今回はビリヤードの⑨ボールのブログですのでビリヤードに興味が無い人は退屈でしょうから読まないで飛ばしてスルーしちゃってください。

↑メキシコのインターネット屋さんです。

大人の男性客の10人中9人がビリヤードスリークッションのビデオを観てます。

アメリカと日本とフィリピンと台湾以外の国ではキャロムビリヤードの方が盛んで『ビリヤード』と言う言葉はキャロムビリヤードの事で日本で盛んなポケット式のビリヤードの事はビリヤードと言わないで『Pool(プール)』と言ってるんです。

第3部に入ります。
入りました😣

第11セットからです。

◎第11セット◎
(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

土方プロが久し振りにブレイクを撞きました。
色が判りにくいですけど画面右下が①番で画面上の写真が切れてる部分の所に❷番のボールがあって①番から❷番への出しがかなり難しい感じの配置です。

写真は❷番への出しのポジションの許容範囲を測ってるみたいな感じの土方プロです。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

ワンクッション引きで出すみたいです。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

土方プロがショットした瞬間です。
黄色の①番ボールの左に当てて先球の①番ボールをポケットに落として手球は長クッションに入れてワンクッション引きの引き球で写真の土方プロの左肩の辺りまで手球を持って行く計画みたいです。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

完璧な手球のコントロールです。
土方プロは先球をポケットするシュートの精度も凄く高いんですけどキャロムビリヤードの練習もしているので手球のコントロールが凄く上手いです。

この①から❷への出しをクリアしたので業界用語で言いますところの『出来ちゃった』状態に成りました。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)
先ず❷番から落として行きます。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

残り球を全部落として土方隼斗プロのブレイクランナウト(マス割り)でスコアは8−3に成りました。

◎第12セット◎
(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

ブレイクのあとの穴倍の①番から②番への出しが難しい配置です。
②番から➂番までの事を考えますと更に狭い場所に手球を出さないといけないので難しい配置です。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

この配置です。

①番のボールは右下のポケットの前に穴倍だから①番を落とす事は簡単なんですけど左上の長クッション沿いの②番のボールの近くに⑨の番ボールがある関係でネクストの『出し』のポジションが難しい球です。

城太郎はキャロムビリヤードのスリークッションプレイヤーなのでプールの世界の業界用語はあまり詳しくないんですけど解説の井上浩平プロが「ブレイクの残り球が上に行って次は下みたいな行って来いに成ってますから②番から③番までの事を考えたら難しい球です...単純に②番への出しだけでもゾーンが狭くて難しいんですけど➂番まで考えたら更に難しいです」と言ってました。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

手球と①番の配置は前のセットの時と同じような感じですけど今度は①番の右側(画面では左)に当てて短クッションに入れてワンクッションまたはツークッションで手球のポジションを出すみたいです。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

①番を落としたあと手球がワンクッション目の短クッションに入った瞬間です。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

ここから手球は赤の➂番の右(画面上は左)を通って②番が狙える狭いエリアを目指します。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

⑨番のボールのせいで次の球の②番のボールに対して狙える場所が凄く狭い状態だったんですけど土方プロは手球を上手くコントロールしてこの場所にピッタリ出ました。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

土方隼斗プロはそのあとの球を全て取り切ってこのラックもマス割りです。

◎第13セット◎
(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

土方プロが第13セットのブレイクショットを撞いたあとの配置です。
手球と①番のボールの場所がまた同じような配置に成ってます。

城太郎はキャロムビリヤードのスリークッションのプレイヤーなんです。

スリークッションの初キューのサーブの場合には動くボールが手球と先球(第1的球)の2つだけですから中級以上のプレイヤーは先球を短クッション→長クッション→短クッションと動かしてスリークッションさせて(初キューを右から撞く人の場合に)下の短クッションに入ってまた上に上がって行く第1的球が手球が第2的球に当たって1点目をキャロムしたあとに手球の右側を上がって行ってまた狙い易い裏廻しに成るように撞く事が出来る訳です。

この球は手球のコースと先球のコースがクロスしますからキスのコースの球なんですけどボールのスピードの差でキスを躱(かわ)すんです。

手球に捻(ひね)りがちゃんと入っている場合は手球が先に通過して先球があとからクロスラインを通過するんです。
手球が遅くて先球とキスする場合は手球の捻りが足りなかった時なんです。
捻りが入った手球はクッションで加速しますから捻った手球の方が捻り無しの手球より速いんです。

元からボールが3個しかなくて初キューのサーブショットの場合にはキャロムする前の時点で動くボールが手球と先球の2個だけですからスリークッションのビリヤードの場合は初キューのサーブの再現性と言う物が高い訳です。

それに対してプールビリヤードの⑨ボールの場合は初キューのブレイクショットの時に動くボールが手球と9個の的球を合わせて10個のボールが動く訳ですからブレイクの再現性と言う物は競技の性格から言ってあまり高く無いはずなんです。

毎回手球と①番を同じような配置に残すと言う事は凄いスキルだと思うんです。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

今回は①番ボールの左に当てて先球をポケットに落として手球は画面右の長クッションから画面下の短クッションに入れて切り返しのツークッションあるいはスリークッションの球にして次の球へのポジションを出すプランみたいです。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

先球の①番が画面下のポケットに入って手球が画面右の長クッションに入って画面下の短クッションの方に走ろうとしている場面です。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

手球が長クッション→短クッションと入ってツークッションした場面です。
スリークッションの用語で言うと切り返しの箱球と言う球なんですけど切り返しの箱球のスリークッションで土方プロは撞きました。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

スリークッション目が画面左の長クッションに入ったあと手球が少し戻って停まりました。

土方プロは遠くても確実に見える場所を選択したみたいでプラン通りの場所に手球を停めたみたいです。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

この配置です。
遠くて嫌な角度の球です。

解説の井上プロは「並のプロだとこれは大問題に成っちゃう球ですけど土方プロだと射程距離が長いから入れちゃうんじゃないですかねえ」って言ってました。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

井上プロの言葉通り土方プロは入れちゃいました。
先球の②番をポケットしたあと手球は短クッションに入ってから➂番へのポジションに出ます。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)
➂番をポケットします。

(写真はBilliard Days さまからお借りしました)

⑨番を入れてこのイニングも土方隼斗プロがマス割りで取ってセットカウントを8−5にしました。
差が無くなって来ました…

土方プロもマス割り量産体制に入ったみたいですから面白い試合に成って来ました。

第3部(完)
第4部に続きます。
※第4部はまた間が開きます。

※写真(4)~(29)はビリヤードデイズさまからお借りしました。