晩秋の京都ー4:京都御所と大宮御所 | 京都案内人のブログ

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仙洞御所の北築地塀

 

 

 

 

 

京都御苑は国民公園になっていて、

 

その中に仙洞御所(大宮御所)と京都御所、

 

京都迎賓館などがある。

 

 

 

 

 

仙洞御所の北池

 

 

 

 

 

 

 

この中で仙洞御所内の大宮御所が

 

上皇上皇后および天皇皇后と立太子ご夫妻の

 

京都での御宿泊所になっている。

 

 

 

 

 

大宮御所

 

 

 

 

 

京都御所は以前、春と秋だけの公開だったが、

 

数年前からは通年の一般公開(月曜日参観休止)になっている。

 

 

 

 

 

京都御所の御池庭

 

 

 

 

 

先日、秋の「宮廷文化の紹介」が開催され、

 

紫宸殿に高御座と御帳台が里帰りしていた。

 

 

 

 

 

紫宸殿

 

紫宸殿に鎮座する高御座

 

高御座(たかみくら)

京都御所の解説パネルより

 

 

紫宸殿に鎮座する御帳台(みちょうだい)

 

 

高御座(写真手前)と御帳台

京都御所の解説パネルより

 

 

 

 

また清涼殿の檜皮葺屋根の葺替え工事も終了して、

 

久しぶりにその姿を観た。

 

 

 

 

新しく葺替えされた檜皮葺屋根(清涼殿)

 

 

 

 

 

京都御所の中には小御所と御学問所の御池庭と、

 

御常御殿の御内庭の2つの庭園がある。

 

 

 

 

 

京都御所の御池庭

 

 

 

 

 

どちらの御庭も晩秋らしい色に染まっていた。

 

 

 

 

 

御内庭:

現在の京都御所は1854年(嘉永7)に焼失し、翌年に再建されたもの。

この御内庭は再建後におよそ一年がかりで作庭され、当時の孝明天皇が

細部に至るまで御指図されたという。

 

 

 

 

 

この御内庭には2つの御茶室があり、

 

一つは御内庭南の築山の上にある「錦台」。

 

 

 

 

 

御茶室「錦台(きんたい)」:

錦台は御内庭南の築山の上に建てられた御茶室で、秋になると

鮮やかに色づく楓林にあることから名付けられた。

 

 

全景

 

しま葺き屋根:檜皮と柿を交互に葺いて縞模様とした屋根

 

 

北側からの見通し

(写真は解説パネルより)

 

 

 

 

もう一つは御涼所から続く吹抜廊下の先に作られた「聴雪」。

 

 

 

 

 

御常御殿から続く御涼所(おすずみどころ)

 

 

 

 

「聴雪」は一般的な茶室とは趣が違い、

 

にじり口や炉を持たない。

 

 

 

 

 

御茶室「聴雪(ちょうせつ)」:

孝明天皇の御指図で建てられ、1864年(元治元)には上洛していた

将軍徳川家茂(正室が孝明天皇の妹和宮)を召して、酒宴でもてなした。

 

 

 

 

 

宮廷文化と茶の文化の融合によって築き上がられた

 

皇室のおける御茶室。

 

 

 

 

 

吹抜廊下と銭形御手水鉢

 

茶室内

(写真は解説パネルより)

 

 

 

 

 

この春と秋の「宮廷文化の紹介」では普段とは違った、

 

京都御所のことが分かるので興味深い。

 

 

 

 

 

御内庭の紅葉と木橋