■日経トレンディに掲載された小野川温泉 | ■山形・米沢・小野川温泉から 登府屋旅館 遠藤直人のブログ

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車いすでの旅行って、不安がいっぱいです。もしも、山形や米沢に旅行に行くなら、どうすればいいの?車いす旅行アドバイザー・遠藤直人がお伝えしますよ。小野川温泉 鈴の宿 登府屋旅館より。

昨日の続きです♪

車いすの旅行も応援しています…
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人( @Naaot )です。

昨日の記事は、コチラ。

ときは、2001年末。
日韓共催のサッカーワールドカップを翌年に控え、日経トレンディのヒット予測第1位は「ワールドカップ」。

そこに続く18位が、なぜか…
「小野川温泉」でした。

どうして、日経トレンディは小野川温泉を取り上げたのか?
気になる記事はコチラです。

小野川温泉

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「黒川温泉の次狙う」とは、大きく出ました。^^
当時は、そのくらいの意気込みだったということでしょう。

「割安な料金と温泉街の発達が決め手」ですか…。

たしかに、この時期「湯あみ旅情」という旅行商品がヒットしまして…
大変にぎわったそうです。
伝聞口調なのは、私がまだ小野川温泉にいなかったからです。

当時の小野川温泉は、まちづくりにかける機運がとってもありました。
あったというより、この「湯あみ旅情」づくりにいっしょに取り組んだJTBさんとJRさんと切磋琢磨するなかで生まれてきたそうです。

湯あみ旅情、一時はヒットしたんですが、そのあとはというと、なかなか続きませんでした。
小野川温泉自体もまだまだです。

あのころは、まだまちづくりで何とかなったのかもしれません。

温泉街のような同業者がひしめき合う、閉ざされた空間の場合、
お客さまを呼ぶのには、3つあると思います。

1.イベントやまつりなどで集客

温泉街のみんなで力を合わせて…
小野川温泉では、ほたるまつりがいい例です。
継続していくと、認知され、お客さまもいらっしゃいます。

小野川温泉=ほたる、というイメージがつくくらい、継続できるかがポイントです。

2.景観を整えて集客

山形ですと銀山温泉がいい例です。
一枚の写真で「はぁ、行ってみたい!」と思える景色。
ハードの補修になるので、お金も時間もかかりがちですが、できあがるととても強みになります。

温泉街のみなさんが同じ方向性を持って、改修できるか、ちぐはぐにならないかが大事ですね。

3.自社の取り組みで集客

文字通り、まちづくりより宿づくり。
1と2が自社の敷地外の話であるのに対し、3は、自社の敷地内の話です。

設備改修や安売りというより、お客さまを向いて、ちゃんと伝えて、ちゃんとやれるか?がポイント。
同業者がひしめき合う温泉街のなかで、「うちの宿は…」という強みをだせるか。


漠然とした感覚として…
昔は、1だけ、2だけでもお客さまを呼べましたが、今は3もしっかり必要だと思います。

3があったうえでの、1と2。
当たり前ですが、「まちづくりやってるんだから、お客さま来るでしょー」と思い、3を怠ってしまいがち。

はい、昔の私です。

かといって、3だけでもダメです。
震災後の厳しい状況の中では、3に集中したくなりがち。

でも、1と2を意識しつつの3でもあるんですよね。

堂々巡りになっていますが…。笑

温泉街という時間と空間をどう作り、
自分の宿をどうするか?

演劇の舞台と役者の関係みたいです。

来年はその辺のバランスを持って取り組みたいなと思った、年の瀬でした。
日経トレンディを見ながら、とりとめもなく思いついたことを書いてみました。


「お兄さん、トレンディだね。^^」
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藤村先生

米沢への道