金戒光明寺(くろ谷さん)を参拝すると、
必ずお隣の真如堂もお参りする。
今月、初めてくろ谷さんを拝観したあとも、
いつものように北参道に向かうと、塔頭寺院の一つ
栄摂院(えいしょういん)の門が開いていた。
普段から表門は開いていて、参道や庫裏前の庭が
きれいに掃き清められているのは知っていた。
この日は、人の出入りがあったので参道を進むと、
庭園の入口門も開放されていた。
どうやら、紅葉の時期に限り志納金だけで
庭園を開放されているようだった。
ここも初めての拝観だったが、庭の紅葉が見事だった。
徳川家康の家臣だった木俣守勝※が1589年(天正17)に
創建したそうで、建物もその時代のものという。
本堂の東側が小高い竹藪になっており、東屋のある
庭園になっていた。
さらにその北側に池泉式の枯山水庭園(立入禁止)があり、
何とも落ち着いた佇まいの寺院だった。
※木俣守勝(きまた もりかつ):
少し調べてみると、徳川家康に使えていたが、出奔して一時は明智光秀
にも使えたようだ。その後、再び徳川家に復帰して井伊直政の家臣団に
加わり、井伊藩の家老まで務めている。1610年(慶長15)、病のため
静養していた京都屋敷で死去。金戒光明寺に墓所がある。
庭に鎮座する阿弥陀様