↑昔のスペインのビリヤードの雑誌です。
ユーロに成る前のペセタのお金の時代でした。
◎Revista de Billar (レビスタ・デ・ビジャール)👉ビリヤードの雑誌。
⦿Revista (レビスタ)👉雑誌、マガジン。
英語のMagazine には雑誌などの定期刊行物と言う意味の他に銃の弾倉と言う意味があるんですけどスペイン語では弾倉の事はカルガドルって言うんです。
◎Cargador(カルガドル)👉①充電器②銃の弾倉。
◎Peseta(ペセタ)👉1998年12月31日まで発行されていたスペイン及びアンゴラの通貨(Google検索より)
◎Epoca de moneda de peseta(エポカ・デ・モネダ・デ・ペセタ)👉ペセタのお金の時代
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240320/07/26pokorin/c2/7a/j/o0810108015415154343.jpg?caw=800)
↑スペイン人の世界チャンピオンのアベリノ・リコ先生です。
フィルムカメラで撮った写真を携帯電話のカメラで複写した写真なのでピントがボケてますけども球台に向かって構えて貰ったらオーラが違ってました。
◎Campeón mundial español , maestro Avelino Rico(カンペオン・ムンディアル、エスパニョール、マエストロ、アベリノ・リコ)👉スペイン人世界チャンピオンのアベリノ・リコ先生。
アベリノ・リコ先生は1986年にアメリカのラス・ベガスで行なわれたスリークッション世界選手権(試合点数50点)で次の時代の世界チャンピオンと言われて頭角を現し出したスウェーデンのブロムダール選手を撃破して決勝戦に進みました。
絶対的王者で『ビリヤードの神様』と言われたベルギーのレイモン・クーレマン選手との決勝戦ではクーレマン選手にワンモアの王手を掛けられた絶対絶命の窮地から不屈のスペイン魂で15点ハイランの連続得点で撞き切って奇跡の逆転勝利で世界チャンピオンに成った伝説の人です。
◎Persona de reyenda(ペルソナ・デ・レジェンダ)👉伝説の人。
◎Espíritu español (エスピリッツ・エスパニョール)👉スペイン魂。
◎Espíritu indomable (エスピリッツ・インドマブレ)👉不屈の精神。
⦿Espíritu de lucha indomable (エスピリッツ・デ・ルチャ・インドマブレ)👉不屈の闘魂、不屈の闘志。
◎Victoria milagrosa increíble remontado el partido (ビクトリア・ミラグローサ・インクレイブレ・レモンタード・エル・パルティード)👉信じられないような奇跡の逆転勝利。
Partido final de campeonato mundial de billar tres bandas, contra Raymond Ceulemans.👉ビリヤード・スリークッション世界選手権、レイモン・クーレマン選手との決勝戦。
◎Serie de tiro mayor quince carambolas(セリエ・デ・ティロ・マジョール・キンセ・カランボーラス)👉15点ハイラン。
※ハイランと言うのは連続得点の意味のビリヤード用語です。
アベリノ・リコ先生は絶対王者のレイモン・クーレマン選手に49対35とリードされて絶対絶命の窮地から最後のチャンスを物にして15点ハイラン(連続得点)で撞き切って奇跡の逆転勝利で世界王者に成ったんです。
50点の試合点数で相手に49点当てられていてあと1点当てられたら負けと言う絶対絶命の局面から炎のスペイン魂で連続得点を出して奇跡の大逆転勝利を達成したんです。
現代の世界チャンピオンのトルビヨン・ブロムダール選手やダニエル・サンチェ選手たちも凄い選手なんですけども生まれた時代が違っていた為にビリヤードの神様のクーレマン選手との直接対決で世界チャンピオンに成った訳ではないんです。
日本の小林伸明選手とスペインのアベリノ・リコ選手は絶対王者のクーレマン選手の全盛期の時代に決勝戦で王者と対決して勝って世界チャンピオンに成った人ですから今の時代の世界チャンピオンたちと価値が違う...と言うような事を城太郎たちじじい世代のオールドファンは思うんです。
特に1986年のアベリノ・リコ先生の奇跡の逆転は如何にもスペイン人的と言うか、スペイン人でなければ出来なかったような勝ち方だった気がします。
◎La victoria de Maestro Avelino Rico ,es muy de español ...o sea yo creo que nada más español podría hacerlo... (ラ・ビクトリア・デ・マエストロ・アベリノ・リコ・エス・ムイ・エスパニョール...オ・セア・クレオ・ケ・ナダ・マス・エスパニョール・ポドリア・アセールロ...)👉アベリノ・リコ先生の勝利は実にスペイン人的である...と言うかスペイン人じゃないと出来ないような勝ち方だったと私は思う。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240320/07/26pokorin/1a/fa/j/o1080065015415155596.jpg?caw=800)
1978年のラス・ベガス大会ではクーレマン選手が順当に優勝しましたけど8年後の1986年に同じ場所で行なわれた世界選手権の決勝でクーレマン選手は大量リードを奪ってワン・モア(あと1点)の王手を掛けていながらスペイン人選手に逆転負けをした訳です。
1978年の世界選手権では日本の小林伸明選手が2位で小森純一選手が3位でした。
本日2024年3月20日(うえんずでい)の墨西哥市の昼間の最高気温さまは29℃でした。
◎Miércoles(ミエルコレス)👉ウェンズデイ。
◎Ciudad de México(シウダ・デ・メヒコ)👉Mexico City(墨西哥市)のスペイン語訳。
◎México D.F.(メヒコ・デー・エーフェ)👉メキシコシティ特別連邦区(Distrito Federal )の略。
◎Temperatura máxima(テンペラトゥラ・マキシマ)👉最高気温
◎29℃(ベインティヌエベ・センティグラードス)👉29度。
Foro TV 第4チャンネルの天気予報のお姉さんはラクウェル・メンデスさんです。
3月16日に書きました第31章からの続きで第32章に入ります。
◎Capitulo 32(カピトゥロ・トレンタドス)👉第32章。
第32章、入ります!
◎Aforismo(アフォリズモ)👉名言。
この名言の言葉の意味を解説しますと、つまり球から当てて行ける取り方と空クッションの2つの選択肢があった場合に球から当てて行く取り方が凄く難易度が高くて空クッションで狙った方が良いと言う場合もあるんですけど通常は球から当てて行く取り方の方が成功率が高いんです。
それくらい空クッションと言う物は難しいと言う事をこの諺は言っている訳です。
◎Aunque Itagaki se muere, la libertad no se muere.(アウンケ・イタガキ・セ・ムエレ、ラ・リベルタード・ノー・セ・ムエレ)👉板垣死すとも自由は死せず。
◎No hay chiripa para el juego de banda previa. (ノー・アイ・チリーパ・パラ・エル・フエゴ・デ・バンダ・プレビア)👉空クッションにフロック無し。
◎No hay caga para la tabla (ノー・アイ・カガ・パラ・ラ・タブラ)👉直訳すると『板にウンコは無い』と言う意味でスペイン語ネイティブの人でもビリヤードをしない素っ堅気の人には何の事か判らない文章なんですけどもビリヤードの業界のその筋の人たちの稼業人の人たちの隠語では『空クッションにフロック無し』と言う意味に成るんです。
前回に書きましたけどもワン空クッションの場合に引っ掛けのように先球がクッションに付いている球は難易度が下がって同じワン空クッションでも八の字とかノッケ(👉乗っけ)のように第1クッションから先球までの距離がある場合には難易度が上がると言う事だと思うんです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240321/09/26pokorin/39/bc/j/o1080066015415615155.jpg?caw=800)
この球はかなり難しい気がしますけどもビリヤードの神様のクーレマン選手の本に書いてあったシステムですから文句を付けられる人は居ないはずです。
前回に書いたBanda bola(引っ掛け)の場合も先ずジャストスリーでコーナーにある球を基本の形として覚えたあとに応用編として色々な違う配置の時のコンペンサシオンの仕方を覚える訳です。
◎Forma básica (フォルマ・バシカ)👉基本の形。
◎Aplicación(アプリカシオン)👉応用。
⦿Compensación(コンペンサシオン)👉補正、補正値。
⦿Compensar(コンペンサール)👉補正する。
⦿Ajustar(アフスタール)👉調節する、アジャストする。
応用編①
前回にやった配置ですけどもこの形の球をもう1度説明します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240321/09/26pokorin/f8/8f/j/o0667039815415610623.jpg?caw=800)
先球は長クッション上の15の位置です。
この角度の引っ掛けは厚さが厚く当たりますからその分を補正して1タップあるいは2タップくらい逆捻りです。
「そうかな...」
「そうかな...」
「 .... 」
「そう撞いてるからね」
「こいつは失礼しました」
空クッションがスリークッションのコースの基本だと城太郎は思うんです。
空クッションのコースが判って無い人は2クッション目も判らないから当てて行く球も判らない訳ですから空クッションを練習してコースを覚える事は大切なんですけど実戦のゲームの場合に空クッションを当てるのは凄く難しいんです。
『空クッションにフロック無し』なんです。
城太郎は空クッションが好きでかなり積極的に行くタイプで今までにかなり沢山の空クッションを当てて来たんですけども上の写真みたいな外し方も沢山して来たんです。
応用編②↓次はこの配置です。
それで城太郎のシステム帳のノートを携帯電話のカメラで撮影した写真を使いますけど字や図が汚いですけど許してください。
◎Persona analógica(ペルソナ・アナロヒカ)👉アナログ人間。
⦿Persona análoga (ペルソナ・アナロガ)👉アナログ人間。
⦿Hombre análogo (オンブレ・アナロゴ)👉アナログ人間、アナログの男。
⦿Samurai(サムライ)👉武士、侍
手球が短クッションのワンポイント目で先球が長クッションの20の位置の場合に第2的球が短クッションの真ん中の場所の場合は楽に出る球なんですけども第2的球が短クッションの2.5の場所に来ると少し難しく成るんですけど八の字やノッケなどのように第1クッションから先球までの距離が離れた球と比べたらまだ簡単なんです。
まあタダで手伝ってくれてる訳ですから文句は言えないんです。
◎A caballo regalado, no le mires el diente.(ア・カバージョ・レガラード・ノ・レ・ミレス・エル・ディエンテ)👉「貰い物に文句を付けるな」→タダで貰ったり人に何かして貰った事に文句を付けるなと言う意味の諺です。
応用編③です↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240321/07/26pokorin/d8/e8/j/o1080093615415579605.jpg?caw=800)
この手球位置ですとジャストスリーの球で柔らかく撞く場合には先球が17.5の位置で撞点4のマキシマムの捻りで画面右下のコーナーにある球をジャストスリーでキャロムするんですけども4クッションまたは5クッションの長い道中を走らせますから基準の先球の場所が15なんです。
人に拠ってストロークの加減が違うから何とも言えないんですけど城太郎の場合は捻りも減らします。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240321/07/26pokorin/eb/81/j/o1080090015415580286.jpg?caw=800)
上手く撞いたはずの球が側抜け(そば抜け)して外れて、失敗したと思った球がキスして当たった訳です。
これがビリヤードなんです...
◎Eso es billar ... (エソ・エス・ビジャール...)👉これがビリヤードなんです...
撞球とは何かと言う問いかけは人生とは何かと言う問いかけに少し似ている...
先球がクッションに付いているワン空クッションの引っ掛けは先球が第1クッションから遠い八の字とかノッケよりは易しいはずなんですけどそれでも球から当てて行く箱球や裏廻しに比べたら難しいです。
第32章(完)
第33章に続きます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240321/03/26pokorin/43/64/j/o0678108015415547679.jpg?caw=800)
※次回の第33章は少し間が開きます。