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本日1つ目の記事。
今日は、クイズまつりで。
Q1. 原子力発電所では、ウランやプルトニウムを固めた「燃料棒」を使って発電します。
では、福島第一原子力発電所には、何本の「使用済み燃料棒」があるでしょう?
A1. なんと! 11,442本 です。
これは、発電中だった原子炉内の燃料棒を含まずにです。
1号機 392本
2号基 615本
3号基 566本
4号機 1535本
5号機 994本
6号機 940本
共用プール 6400本
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合計 11,442本
「おいおい、そんなに置いておいたら危ないじゃない。
使用済みなんだから、最終処分場で保管すればいいのに・・・。」
家庭のゴミだって、家の中ではなく、ゴミ捨て場に週に何回も持って行くんだから。
ゴミ捨てサボっちゃダメだよ。
そこで、第2問。
Q2. 日本で核燃料の最終処分場は、どこにあるでしょう?
・・・スイマセン。
ひっかけ問題です。
A2. 日本には、最終処分場は、ありません。
「はぁ?トイレがないのにウンコしてるってこと?」
「そうです。」
だって、絶対に安全だから大丈夫です。
事故っちゃったけど。
近づくと死ぬけど。
Q3. 世界で最終処分場がある国は、どこでしょう?
原発がある国は、たくさんありますね。
フランスを筆頭に、先進国にはほとんどあります。
A3. フィンランドのみ。
一応、100年稼働予定の施設です。
「って、アメリカとかフランスとか、どうするの?」
どうしようか、考え中です。
他の国に持って行こうという動きもあります。
Q4. 福島第一原発にゴミであるはずの11442本(6トン以上)もの使用済み核燃料があるのは、どうしてでしょう?
はい、カンのいい方なら、わかりますね。
A4. ほかに持っていく場所がないから。
本来であれば、発電所は発電のみ。
使い終わったゴミは、人里離れたゴミ捨て場に持っていくのが理想です。
でも、ゴミ捨て場を作ろうとすると反対されるので…
発電所内で保管しておこう…
大丈夫、絶対に安全だから…
あれ、事故っちゃった…
という流れをふまえて、このニュースをどうぞ。
「どうせ長期間住めないんだから、福島に作っちゃえ!」
「避難住民の土地も国で買い上げれば、一石二鳥!」
そんな発想が透けて見える話です。
しかも、「あくまで中間」っていうのが、エグい。
「最終」がないのに、「中間」をまず作っちゃう。
でも、何年で終わりにするのかは、分からない。
「大丈夫です。中間ですから。」
「大丈夫です。絶対に安全です。」
事故にならないわけがないのに…
「絶対安全」と言い切る、
事故になったら巨額の損害賠償が発生するのに…
「コストは安い」と言い切る、
最終処分の場所も決まってないのに…
「ちょっとの間、保管するだけ」と言い切る。
Q5. そんな原子力発電って、本当に必要ですか?
A5. 当然、必要です。
いざというときに「核」爆弾を作れるよう、
いつでも軍事転用できるよう、
原子力の技術は維持し続けないと。
それが、安全保障であり、
お国のためだから、仕方ないんです。
県レベルで放射能汚染されるのと
国レベルで占領されるのと
どちらがいいですか?
ってなわけで、
過ちて改めざる、これすなわち過ちという。
原子力政策、見直すなら今しかないです。