■楽天トラベルの事後カード決済問題 | ■山形・米沢・小野川温泉から 登府屋旅館 遠藤直人のブログ

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車いすでの旅行って、不安がいっぱいです。もしも、山形や米沢に旅行に行くなら、どうすればいいの?車いす旅行アドバイザー・遠藤直人がお伝えしますよ。小野川温泉 鈴の宿 登府屋旅館より。

ついに表沙汰になっちゃいましたね。^^;

楽天トラベルの事後カード決済問題。



ややこしいので簡単に書きますと、
事後カード決済とは、宿泊した後にクレジットカードの引き落としがされる決済。

それ自体は、問題ないんです。
なにが問題かというと、画面での表記や引き落とし内容が問題なんです。

事前カード決済では、強制的に徴収するキャンセル料が、
事後カード決済では、楽天トラベルが徴収しないんです。
そして、なぜか宿がキャンセル料を徴収しなくてはならないのです。

要は、キャンセル料のフミタオシにつながるってこと。

旅館は、予約に基づき、
料理の材料を仕入れ、料理を作り、スタッフを手配してお客様を迎えます。
満室の場合には、他のお客様をお断りして、予約のお客様を迎えます。

楽天トラベルの規定では、チェックイン時間前ならいつでもキャンセルできる。
19時チェックインで、18時59分にクリックすれば、キャンセル確定。

カード引き落としの権限は楽天トラベルが持っており、
旅館では、クレジットカードを使うことはできません。

そこで、旅館は、電話やメールで連絡をとって
なんとかして、キャンセル料を支払ってもらわなければなりません。

通常の旅行代理店の場合、
旅行代理店がキャンセル料を徴収するんですが、
楽天トラベルなどは、旅行代理店ではないので、
その辺の法律には引っかからないという…。^^;

インターネットでの法整備も絡んでいます。

コワイのは、
もしも、お客様の登録情報が間違っていたら…
旅館では連絡を取ることすらできません。

さらに恐ろしいのは…
もしも、団体だったら?

旅館の料理

ワンクリックでゴミに

↑こういう料理が、一瞬でゴミと化すわけです。
しかも、キャンセル料を払ってもらえるかわからないリスクを抱えて。

実は、この問題は、数ヶ月前から旅館組合と楽天トラベルで協議を重ねており、
楽天トラベル側も交渉のテーブルについて話し合っていたところでした。

問題事態、楽天トラベルがシステムを動かしてから表面化したので、
いまだに問題のシステムは稼働しています。

ネット系の会社にありがちなんですが、
旅館という相手がある商売にもかかわらず、
いきなりシステム変えちゃうんですよね。

せっかく話し合いをしてたんだから、
せめて、ヤフーのトップになる前に解決してほしかったです。

インターネットが出はじめたころ、
「インターネットで買い物をするなんて、おっかない」
とユーザーもお店も二の足を踏む時代がありました。

そのとき、安心を与えたのはクレジットカードの存在でした。

「クレジットカードで決済だから、先に荷物を送っても安心。」
企業は、安心してネット上にお店を構えました。

ユーザーにとっても、同じで
「先に荷物が届くから安心。」
となりました。

そうやって発展してきた楽天市場のはず…。

突然、楽天トラベルになった途端に
自社の売上は立ちやすく、
宿泊施設にだけ不安を与えるシステムになってしまいまいた。

「自分たちは、予約件数だけを上げればいい」
そういう目先感が感じられるのが、残念でなりません。

事「前」カード決済では、キャンセル料は強制的に徴収しているので、
先方も分かったいるはずなんですけどねぇ。

そうはいっても、究極的には、
世の中、システムを「作る側」と「使う側」になるわけで、
悔しかったら、「作る側」になるしかないんでしょうが…。

なんとか、丸く収まってほしいところです。


関連記事はコチラ
取消料徴収の仕組みを、事後カード決済問題を協議
旅館・ホテル ■第2648号《2012年3月17日(土)発行》 


「ヤフーのトップに反応してしまった。^^;」

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事後カード決済 楽天トラベル導入、旅館側は反発