謹みて年頭の御祝詞を申し上げます。
御尊家様方に於かれましては益々御隆盛の御事と慶賀にたえません。
昨年中は城太郎ブログに格別な御愛顧を賜わり感謝致しております。
本年は尚一層の勉強に励みまして日頃の御厚意に報いる所存でございます。
何卒本年も相変わらずお引き立て下さいますようひとえにお願い申し上げます。
令和六年 元旦
 城太郎ブログ編集部

(1人でブログを書いてるから編集部とか無いですけど😣)

2023年11月28日に書きました第22章からの続きで第23章に入ります。

 ◎Capitulo 23(カピトゥロ・ベインティトレス)👉第23章。

今回は立ち方とか足のスタンスとか構え(フォーム)と言う事について少し書いてから球の取り方について書くつもりです。

◎Manera de pararse(マネラ・デ・パラールセ)👉立ち方
◎Postura de pie (ポストゥラ・デ・ピエ)👉スタンス

◎Forma(フォルマ)👉フォーム
◎Estilo(エスティロ)👉スタイル
◎Manera(マネラ)👉方法

(Sauce : ZEKİ BİLARDO )

初心者がヘンテコリンな構えで球を撞くのは日本でも外国でも同じなんですけど日本の場合は本格的にビリヤードの道に入門した人は低点者の時から構えとかフォームについて指導を受けますから高点者でヘンテコリンな構えの人があまり居ないんですけど外国の人は考え方が違って日本人みたいにフォームとか構えと言う事を重視してないみたいで高点者でも棒立ちの構えとか足をペンギンみたいに揃えたペンギン撞きの構えで当てて来る奴が居るんです。

スキーなんかでも日本人は外足荷重がどうとか内足荷重がどうたらこうたらとか抜重のタイミングがどうとか理論から入ったりする国民性なんですけど外国人は(速けりゃいいんだろうが、理論とか能書きはどうでもいいよ)式の考え方の人が多いんですけどこう言う国民性の違いがビリヤードにも出る訳です。

◎Caracter nacional(カラクテル・ナショナル)👉国民性。

◎Manera de pensamiento (マネラ・デ・ペンサミエント)👉考え方、思考方法。
◎Proceso(プロセソ)👉プロセス、過程。
◎Resulto(レスルト)👉結果。
⦿Resultado(レスルタード)👉結果。

日本人がプロセスから考えて行くのに対して外国の人は結果から逆算して考えるのでは無いかと思うんです。

◎Novato(ノバート)👉初心者。
※女性の初心者の場合は語尾変化しますからNovata (ノバータ)に成ります。

◎Veterano(ベテラーノ)👉ベテラン。
⦿Veterana(ベテラーナ)👉ベテラン女性。

◎Buen jugador (ブエン・フガドル)👉高点者、良い選手。
Jugador de promedio alto(フガドル・デ・プロメディオ・アルト)👉ハイ・アベレージのプレイヤー

◎Pie de pingüino(ピエ・デ・ピンギノ)👉ペンギンの足、ペンギン撞き。
⦿Jugador de pie de pingüino (フガドル・デ・ピエ・デ・ピンギノ)👉ペンギン撞きのプレイヤー。
⦿Jugador de pingüino (フガドル・デ・ピンギノ)👉ペンギンのプレイヤー。

立ち方がちゃんとしていても顔がペンギンみたいな人の場合もペンギンプレイヤーに成ります。

↑Novato(ノバート)の小学生の少年です。

↑Novata(ノバータ)の女性です。

同じく初心者の女性です。

(Sauce : AZコーポレーション)

Jugadora veterana(フガドラ・ベテラーナ)👉ベテラン女性プレイヤー。
元プロ選手の三浦陽子さんです。

Jugadora veterana(フガドラ・ベテラーナ)👉ベテランの女性プレイヤーです。

この女性はビリヤード場の女性オーナーなんですけどメキシコ人プレイヤーにしては珍しくきちんとした構えをしています。

構えとかフォームに関する用語をスペイン語でどう言うかと言う事を1応書きますけどもスペイン人もメキシコ人もコロンビア人も日本人みたいにフォームとか立ち方などを重視してないですからフォームの事が会話の話題に成りませんからあまり1般的な言葉ではありません。

文章で説明したら通じる事は通じるんですけど(だから何だ?)と言う事で話は噛み合わないと言う事に成ると思います。

↑米国のジャネット・リー選手です。

城太郎がニューヨークのクイーンズの故リー・サンチュン先生のビリヤード場に行った時にプールビリヤードの女王のジャネット・リー選手がスリークッションを練習してました。

ジャネット・リーさんはキャロムビリヤードの練習をしているのでプールビリヤードの選手の中でも手球のコントローが凄く上手い人です。

プールビリヤード(ポケットビリヤード)の場合にはジャネット・リー選手のようなオープンスタンスで上半身は前傾させても腰の位置を高くして後ろ足の右足を曲げないで腰の位置を高くして重心位置を高くしてお尻を斜め後ろに突き出すと言うスタイルがスタンダードに成っているみたいです。

左利きの人は逆に成ります。


(Sauce : 赤垣昭著『ビリヤード入門』)

『桂のママ』こと桂典子先生です。

スリークッション世界チャンピオンのリー・サンチュン(李商天)選手です。

キャロムビリヤードのプレイヤーの場合はプールビリヤードのプレイヤーほど厚さの正確性が要求されない事もあるんですけど『四つ球上がり』と呼ばれる四つ球からスリークッションに来たような年配のプレイヤーの中には写真の桂先生とかリー選手のように上半身が起きている四つ球式の古いフォームの人が居る訳です。

◎Carambola rusa(カランボーラ・ルーサ)👉ロシア式キャロムビリヤード、四つ球。

リー・サンチュン選手の場合は(あの構えで良く世界チャンピオンに成ったな...)って言う話なんですけど足の爪先がスキーのボーゲンのように『ハの字』に成っていてつまり空手の三戦立ち(サンチンだち)的と言うか新宿二丁目のオカ●の姐さん的な内股の足なんです。

◎Ángulo de dedos del pie(アングロ・デ・デドス・デル・ピエ)👉足の爪先の角度。

◎Bogen de Esquí (ボーヘン・デ・エスキー)👉スキーのボーゲン。

◎Manera de pararse de pie como maricon(マネラ・デ・パラールセ・コモ・マリコン)👉オカマの足つきの立ち方。
※コロンビア弁のスペイン語ではマリコンの他にマリカと言う言い方もします。

日本の場合ですと日本のアマチュアのスリークッションプレイヤーは昔はクーレマン選手とか小林先生とか小森純一先生の構え方をみんな真似していたんですけどブロムダール選手が出て来てから足のスタンスを広く開いて上半身をかなり伏せると言うブロムダールのスタイルを真似する人が出て来たんです。

1987年に日本でBWAワールドカップが行なわれてブロムダール選手が来日した時に初めてブロムダールを見た日本人が多かったはずです。

↑スリークッション世界チャンピオンのトルコのセイミ・サイジネル選手です。

オープンスタンスだとかクローズドスタンスと言うような事をマニアックな日本人みたいに外国人は考えませんからそう言う言葉が話題に成る事も無いのでフォームについてはこの辺で終わりにして球の取り方に入ります。

トルコとかスペインとかメキシコとかコロンビアなどのプロの選手の人たちが初心者に対するレッスンをしている場面を見た事があるんですけど左手のレストの作り方とキューを持つ長さなどは教えてましたけど立ち方とか構えに関しては日本のプロ選手みたいに細かく教えてませんでした。

「自分が楽な構え方で撞けば良い」と言う事らしいんですけどもつまり「結果が当たればいいんだよ」と言う事な訳です。

↑ドイツのフィアセンで行なわれたチーム戦の世界選手権で空クッションを狙う鈴木剛プロです。

日本の場合はプロ選手だけでなくてアマチュアの高点者の人でも上の写真の鈴木プロのようなきれいな構えで撞きますからあまりヘンテコリンな構えの人は居ないんですけど外国には棒立ちとかペンギン立ちみたいなヘンテコリンな構えなのに当てて来る親父が居るんです。

日本の場合は表廻し、裏廻し、箱球と言う区別をしているんですけど外国の場合は走らせる距離が長い縦の球をロングアングルと呼んで小箱などの比較的走らせる距離が短い球をショートアングルと言う呼び方をしてるんです。

◎Ángulo largo(アングロ・ラルゴ)👉表廻しとか裏廻しとか大箱などのロング・アングル

◎Ángulo corto(アングロ・コルト)👉小箱などの走る距離が短い球。

スペイン語圏では分類方法が更にアバウトで『切り返し』とか『バタバタ』とか『空クッション』以外の球を全て『レヒストロ』と言う言い方をするんです。

Registro (レヒストロ)と言う言葉はビリヤード業界以外の堅気の真っ当な市民の人たちが使うスペイン語ですと『記録』と言う意味なんですけどビリヤードの稼業人の人たちの使う言葉では前述しましたように裏廻しとか表廻しとか箱球の意味に成るんです。

第23章(完)
第24章に続きます。

(Sauce : Multimedios TV )

※次回の第24章は少し間が開きます。
※無断転載はお断わりしてますので宜しくお願いします。