第96回 アカデミー賞 2024 | 翡翠のブログ

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米国ではアカデミー賞が
開催されました。









作品賞
「オッペンハイマー」

監督賞
クリストファー・ノーラン

主演男優賞
キリアン・マーフィー

主演女優賞
エマ・ストーン

助演男優賞
ロバート・ダウニーJr

助演女優賞
デバイン・ジョイ・ランドルフ



アニメーション
「君たちはどう生きるか」

視覚効果賞
「ゴジラ-1」




その他の賞は割愛。

オッペンハイマーが7冠。





私が見たのは
「君たちはどう生きるか」「ゴジラマイナス1」「落下の解剖学」
だけ。



クリストファー・ノーランは「メメント」
「プレステージ」「インターステラー」「テネット」などを
観ました。
どれも少し捻りがあるというか、癖の強い作品が多いけど、
娯楽性も高いです。





「オッペンハイマー」どのように描かれているのか、
核開発をしてしまったことへの、多少でも罪の意識が描かれていると
いいですが。
でも、どんな言い訳をしても、人間に、ましてや民間人に落としたのは
人類史上最悪と言って良い大罪だとは思っていますけどね。


「バービー」は観てないけど、この頃、思想が強めの映画が
多い気がしてちょっと辟易です。
最近見た「Argyle」は、その点、娯楽に徹していてただシンプルに
楽しめてよかったです。

差別や社会問題や不当jな出来事を取り上げて作品にするのは
悪くないし、それで意識が喚起されるので意義あることだとは
思います。
でも、それが過ぎると少し鬱陶しいです。

ロバート・ダウニー・Jr助演男優賞で受賞しました、
おめでとう。良かったね。





鳥山明さんが逝去され衝撃が走っています。
私なんかは「Dr.スランプアラレちゃん」を楽しませてもらいました。
DRAGON BALLは、年代を問わず、ずっと愛されていてしかも
世界にも広がり、共通の話題として話ができる作品で、それって
本当に凄いことだと思います。
まだまだ若かったのに残念です。

それとTARAKOさんの訃報もショックでした。
本当に本当に残念です。
始まってもう、34年もたつんですね。
いつの間にか、当たり前に存在していて、
いつかなくなるかもしれないなんて考えたことも
ありませんでした。
まる子ちゃんは「りぼん」に掲載され始めた頃から見ていて、
本当に面白くて好きでした。
アニメ化されて、あのTARAKOさんの声が、あまりに
ピッタリで、他には考えられないなくてはならないものに
なっていました。残念です。

謹んでお悔やみ申し上げます。




視覚効果賞を日本映画がとる日が来るとは
思っていませんでした。
制作費を比較すると、わかってはいたけど哀しいほど差があって、
改めて愕然としますね。
その中では確かに外国勢の中で獲得したことは、大きな
意味があるでしょう。
おめでとうございます!


ただ私としては作品として「シン・ゴジラ」の方が好きなので
複雑な思いです。
受賞したことは喜ばしいですけどね。



「シン・ゴジラ」が何故良かったか。

「ゴジラ」第一作の思いを受け継いでいて、
ゴジラ自体をきぐるみで描いているのです。
中には野村萬斎が入りました。
そこは庵野がこだわったのだと思います。
そして伊福部昭の音楽も多用してくれた、それでどれだけ
高揚したかわかりません。
(山崎監督の方も少しは使用されています)

核への批判が込められた第一作を踏襲しながら、
現代の日本の立ち位置、政治の不甲斐なさ、
アメリカ従属の現実をうまく風刺していて、
リアルだったのです、
映画では、現実の政府よりは
頑張っていましたけどね。
大杉漣の扮した総理など、岸田よりは
よっぽどマシ!


山崎「ゴジラ」は徹底的に「シン・ゴジラ」を意識したらしいです。
どうしても比べられてしまうのはわかっていたので、敢えて
「逆」をいく作りにしたと。

シンは現代劇に対してマイナスは終戦直後。
官僚、行政に対して、マイナスでは民間だけで
ゴジラと戦う。
などなど、つまり「シン・ゴジラ」ありきの作りになっているのです。

それがうまくハマったんですね。
評価も高いし、興行的にも大成功で、山崎さんの
思惑が当たりましたね。
大成功です。




ただ、私がひっかかったのは
主人公が特攻隊員にも関わらず、「ワザと」
突撃せずに戻ってくるという設定。
飛行機の故障などで、途中で戻ってくる人も確かに
いたというし、実は志願ではなく、圧力があって、
志願せざるを得なかったのでは、とかいう話もあるし
それは勿論、特攻を美化するな、という意見も
わかりますし、私もそう思います。

でもね、
ヘタレで卑怯な日本男児、という描き方をされてしまうと、
映画とはいえ、どうにも受け入れがたい。

最初にゴジラが現れたときも、主人公は何にもできない。
銃があるのに、、撃つことができないまま、ただオロオロしているだけです。
イライラしてしまいました。
ずっとイライラして観てました。
でも、現代ではそういうのがいいのでしょうね。
私のような感想を持つ人は、知る限りでは一人もいませんでした。



私だって戦争は反対です。絶対反対。嫌です。
でもね、実際に若いみそらで身を犠牲にして特攻した人達が
いたんですよ。
そのことに泥を塗るような描写には、納得できなかったです。