とってもうれしいびっくりぽん!
話せば長くなるのですが…よろしければお付き合いください。
先月、Aさんのお母様のご葬儀を教会で行いました。
家族の中でクリスチャンはAさんお一人。先祖代々のお寺もある中でご家族が了解してくださり、私も喜んで(と言っていいのかしら?)お受けしました。
教会で葬儀を行うことを決められてから、お父様のKさんが初めて礼拝に出席されました。4月11日のことでした。
お母様が亡くなられたのは、3日後の4月14日でした。ご状態が急変されて、突然亡くなられたのでした。
4月16日に納棺式、翌17日に葬送式を行いました。コロナ禍だったので家族葬でしたが、無事に終わりました。
ピンクの棺に入られたお母様は、かわいらしいお花に囲まれて、ご家族たちに見送られて天に旅立たれました。
翌日の日曜日、4月18日もKさんが礼拝に出席されました。お疲れだと思うのに、ごあいさつに来られたのだと思いました。
Kさんは、次の日曜日の4月25日も礼拝に来られました。礼拝後、愛餐会でご自身のことをいろいろお話してくださいました。
その時に、なんと昔アメリカの宣教師から洗礼を受けたと「カミングアウト」?されたのです!
え~~っ。お父さんクリスチャンだったの!?
息子のAさんも知りませんでした。
これが最初のびっくりぽんです!
戦後まもない頃、まだ10代だったそうです。教会に通って聖書の学びもして、なんやら川(名前忘れました)で洗礼を受けられたのだそうです。
あまり長い時間お話もできないので、びっくりしながら続きは次の日曜日に。
翌週の5月2日の礼拝には、聖書を持ってこられました。
礼拝後の愛餐会の時に、その聖書を見せていただきました。聖書はイギリスでお仕事をしていた時に求めたものだとおっしゃっていました。
ロンドンで買われたという英語の聖書でした…
Kさんは、戦後の経済成長を支えた「企業戦士」。お仕事の関係で海外生活も長かったと伺いました。
この日、聖書に挟まれていた「カード」を見せてくださいました。
それがこちらです↓
え、え?へえ~~「聖書研究」!
…まあ、それはいいとして、その内容が
「ポーロ(パウロ)の獄中書簡!?」
これにまたまたびっくりぽん!
イエス・キリストを宣べ伝えたために投獄された伝道者パウロが書いた手紙です。
「獄中書簡」は励まされるけれども、ちょっと重たくて難しい手紙です。それを読まれていたことにホントに驚きました。そして、感動しました
カードに記してある時代は1955年。敗戦から10年。価値観が転換し、苦しい時代に生きた信仰の先達たちの「熱~い思い」が伝わってきました。
「ほむべきかな、私たちの主イエス・キリストの父なる神。…これは、その愛する御子によって賜った栄光ある恵みを、わたしたちがほめたたえるためである。」(エペソ1:3.6)
お仕事でお忙しく過ごされたきたKさん。おそらく、その後は教会に行く時間もなくすごされたのだと思います。
奧さまの死をきっかけに、約65年ぶりに教会に来られるようになられたKさん。不思議な神さまの導きを思います。
Kさんは、昨日も礼拝に来てくださいました。やはり聖書(とカステラ)を持って。
お父さんのKさんと息子のAさん。まさかこんな風になるとはネ。
神さまのなさることは、いつもびっくりぽんです。
今週も、皆さんにもうれしいびっくりぽんがありますように。