京博の雪舟伝説 | 京都案内人のブログ

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5月の連休明けに、京博で開催さ

 

れている「雪舟伝説」展を観に

 

行った。

 

 

 

 

 

 

 

雪舟作品はかなり観ているが、

 

この展覧会は京博だけの開催で、

 

しかも国宝に指定されている

 

6作品が一堂に会するとあっては

 

もう観るしかない。

 

 

 

天橋立図(国宝)

 

 

 

 

さらに、この展覧会の主旨は展示

 

タイトルが示すように、雪舟に憧

 

れた等伯や探幽、光琳、若冲など

 

の後世の偉大な画家の作品も展示

 

されていた。

 

 

 

四季山水図巻(国宝)

 

四季山水図巻(国宝)・部分

 

 

 

雪舟が画聖と称されるようになっ

 

たのは、どうやら江戸時代からの

 

ようだ。

 

 

 

 

四季花鳥図屏風・右隻(重文)

 

四季花鳥図屏風・左隻(重文)

 

 

 

 

雪舟に師事した弟子は多くいたが

 

画系は長くは続かず、後世の画家

 

たちが雪舟の画風を模倣し、その

 

後継者として名乗りを挙げる者が

 

後を絶たなかったという。

 

 

 

倣玉澗山水図(重文)

 

 

 

 

結果的にそうした画家たちが、

 

自らの画風を確立して、その名を

 

残している。

 

 

 

竹林七賢図屏風・右隻・長谷川等伯筆

・雪舟の後継者を自認していた等伯

 

 

 

 

雪舟の時代にまだ近い桃山時代に

 

活躍した雲谷等顔や長谷川等伯は

 

とくに影響を受けた画家だった。

 

 

 

 

竹林七賢図屏風・左隻・長谷川等伯筆

 

 

 

その代表格が江戸時代の狩野探幽

 

で、実際に雪舟作品に触れて範と

 

することで探幽自身の画風を完成

 

させている。

 

 

 

探幽縮図-雪舟像 狩野探幽筆

 

 

 

 

 

 

 

つづく