越前道中記・最終回ー大野の清水とイトヨを訪ねて | 京都案内人のブログ

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越前大野駅

 

 

 

 

寺町通から駅まで歩き、タクシー

 

で越前最後の清水を訪ねた。

 

 

 

本願清水の湧水

 

 

 

 

この大野市は京都と同じような

 

地形で、盆地の下は水瓶になって

 

いて、市内のあちこちで清水が

 

湧き出していることで知られる。

 

清水(しょうず)は城下町だけでも

10ヶ所ほどで湧いている

 

 

 

本願清水(右が本願清水イトヨの里館)

 

 

 

 

まずはイトヨの生息地として、

 

国の天然記念物に指定されている

 

本願清水のイトヨ※の里へ。

 

 

 

本願清水の湧水池(写真中央上に湧き水の泡が見える)

 

 

イトヨ

トゲウオ目トゲウオ科の体長5cm前後の小型魚。

夏でも水温20度以上にならず、一年を通じて15度前後

の湧水域でしか生息できない。

海に棲み産卵期に川をのぼる遡河型と、一生を淡水域で

過ごす淡水型の2種がいる。

福井県大野盆地、栃木県那須地方、福島県会津盆地で

生息しているが、いずれも絶滅危惧種に指定されている。

 

 

 

 

醒ヶ井川上流に生息するハリヨ

 

 

 

 

10数年前、滋賀県醒ヶ井の清流の

 

梅花藻を見に行ったことがあり、

 

その源流に生息するハリヨを

 

初めて見たことがあった。

 

 

 

 

ハリヨ

滋賀県北東部と岐阜県西南濃地方にのみ分布する希少種で、

ハリヨ同様に絶滅危惧種に指定されている。

 

 

 

イトヨはハリヨと同属で、やはり

 

数が激減している。

 

 

 

 

 

 

 

湧水の流れの中に無数のイトヨが

 

泳いでいたが、残念ながら

 

その姿は撮影できなかった。

 

 

 

 

義景清水

 

朝倉義景の墓

 

 

 

次は義景清水と呼ばれる遊水池へ。

 

朝倉義景の墓所がある場所の

 

すぐ脇に石組みの湧水地があった。

 

 

 

 

義景清水

 

義景清水(写真上が朝倉義景の墓)

 

 

 

 

次は大野で一番有名な御清水へ。

 

 

 

 

御清水

 

 

 

御清水はかなり長目の堀割で、

 

屋根に覆われていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

殿様清水とも呼ばれる名水で、

 

上流から順番に飲料用、果物

 

などを冷やす用水、野菜などの

 

洗い場として今も使われている。

 

 

 

 

御清水の上流(水が湧き出ているのが分かる)

 

 

 

 

時間の都合で3ヶ所しか回れず、

 

最後は駅前の清水広場の湧水。

 

 

 

清水広場

 

 

 

冷たくて柔らかい軟水で、とても

 

美味しかった。

 

 

 

 

清水広場の湧水(清水)

 

 

 

 

帰りの電車待ちにペットボトルに

 

入れて持ち帰った。

 

 

 

 

越前大野駅ホーム

 

 

 

 

駅の線路にラッセル車が止まって

 

いるのを見て、最後の最後に

 

雪国だったと気付かされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

越前道中記(了)

 

長い道中記にお付合いを頂き、ありがとうございました。

次回からはまた違った内容のブログ記事を発信します。

引き続き、よろしくお願いいたします。