山田太一さん 逝去 | 翡翠のブログ

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山田太一さんがお亡くなりになった。


私にとっての三大脚本家の一人。

向田邦子
橋田壽賀子
そして山田太一
(今は他にも好きな脚本家はいるけど)



特に山田太一は
立て続けにドラマを見た記憶があるなあ。

昔には「泣いてたまるか」の脚本も手掛けられたそうだけど、
その頃は脚本家を意識することもなく・・・。

名前を覚えたのは「それぞれの秋」くらいからかなあ。
面白かった。
小倉一郎を主人公に、小林桂樹の父、久我美子の母、そして妹は
高沢順子、兄は林隆三、スケバンのリーダー役に桃井かおり。

平凡だと思われた一家が遭遇するトラブルや闘病。

衝撃的な展開もあり、面白かった。





「男たちの旅路」
良いドラマだった。
鶴田浩二主演。桃井かおり、水谷豊出演。
年を取ってから見るとなおいっそう感動的。
「シルバーシート」なんかは老境の残酷さを身にしみて感じる。

ジェネレーションギャップも描かれていて
特に当時は若者世代と高齢者との「断絶」なんて
言われ始めた頃だった。





「岸辺のアルバム」
八千草薫が好きだけど、今考えるとかなり意外な配役だと思う。
何度見ても面白い。
ジャニス・イアンの曲も良かった。





そして「思い出づくり」
これは毎週楽しみだった。
翌日、友人とこのドラマの話をした。
誰に共感するかで感想も変わった。
でも、当時の若い女の子の気持ちをみずみすしく描いていて、
共感を呼んだと思う。

後に「彼女たちの時代」という深津えりのドラマがあったけど、
この思い出づくり」のオマージュだろうと思う。








笠智衆を主演に据えた「ながらえば」
「冬構え」
「今朝の秋」
胸が痛むような感動があり、泣けて仕方がなかった。
人生の終盤における人間ドラマが身にしむ年頃になったので
よけい。









そして「ふぞろいの林檎たち」
当時、視聴率もよく、大いに話題になった。
シリーズ化されて続いたけど、
社会問題も取り入れながらその中で生きる青年たちを
描いた群像劇。
このときの中井貴一も良かった。
小林薫がまた、とても良かった。



「ありふれた奇跡」
これも色んな問題を含んだ作品。
主役の二人が良かった。





小説の「異人たちとの夏」も
良かった・・・。

主人公が、若い頃の自分の両親に会う・・・って
不思議なお話なんだけど、とても良くてね・・・。

私も亡くなった両親に会えたらなあ・・・と思ってしまう。
しかも若い頃の両親に出会えるなんて・・・。
若い頃見るのと、年を取ってから見るのとでは
かなり印象が変わる。


傑作ドラマを何作もこの世に送り出して
くれました。



心からご冥福をお祈りいたします。