユダヤ人だけでなく、全世界の民の救い主であることを暗に示しているように思います。

 

 

***

 

今日は「建国記念の日」です。この日は、「天皇が神である」と定められた「大日本帝国憲法」が発布された日です。

 

 

「日本は、万世一系の天皇によって統治される」(第1条)

 

「天皇は神聖であり、侵すことはできない」(第3条)

 

 

ですから、キリスト者であっても、天皇を神として遥拝しなければなりませんでした。

 

 

また、天皇は陸軍、海軍の軍政権を持ち(第12条)、「宣戦布告」を行い(第13条)、臣民には兵役義務(第20条)もありました。

 

 

それがよいのかどうか歴史の判断はいろいろですが、聖書を通して他国に侵略されてアイデンティティーを奪われた民の苦しみ、悲しみを知るだけに、それは間違った行為であったと思います。

 

 

今も続いているウクライナやパレスチナの地での戦争を思うと、この時代の日本や植民地の各国の人々がどんなにつらい日々を送っていたことでしょう。

 

 

 

すべての人間をお造りになられた神さまは、すべての種族、民族、諸国を分け隔てなく愛されます。

 

 

そして、悲惨な状況に置かれている群衆を心から同情し、心を痛め、神さまの御心を行うために御子であるイエスさまを遣わされたのです。

 

 

 

二度と戦争はしないと定めた新しい「平和憲法」によって国民の象徴となった天皇をはじめ、日本に住むすべての人々が自由と平和と人間らしい暮らしを享受する日々が続くことを心から願います。

 

 

【黙想・祈り】

神さま。あなたがお造りになられた全地の民を救うために、イエスさまがこの世界に来てくださいました。自分のこと、自分の家族、自分の国のことだけを考えてしまう私たちが、あなたの慈しみの愛を知り、その愛によって生きることができますように。そして、平和な世界を造りだすことができますように。

まことの神、私たちの王、主イエス・キリストのみ名によって祈ります。アーメン。

 

 

 

 

長いメッセージをお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

今日のメッセージは「大日本帝国憲法」の時代であれば、「不敬罪」で「憲兵さん」に連行されるかもしれません。

 

 

自由に、誰にはばかることなく神さまの恵みを語れる国と時代に生きていることを本当に幸いだと思います。

 

 

どうか、イエスさまの恵みがすべての人々に届きますようにとお祈りしますハート

 

 

 

 

今日も良い日でありますように!

御国が来ますように!キラキラ

 

 

 

今日はバレンタインデーですねニコニコピンクハート

いただいたチョコクッキーよだれ

皆さんもどうぞコーヒー

 

ラブラブ

 

 

自分のためにチョコ買いましたルンルン

ダイエットできません爆  笑

猫がしあわせな国は

平和な国なのだそうです三毛猫