アキレス腱炎になってしまった場合、競技種目にもよるが、まず一年間はダメだと思った方が良い。私の経験や周りの陸上短距離選手のアキレス腱炎からの回復過程を見ていると結論から3年程かかり、その後はとりあえずは全盛期の無理のきくアキレス腱には戻らないにしても、練習やレースをこなしていけるくらいまでにはなります。


私自身、元プロアスリートの職権で再生医療や特殊な保険適用外の高額な治療もしてきたが、結局私も3年程かかってしまっている。


最初の一年間は何をしてもダメなので、諦めて他の競技に切り替えたり、走らないで筋トレなどで気を紛らす事をしていた方がいいと思う。


具体的な治療法などは、例えば整体や鍼など、パワースプリント系のアスリートにはまず意味を無さない。時間とお金の無駄である。


湿布などの非ステロイド系の治療薬も基本的には無駄です。確かに痛みは緩和するものの、競技負荷が高い為、意味なし。爺さん、婆さんが感じる痛みとは、アスリートとでは全く次元が違い、そんな程度の薬剤では意味をなさない。


アキレス腱に直接ステロイドを注射するのは絶対にダメで、私が知っている限り、皆、アキレス腱断裂になっています。


踵のような動かない部位であれば、短期的にステロイドを注射するのはありです。


ただしケナコルトを選択してください。他のステロイドではまたすぐに痛みが出て来ます。


ケナコルトを選ぶ理由があって、そもそも薬剤が開発されて歴史があり、十分な安全性が担保されている点、ステロイド系の中ではかなり遅効性で効きは良くないものの、ゆっくりと薬剤が分解され3ヶ月くらいは効くので、トレーニングと回復、細胞組織の強化過程で都合がよく、組織の損傷に繋がらない点である。


他のステロイド系の薬剤は確かに即効性もあり効きも高いが、トレーニングによる長期間の過程を考えると、効きが良すぎて組織崩壊が起こりかねないのでダメである。


炎症は、実は人体にとって必ず必要なもので、代謝や回復過程ではなかなか絶妙なバランスをとぅている。それがめちゃくちゃになったのが、謂わゆるアレルギーである。


炎症が長く、酷く続いてしまうと組織は回復どころか自己崩壊していく。


リュウマチなども自己免疫系の不調によるもので、炎症が長く続くから、関節ごとダメになり変形していってしまう。


なんらかのアレルギーを持っていると、アキレス腱の断裂をし易いとも言えて、私が今までいろいろな選手を見てきたけれど、アキレス腱断裂をした選手は全員、アトピー性皮膚炎を患っていて、その人にアキレス腱を切る前に、お腹の調子はどうだった?と私の問いかけに、そういえば調子が悪かったと答える選手が多かった事からも炎症とアレルギー、腸内環境などは案外、密接な関係性を感じる。


アスリートは、やはり食事には気をつけて欲しいものである。