(Sauce : TOEI COMPANY Ltd )
映画『銀蝶渡り鳥』で暴力団の大和田興業とビリヤード(スリークッション)の勝負をする梶芽衣子さん演じる樋口ナミです。
◎Partido de billar carambola tres bandas(パルティード・デ・ビジャール・カランボーラ・トレス・バンダス)👉ビリヤード、スリークッションの勝負。
樋口ナミは不良グループ緋桜会の女番長でビリヤードの名手だそうです。
深作欣二監督の『道頓堀川』が原作の小説ではスリークッションだったのにポケットビリヤードにして映画を駄目にしてしまったのに対して山口和彦監督の『銀蝶渡り鳥』はスリークッションの勝負にした点は非常に良かった訳です。
大和田組の大和田組長役は南原宏治さんです。
◎Yakuza de Ginza(ヤクゥザ・デ・ヒンサ)👉銀座のヤクザ
Yakuzaはスペイン語読みしますと『ジャクゥサー』なんですけどVシネマの実録広島四代目ですとか実録広島やくざ戦争などの影響で日本語のヤクザと言う単語が国際語に成ったんです。
Yakuza hiroshimano(ヤクザ・ヒロシマーノ)が国際語に成ったのでヤクザと言う発音をスペイン語圏の人たちも覚えたみたいです。
◎Yakuza hiroshimano(ヤクザ・ヒロシマーノ)👉広島ヤクザ。
銀座は『東京の銀座』のレベルで国際的には未だポッと出の場所なので『ヒンサ』と言うスペイン語読みの発音をされてます。
外国では銀座よりもアキバ(→秋葉原)の方が有名です。
梶芽衣子さんは少し左手のレストが緩いのはアレですけどこの写真で見る限りは中々良いフォームをしてましたけども他の写真で観たら凄いフォームで球を撞いてました。
◎Puente(プエンテ)👉①橋②ビリヤードのレストのブリッジ。
1972年(昭和47年)当時の言葉で表現しますと『かなりのフーテン振りのヤサグレた姐さん』の樋口ナミさんですから『ゴーゴー喫茶』で『ゴーゴー踊り』を踊るような構え方でビリヤードを撞いてるんです。
ム所を出所後に樋口ナミがホステスとして働いている銀座のクラブ『ブロンコ』のママが大和田興業から借りた借金の借用書と店の権利を賭けてホステスの樋口ナミが大和田組が起用した『三つ球の竜』と言うシャブ中の凄腕ハスラーと三つ球スリークッションの勝負をする訳です。
◎Drogadicta(ドロガディクタ)👉麻薬中毒者。
◎Carambola de tres bandas (カランボーラ・デ・トレス・バンダス)👉スリー・クッションのビリヤード。
『スリークッション』と言わないで『三つ球』と言うあたりが当時の昭和感が出てますけど銀座の高級クラブなのに『ブロンコ』などと言うステーキハウスとかカントゥリーミュージックのライブハウスみたいなネーミングなのが少しアレです。
◎Nombre chafa(ノンブレ・チャーファ)👉ダセえ名前。
『三つ球の竜』役は丹羽又三郎さんです。
上の写真は三つ球の竜がファイブ&ハーフの空クッションを撞いた場面です。
◎Dragon de tres bolas (ドラゴン・デ・トレス・ボラス)👉三つ球の竜。
◎Tabla(タブラ)👉空クッション。
Tablaの本来の意味と言うかビリヤードに興味が無い素っ堅気の1般市民が使うスペイン語の意味ではタブラと言うのは『板(いた)』の意味なんですけどビリヤード業界のその筋の人たちが使う専門用語では『空クッション』の意味に成るんです。
◎Tabla(タブラ)👉板、プレート
梶芽衣子さんの撞き方が凄いアレな感じです。
樋口ナミさんは当時の言葉で言いますと『かなりのフーテン振りのヤサグレた姐さん』ですから『ラッパズボン』に『トンボ眼鏡』でアシベ会館のゴーゴー喫茶で踊ってたみたいな感じなんですけど球の撞き方まで踊りを踊ってるみたいです。
◎Pantalones acampanados (パンタロネス・アカンパナードス)👉70年代に流行ったラッパズボン。
トンボ眼鏡については城太郎よりも2つ年上の城太郎の奥さまに訊いてみたんですけどメキシコでは特に決まった名前が無かったそうです。
◎Gafas de libélula (ガーファス・デ・リベルーラ)👉トンボ眼鏡。
新宿歌舞伎町のアシベ会館のゴーゴー喫茶で木の実ナナ姐さんがブイブイ言わせていたそうです。
上の写真の球台は日本玉台か日勝亭の玉台みたいです。
JPBFの森陽一郎プロが自分の店を出す前の時代でコビーの専属プロだった頃の時代ですからかなり昔の話ですけどビリヤードコビーにあったテーブルが日本玉台だか日勝亭だかのテーブルでした。
◎Mesa de billar carambola (メサ・デ・ビジャール・カランボーラ)👉キャロムビリヤードのテーブル。
◎Mesa japonesa (メサ・ハポネサ)👉日本製のテーブル、和台。
実を言いますと城太郎はこの映画を未だ観てないんですけど映画好きの人のブログを読ませていただいたんです。
ブログ主の人はビリヤードをする人みたいなんですけども樋口ナミ役の梶芽衣子さんも東隆次役の渡瀬恒彦さんも映画に出て来る人全員が球を撞けない人たちでストロークがグラグラしてキューの握り方も変だしフォームもおかしいらしいんですけど三つ球の竜役の俳優さんだけはストロークもブレてないし実際にスリークッションで球を当てたりしてるのでプライベートで球撞きが趣味で球を撞いている俳優さんみたいな気がすると言うような事をブログに書いておられました。
城太郎がFランク大学のセイガクだった時代ですから遙か昔の話ですけど当時通っていたビリヤード場にもスリークッションの持ち点が22点の人だったんですけど時々テレビドラマに端役で出演する俳優の人が常連客で来てました。
貸しキューの曲がりを確かめてる仕草がトウシロです。
◎Taco de casa(タコ・デ・カーサ)👉貸しキュー、ハウス・キュー。
三つ球の竜役の丹羽又三郎さんと言う俳優さんは多少ビリヤードが出来る人みたいだそうです。
タコさんウィンナーみたいな変な構え方でフリーハンド・マッセ(グランド・マッセ)をカマす三つ球の竜です。
◎Salchipulpo(サルチプルポ)👉タコさんウィンナー。
日本のアニメの影響でメキシコにもタコさんウィンナーを出すお店が増えて来ました。
◎Masse de mano libre (マッセ・デ・マノ・リブレ)👉フリーハンド・マッセ。
他の役者さんよりは多少撞けると言う程度ですからマッセなんかはやってはいけないんです。
(ふざけんなよおっ!三つ球の竜、てめえ、誰がマッセやっていいって言ったんだよお?)
(Sauce : TOEI COMPANY Ltd )
『銀蝶渡り鳥』と言うタイトルから映画の出来と言うかグレードが想像出来てしまう訳ですけど不良グループの女番長で殺人の罪を犯した人間が3年の刑期でシャバに出て来ちゃったり店の乗っ取りを企てる経済ヤクザが貸し金の借用書と店の権利書を賭けたビリヤードの勝負をするとか脚本部分からしてかなり粗くて雑な映画みたいです。
和田アキ子姐さんの主演映画の『野良猫ロック』的なテイストの映画で中々面白そうです。
和田アキ子姐さんです。
「押〜忍っ」
...って言う感じです。
尊皇愛和田!滅私奉公!
(写真 : Paul Bergen/Redferns)
城太郎は家に居る時には、まあ音楽と言いますかミュージックはクラシック以外は何でも聴くんですけどニルヴァーナの名曲のリチウムなどは毎日聴いてるんです。
(Sauce : VEVO)
まあ家に居る時だとこう言う歌でも良い訳ですけどビリヤードをしている時のBGMにはこう言う濃い曲は駄目だと思うんです。
(⬆AMAZON)
メキシコの女3人組のボーカルグループのPANDORA(パンドラ)の人たちです。
Mariah Careyさんの大ヒット曲のWithout youのスペイン語カバー曲Desde el dia que te fuiste(デスデ・エル・ディア・ケ・テ・フィーステ)をメキシコ人グループのパンドラが歌ってるんです…
城太郎的には英語バージョンでしたらジェニファー・ラッシュ姐さんの歌唱版が好きなんですけどスペイン語版の場合はパンドラの歌が好きなのでビリヤードの練習の時にはBGMにする為にビリヤード場のお姉さんに言ってライブのビデオを掛けて貰います…
◎Versión cover (ベルシオン・コベル)👉カバー・ヴァージョン
⦿Versión español (ベルシオン・エスパニョール)👉スペイン語版。
◎Concierto en vivo(コンシエルト・エン・ビボ)👉ライブコンサート。
◎Empleada de billares(エンプレアーダ・デ・ビジャレス)👉ビリヤード場の従業員のお姉さん。
同じく名曲のThe power of loveはセリーヌ・ディオンとか色んな人がカバー版を歌ってますけどオリジナル歌手はジェニファー・ラッシュ姐さんだと言う事は城太郎は知っていたんですけどWithout youがマライア・キャリーがオリジナル歌手だと言う事は城太郎は知りませんでした。
Mariah Careyはカバー歌手かと思ったらオリジナル歌手だったそうです。
話が逸れたのでパンドラの話に戻しますと英語版のWithout youも良い歌なんですけどそれをスペイン語で歌っていると言う事とソロ歌手ではなくて3人組のグループなのでサビの部分のハモりが凄く良いと思うんです。
かなり昔で3人とも若い時のライブ映像です…
(⬆VEVO)
良く覚えてないんですけとパンドラのデビューが1990年か91年くらいだったと思うんです。
デビュー当時からかなりの年数が経ってかなり貫禄が付いて来て姐さんに成った御三方です。
◎Jefa(へーファ)👉姐さん、姐御、女のボス。
ニールヴァーナの曲も家で聴く時にはいいんですけどビリヤード場のBGMにはジェニファー・ラッシュとかパンドラの方が良いと思うんです。
Guardias de la noche(グアルディアス・デ・ラ・ノーチェ)が鬼滅の刃のスペイン語版のタイトルです。
◎Guardias de la noche (グアルディアス・デ・ラ・ノーチェ)👉夜の守護者たち。
◎Versión español (ベルシオン・エスパニョール)👉スペイン語版。
(↑ちょしゃきんえい😆)
(昭和は遠くなりにけり...)
...などと言う事を考えたりする今日この頃の城太郎です。
(写真 : 朝日新聞 )
城太郎が日本に1時帰国した時に日雇いの飯場仕事の荷物の仕分けの仕事をアルバイト的にしたんです。
そこの飯場(はんば)で知り逢ったМ輪くんが住んでいた赤羽のアパートがこんな感じの建物で共同トイレが和便(わべん)だったんです。
段々と和便が無くなって行く訳ですけど国の力で文化遺産的に和便を保護して貰いたいと思いました。
◎Patrimonio cultural (パトリモニオ・クルトゥラル)👉文化遺産
◎Tesoro nacional (テソロ・ナショナル)👉国宝。
◎Bien de interés cultural (ビエン・デ・インテレス・クルトゥラル)👉重要文化財
Waben es patrimonio cultural de Japón(ワベン・エス・パトリモニオ・クルトゥラル・デ・ハポン)👉和便は日本の文化遺産です。
◎Waben es corazón de Japón (ワベン・エス・コラソン・デ・ハポン)👉和便は日本の心。
「和便は日本文化だそうです」
實を言ひますと城太郎は大正12年生まれで今年101歳なんです。
戦時中は海軍飛行豫科練習生を志願しまして零戦に乗ってゐたんですけど戦後80年にも成りますと零戦搭乗員會の仲間も段々少なく成って来ました...
豫科練の同期生で終戦の日まで生き延びて戦後の日本の復興を見届ける事が出来たのは城太郎を含めて戦闘機専修の四人だけでした...
艦爆や艦攻隊や陸攻隊に行った海鷲の同期生たちは全滅して全員九段の靖國神社に行きました...
散った海鷲の仲間たちに会ひに行く為に桜の季節と終戦記念日に靖國神社に集まる搭乗員も年と共に少なく成りました...
(って言うのは嘘です)
大正生まれの人の振りがしたくて嘘ついちゃいました。
嘘で〜す、すみませ〜ん
5月12日に書きました第39章からの続きで第40章に入ります。
例に拠ってツカミの前置きの部分のペシャリが長く成りましたけどもここから本編に入ります。
本編、入ります!
グランド・マッセ(フリー・ハンド・マッセ)をカマす三つ球の竜の兄貴です。
◎Masse de mano libre(マッセ・デ・マノ・リブレ)👉フリーハンド・マッセ。
◎Masse de drogadicta (マッセ・デ・ドロガディクタ)👉麻薬中毒者のマッセ。
前回はプラスシステムの空クッションから撞く球で短→長→長→長→短クッションに入れてCambio de efecto(カンビオ・デ・エフェクト)のリヴァース・イングリッシュ・システムで得点する球だったんですけど今回は第4クッションが短に入って短→長→長→短クッションに入ってから立ち取りで当てるプラストゥどんでんの球です。
外国(特にスペイン語圏の国)の場合は日本のように技の名前を細かく定義しないで表廻しも裏廻しも区別しないくらいですからCuchillo de cambio de efectoと言う言い方もあまり1般的では無いんですけどアルヘンティナとかコロンビアの理論派的なマニアの人がクチージョと言う言葉を城太郎に教えてくれました。
城太郎が日本に居た当時は東京都内のほとんどのビリヤード場が淡路亭とか東京玉台などの日本製のテーブル所謂(いわゆる)和台を使ってた時期で外国製のテーブルは東武東上線東武練馬駅近くにある肥田プロのビリヤードキャノンに輸入台のフルホーブンのスリークッションテーブルがあったんですけど他の店にはヨーロッパ台が無い時代だったんです。
東京中の全てのビリヤード場に行って確かめた訳では無いんですけどたぶん東武練馬のビリヤードキャノンにヨーロッパ台があるだけで他のビリヤード場は韓国製のゴールドテックのクッションを使っていてテーブルにヒーターが入ってない和台だったと思うんです。
◎Calefacción de mesa de billar (カレファクション・デ・メサ・デ・ビジャール)👉ビリヤード台のヒーター。
⦿Calefacción(カレファクション)👉暖房、ヒーター。
外国製のスリー・クッション用のテーブルにはボールの湿気を取る為にクッションゴムの内部と石のスレートの下にニクロム線が配線されていてクッションとか羅紗を暖めるヒーターの役目をしているんです。
↑2本あるクッションの内の上に乗っている方のクッションがこちら側に断面を見せてますけどクッションレールに装着する底の部分に半円型の窪みがありますけどここにニクロム線が入ったコードを通すんです。
(写真 : Billarmania)
和台が使用していたクッションは韓国製のゴールドテックのクッションか、あるいはコロンビア製のサン・ミッシェルのクッションだったみたいです。
◎Banda coreana(バンダ・コレアーナ)👉韓国製のクッション。
※スペイン語ではお韓国さまの事をCorea (コレア)と言って綴りは『K』ではなくて『C』から始まります。
◎Banda colombiana (バンダ・コロンビアーナ)👉コロンビア製のクッション。
韓国のゴールドテックはドイツ製クッションのアルテミス・インターコンチネンタルK79のコピーでコロンビア製のサン・ミッシェルはフランス製クッションのクレーバーP37のコピーで値段がオリジナルの純正品よりも安かったんです。
ラシャも日本製のニッケのテーブルだったんです。
ニッケの羅紗には毛がありましたから当時はテーブルの掃除にブラシを使ってたんです。
クッションとラシャの違いもあったと思うんですけど当時のスリークッションの名門と言われてるビリヤード場でもヒーター無しの和台+韓国クッション+和ラシャですから球が走らないのでプラストゥどんでんと言うような球は発想すら無かったと思うんです。
◎Ni idea(ニ・イデア)👉思いも付かない、発想すら無い。
だから城太郎はこの球をメキシコに来てから覚えたんです。
湿度が無いと言う事とヨーロッパ製のヒーター付きの台で羅紗もイワン・シモニスかグラニート(ゴリーナ)の毛が無い羅紗ですから球の走りが日本と違って走るのでこう言う取り方が当たり前の国だったんです。
城太郎もメキシコのビリヤードの洗礼を受けて真似をして覚えたんですけど取り方の名前を何て言うのかと言う事はみんなそう言う事を気にしない国民性の国だから知らなくて長い間判らなかったんですけどコロンビアのビリヤード場に行って1部の理論派でシステム好きのメイニアの人たちが『クチージョ』と言う言い方を教えてくれたんです。
そのあと日本に旅行したら日本のビリヤード場もヨーロッパ台が多く成って球が走るように成ったからこう言う撞き方を日本のプレイヤーもするように成った訳です。
後にプロに成った阿部くんが当時未だアマチュアで江古田の森プロのビリヤード場アレーナでボーイさんとして働いてる時だったんですけど阿部さんにこの球の日本での呼び方を教わったんです。
「原田さんはどんでん好きですね」って阿部さんが言うから城太郎は(どんでんって何だろう)って思ったのとラーメン屋さんの名前の何でんかんでんみたいで変な名前だと思って「どんでんて何ですか?」って訊いた訳です。
プラス・システムですから順捻り(この場合は左捻り)で撞きます。
◎Sistema plus (システマ・プルス)👉プラス・システム
修飾語(→形容詞)と被修飾語(→名詞)の関係性がスペイン語やイタリア語などの言語の場合は英語と語順が逆に成ります。
◎Bola tacadora(ボラ・タカドラ)👉手球。
◎Efecto favorable (エフェクト・ファボラブレ)👉順捻り。
⦿Efecto izquierdo (エフェクト・イスキエルド)👉左捻り。
コジリは相変わらずなんですけどキューの振り上げはキューの止めに近頃気を付けてあまり振り抜かないようにしてるので少し収まって来たんですけど1瞬キュー先が上がってます。
第1クッションの短クッションに手球が入った場面です。
◎Primera banda(プリメラ・バンダ)👉第1クッション。
◎Banda corta(バンダ・コルタ)
第2クッションの長クッションに手球が入る場面です。
◎Segunda banda (セグンダ・バンダ)👉第2クッション。
◎Banda larga(バンダ・ラルガ)👉長クッション。
第3クッションに手球が向かっています。
◎Tercera banda (テルセラ・バンダ)👉第3クッション。
第3クッションに手球が向かっています。
体の陰に成ってしまいましたけど手球が第3クッションに入った場面です。
第4クッションの短クッションに手球が向かいます。
第3クッションまでは手球は順捻りで廻っていたんですけど第3クッションから先の道は逆捻りに成ります。
◎Cuarta banda (クアルタ・バンダ)👉第4クッション。
◎Efecto contrario (エフェクト・コントラリオ)👉逆捻り。
第4クッションも予定通りの場所に入りそうです。
第4クッションに入りました。
逆捻りでクッションに入ってますからクッションから反射角が開かないで立って出ます。
的に手球が向かいます。
当たりました。
下から3ポイント目の球をプラスシステムの空クッションでジャストスリーで狙う取り方を延長して5クッションで狙う訳です。
この写真はジャストスリーの時の長クッション上の的の位置を表しています。
この写真は4クッションあるいは5クッションの立ち取りの球ですけど第3クッションの場所はジャストスリーの球の時と大体同じで長クッションの3ポイント目です。
長クッションの3ポイント目の第3クッションに手球が入ってから短クッションの2番目のポイントの第4クッションに向かって手球が進む場面です。
強く撞くので手球が詰まりますから第3クッションを同じ場所に出す為に第1クッションに入れる場所をコンペンサシオンして少し手前に入れます。
◎Compensación(コンペンサシオン)👉補正。
⦿Compensar(コンペンサール)👉補正する。
短クッションの中央のポイントが第4クッションの場所です。
テーブル・コンディションの他にキューの違いで捻りが効くキューと効かないキューがあるんですけど捻りが効かないキューの場合もファーストクッションに入れる場所を変えてコンペンサシオンします。
テーブル・コンディションの違いの場合はストロークを変えてアジャストして第1クッションに入れる場所はあまり変えない方が良いらしいんですけど効かないキューの場合はストロークを変えようが何しようが捻りが効きませんからファーストクッションの場所を変える訳です。
クッションとか羅紗の違いなどのテーブルコンディションに拠って数値が変化しますけどアルテミスのクッションとシモニスの羅紗を使用しているソレン・ソガードなどのテーブルの場合を標準値としますと第3クッションの長クッションが下から数えて3ポイント目で第4クッションの短クッションが真ん中のポイントに入って次の長クッションのセンターの4ポイント目に向かうと言うのが標準の出方みたいです。
球から当てて行く球の場合はシステムの計算を使わないで入り易い第1クッション目を探してそこから当たりのコースに乗る第2クッションに行くように撞いて四つ球的に狙う方が良いと言うのが城太郎の考え方なんですけど空クッションの場合はシステムの計算を使う必要がありますからシステムも必要なんです。
ちなみにCuchillo (クチージョ)と言うスペイン語の単語は『ナイフ』と言う意味なんです。
最後の短クッションから逆捻りで立つ感じで的に手球が向かって走る景色がジャックナイフの刃を立てるのに似ていると言う事から名付けられたのではないかと思います。
左上の図はマキシマムイングリッシュのシステムです。
ハーフ・イングリッシュの捻りで撞く場合は当然ですけどファースト・クッションをもっと奥に狙います。
城太郎は情報弱者のじじいなのでパソコンでビリヤード台の図面を作ったりする事が出来ないので城太郎のビリヤードの定石球のノートやメモ類などを写真に撮った物をブログに使ってるんです。
字や図面が汚いけど許してください。
◎Perdoname(ペルドナメ)👉ごめんなさい。
◎Disculpame(ディスクルパメ)👉許してください。
(Sauce : 竹書房)
映画『仁義なき戦い』のモデルに成った実在の組織が広島の共政会と言う組織なんです。
二代目服部武会長の後を継いで三代目会長に成った山田久会長は組に入る前の終戦直後のぼんくら(→愚連隊)の時代にジャックナイフの久と言う異名を持っていたそうです。
『仁義なき戦い完結編』で天政会三代目会長松村保を演じた北大路欣也さんです。
「次回に続くそうです」
※次回の第41章は少し間が開きます。
※無断転載はお断りしてますので宜しくお願いします。